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カラマーゾフの兄弟(中) の商品レビュー

4.1

149件のお客様レビュー

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    58

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/08/16

ゾシマ長老の記録はまたぜひゆっくり読み返すとしても、何だって自ら破滅に向かうのだ、ドストエフスキーの登場人物は!

Posted byブクログ

2023/03/31

『カラマーゾフの兄弟』(中編)ドストエフスキー 深淵に脚を踏み入れ2/3まで読み進んだ。 ゾシマ長老が亡くなってからの前半と、ドミートリイが父親殺し(してないって言ってる)をして、最愛の(というか狂愛している)グルーシェニカに愛を表現しまくってる最中に警察に殺人罪で連行さえるま...

『カラマーゾフの兄弟』(中編)ドストエフスキー 深淵に脚を踏み入れ2/3まで読み進んだ。 ゾシマ長老が亡くなってからの前半と、ドミートリイが父親殺し(してないって言ってる)をして、最愛の(というか狂愛している)グルーシェニカに愛を表現しまくってる最中に警察に殺人罪で連行さえるまでの一巻。 上巻はロシア文学表現に慣れなくてなかなか進まなかったけど、中巻はテンションに慣れて一気に読めたしめっちゃ面白かった。 グルーシェニカがガチで悪女(そして悪女であるに相応しい美人)すぎて老人は殺されるし、周りの人も血を流すし、息子は正気を失って完全にアカン人になっちゃってる。 たまたま今日読み終わって、愛をテーマに作品集めたルーブル展にもいって、この前エーリッヒフロムの「愛すること」も読み終わって、なんかやたら愛について考える最近。 愛は目に見えないので、みんなが共通認識していると思っている愛はきっと少しずつか、あるいは完全に違ったものを指しているかもしれないってホラーすぎる。いつの時代も、1500年代の絵画も1800年代の小説も、愛をテーマにしたなんかに取り掛かるにはこれだけまわりくどく、象徴的で、婉曲的で、帰納的にしか表現できない複雑な概念。 カラマーゾフの兄弟のどこかで、「神を直接描写することはできない。神でないことを挙げ続けることでしか神を表現することはできない」って言ってて、似てるなって思った。

Posted byブクログ

2022/10/26

『葱』という寓話が出てきた。内容は『蜘蛛の糸』と同じであり、悪事の後の救いの無さは万国共通だと感じた。 長男ミーチャにフォーカスした〈中〉はドタバタ続きで読んで面白い。ただ、登場人物が一気に増えるので混乱する。 情熱と楽観は持ち合わせてはいけないのだと感じる。 グルージェニカ...

『葱』という寓話が出てきた。内容は『蜘蛛の糸』と同じであり、悪事の後の救いの無さは万国共通だと感じた。 長男ミーチャにフォーカスした〈中〉はドタバタ続きで読んで面白い。ただ、登場人物が一気に増えるので混乱する。 情熱と楽観は持ち合わせてはいけないのだと感じる。 グルージェニカは何故手のひら返しでミーチャの元に行ったのかは謎。

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2022/08/12

大審問官への反論としての「ロシアの修道僧」。ガリラヤのカナをアリョーシャが幻視する場面、聖書の朗読と幻が絡み合う叙述が素晴らしい。この場面が、書かれなかった続編のアリョーシャの「闘争」の伏線だったのかな。中盤以降はミーチャの独壇場。金をめぐって東奔西走、セッターやホフラコワ夫人と...

大審問官への反論としての「ロシアの修道僧」。ガリラヤのカナをアリョーシャが幻視する場面、聖書の朗読と幻が絡み合う叙述が素晴らしい。この場面が、書かれなかった続編のアリョーシャの「闘争」の伏線だったのかな。中盤以降はミーチャの独壇場。金をめぐって東奔西走、セッターやホフラコワ夫人とのやりとりは爆笑必至。童の夢は全能の神が創ったはずの世界になぜ不幸や悲しみが存在するのか、という問い。この世界の不完全さを愛や善によって埋めていくのが人間の務めだと目覚めた彼は悟る。枕の挿話は感動的。

Posted byブクログ

2022/05/09

ゾシマ長老の過去を記した手記の内容が面白かった。長老のもとへ来た、一見真面目そうな男の話。その男は過去に人を殺していた。このオチは、カラマーゾフ一家に起きることの予兆のようだ。これからもじっくり下巻を読んでいきたい。

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2022/03/17

ゾシマ長老の死、フョードルの死、ミーチャの連行とイベント盛りだくさんの中巻だが下巻への大いなる布石という感もあってなかなか消化不良な部分多し。ゾシマ長老の説法はなかなか心を揺さぶる「ありがたいお話」という感じがするが上巻のイワンが持ち出した大審問官ほどの凄みを感じないのは何故か。...

ゾシマ長老の死、フョードルの死、ミーチャの連行とイベント盛りだくさんの中巻だが下巻への大いなる布石という感もあってなかなか消化不良な部分多し。ゾシマ長老の説法はなかなか心を揺さぶる「ありがたいお話」という感じがするが上巻のイワンが持ち出した大審問官ほどの凄みを感じないのは何故か。 途中途中で挟まれることわざとかちょっとした詩歌のノリがあまりにも19世紀ロシア然としててまったく入ってこなかった、、。それはそれとして楽しめるのが上級者なのだろうが。 次でついにラスト、下巻にも当然のごとく期待。

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2022/03/11

突如発生する父親殺しと長男の連行、物語が終盤へ向けて動き出す。サイドストーリーも充実しており内容が濃いです。

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2022/01/26

フョードルの好色さと似通った性質を父が持っていて辛い。 ドミートリーがあれほど父親を嫌悪するのは、結局のところ自分が父親と似ていることを心のどこかで自覚しているからじゃないのか…この二人からは、自分を大切にしようとしない人間を見たときの不愉快な印象をいつも受ける。 ゾシマ長老の...

フョードルの好色さと似通った性質を父が持っていて辛い。 ドミートリーがあれほど父親を嫌悪するのは、結局のところ自分が父親と似ていることを心のどこかで自覚しているからじゃないのか…この二人からは、自分を大切にしようとしない人間を見たときの不愉快な印象をいつも受ける。 ゾシマ長老の説教は、この物語の中で数少ない美しい章だ。

Posted byブクログ

2022/01/15

遂に待ち望んだ《物語の加速》が!欲と高潔にまみれた三兄弟の運命の歯車が廻転し始める。これは狂気なのか、それとも狂気の衣を纏った悲劇なのか。それにしても、長男ミーチャの超合金的自意識の硬さは目を見張る。飲み込まれそう。

Posted byブクログ

2021/12/30

ついに親殺しの場面。 ドミートリィには不利な状況証拠ばかり。でも、ドミートリィが犯人であるという確たる証拠はない。 これから、どう展開するのか。

Posted byブクログ