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砂の器(上) の商品レビュー

3.9

193件のお客様レビュー

  1. 5つ

    49

  2. 4つ

    85

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

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2019/05/03

★評価は再読了後に。 この間テレビドラマ化の広告看板を見て再読。 時代背景云々を差し置いて松本清張の作品が何度も映像化される理由は、日本人独特の粘質感というか湿っぽさというか、何とも言えない暗さではないか?と思ったりしました。ただ、だんだんとこの感覚は共有されなくなる可能性もある...

★評価は再読了後に。 この間テレビドラマ化の広告看板を見て再読。 時代背景云々を差し置いて松本清張の作品が何度も映像化される理由は、日本人独特の粘質感というか湿っぽさというか、何とも言えない暗さではないか?と思ったりしました。ただ、だんだんとこの感覚は共有されなくなる可能性もあるのでは?と思わなくもなく、日本社会の変化そのものを示す作家かもしれぬ、と考えなくもなく。

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2019/04/07

内容(「BOOK」データベースより) 東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的...

内容(「BOOK」データベースより) 東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する…。 平成31年4月1日~4月6日

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2024/10/02

2019年3月16日、読み始め。 この作品は、新潮文庫として発行されたのが、昭和48年3月27日。 そして、今手にしているのは、新潮文庫の112刷で、平成30年6月15日のもの。 息の長い作品である。 なお、2019年3月28日に6度目のテレビドラマの放送がフジテレビ系列で予定さ...

2019年3月16日、読み始め。 この作品は、新潮文庫として発行されたのが、昭和48年3月27日。 そして、今手にしているのは、新潮文庫の112刷で、平成30年6月15日のもの。 息の長い作品である。 なお、2019年3月28日に6度目のテレビドラマの放送がフジテレビ系列で予定されている、とのこと。 2019年3月20日、読了。 ●2022年9月13日、追記。 内容を忘れてしまったので、確認。 以下、コピペ。 東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと"カメダ"という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する…。

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2019/01/22

読了。 映画が良かったので原作を手に。しかし、これは映画が原作を凌駕した稀有な例だと良く判った。まず事件の数が全然違うし、もうSFとすら言えない荒唐無稽な技術で人が死ぬし、映画で有名なあのシーンがたった数行だし、犯人のキャラクター造形も全然違うし…。でも、松本清張って社会派推理作...

読了。 映画が良かったので原作を手に。しかし、これは映画が原作を凌駕した稀有な例だと良く判った。まず事件の数が全然違うし、もうSFとすら言えない荒唐無稽な技術で人が死ぬし、映画で有名なあのシーンがたった数行だし、犯人のキャラクター造形も全然違うし…。でも、松本清張って社会派推理作家と言いながら、結構荒唐無稽なトリック使う傾向ありかも。怪奇作家みたいに言われる横溝正史の方が、実はプロットとトリックは本格的だったり。

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2019/01/01

2019年一冊目は、職場の「横溝正史派」の先輩のお話で面白そう!と思ったこちらの作品を。 とても面白いです。ぐいぐい読みました。 蒲田で見付かった他殺体、迷宮入りしかかった事件ですが、思いもよらなかった所から捜査が進んでいきます。 実は先輩から少しネタバレされたのですが、上巻では...

2019年一冊目は、職場の「横溝正史派」の先輩のお話で面白そう!と思ったこちらの作品を。 とても面白いです。ぐいぐい読みました。 蒲田で見付かった他殺体、迷宮入りしかかった事件ですが、思いもよらなかった所から捜査が進んでいきます。 実は先輩から少しネタバレされたのですが、上巻ではその人殆ど関わってこないので、本当にあいつなの…?という思いで読んでいます。でも読み飛ばしてしまいそうなところは、ん?となりました。 下巻も楽しみです。

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2018/12/18

最初に読んだのは中学生の時。 何度か映像化もされているけれど、原作の深さは、やはり放浪しなくてはならなくなった原因に尽きる。 大人の事情で、設定を変えなければ映像化はできないようであったけれど、現代においても尚、原作の設定での映像化は無理なのであろうか。 多くの人に知って欲し...

最初に読んだのは中学生の時。 何度か映像化もされているけれど、原作の深さは、やはり放浪しなくてはならなくなった原因に尽きる。 大人の事情で、設定を変えなければ映像化はできないようであったけれど、現代においても尚、原作の設定での映像化は無理なのであろうか。 多くの人に知って欲しい作品だと思うのだが。

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2018/10/19

50年近く前に書かれた作品っていう、時代背景を考慮すると、今の時代においても十分通読に値う。女性から男性への話し言葉は丁寧語になるっていう、今じゃバッシングされ兼ねん会話文も、50年も前のものとなれば笑って流せるし。ただ、あまりにも出来過ぎの展開が重なって、それに関してはちょっと...

50年近く前に書かれた作品っていう、時代背景を考慮すると、今の時代においても十分通読に値う。女性から男性への話し言葉は丁寧語になるっていう、今じゃバッシングされ兼ねん会話文も、50年も前のものとなれば笑って流せるし。ただ、あまりにも出来過ぎの展開が重なって、それに関してはちょっと辟易。その頃の東京では、関係人物に偶然出会うってことがそんな日常茶飯事だったの?とか。マルチ視線で語られる物語が好きなんで、もちろん下巻も読みはしますけど。

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2018/04/01

最近マイ・ブームの松本清張再読は続く。中学生の時に、カッパ・ノベルス版で読んで以来。映画は見たけれど、テレビドラマは未見。「点と線」「時間の習俗」の二作に比べると、描写が丁寧。 宿命とはこの世に生まれて来たことと、生きているということである。 東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体...

最近マイ・ブームの松本清張再読は続く。中学生の時に、カッパ・ノベルス版で読んで以来。映画は見たけれど、テレビドラマは未見。「点と線」「時間の習俗」の二作に比べると、描写が丁寧。 宿命とはこの世に生まれて来たことと、生きているということである。 東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する……。

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2018/03/03

野村監督の映画(1977年頃の作品)を、Amazond Videoで鑑賞、原作に興味を持ちました。松本作品は、短編を中心に読んでいたので(`張り込み`、旅路`等)、気楽に本を取り寄せましたが、本作、かなりの長編作であることに吃驚。 映画には出てこない、エピソード多数。 読み進める...

野村監督の映画(1977年頃の作品)を、Amazond Videoで鑑賞、原作に興味を持ちました。松本作品は、短編を中心に読んでいたので(`張り込み`、旅路`等)、気楽に本を取り寄せましたが、本作、かなりの長編作であることに吃驚。 映画には出てこない、エピソード多数。 読み進めるうちに、作家、松本清張の幅の広さ(現代音楽についての評論の記述等)、その知的好奇心(方言の分布に着目した推理のプロット等)等、作家の`凄み`、を改めて実感。 映画は、丹波哲郎の臭い演技(老練の刑事役)が良いですね、現在の千葉県知事、森田健作(若手の刑事さん役)の`大根役者なセリフ回し`も、味があります。小説も映画も、共に、オススメ、楽しめますです。

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2017/11/09

あまり時代の古さを感じさせない作品。早い段階から読者には犯人を示し、捜査側、犯人側から物語を展開していく。 下巻でどのように伏線を回収していくのか期待。

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