砂の器(上) の商品レビュー
何度もTVドラマ化された松本清張を代表する作品の一つ。他の清張作品のなかでも文体に優れ、一気に読み手を惹きつけていくという個人的印象。東北弁に近い島根県は出雲地方の訛り。犯人の手がかり「カメダ」が島根県の「亀嵩(カメダケ)」であることに辿り着くまでが上巻。
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登録上は下巻もまとめて。 久しぶりに読んだ本格ミステリー。 意外でない犯人、やや意外なトリック、犯人を追い詰めるにはちょっと強引なロジック構成。時代もあるのだろうが、たまにはこういうものも良い。
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割と最近、とはいっても10数年前に読んだんです。さすがに名作の誉れ高いし読んでおくべきだろうと。現代とはインテリの扱いが違っていて違和感が有ったのでそんなに入り込めなかったのが残念な気がしました。これは本の問題ではなくて受け取り手(僕)の問題だと思います。
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1.松本清張といえば、このシリーズという人も多いということで、気になったので購入しました。 2.蒲田駅の操車場で扼殺死体が発見された。手がかりは被害者の述べた「カメダ」だけで、1ヶ月たっても操作は進まずに捜査本部は解散された。諦めきれない今西は、時間を見つけては事件を追っていく。断片的に手がかりを見つけていくも、被害者の手がかりとなる者は次々と殺害されてしまった。 3.なかなか手がかりが見つけられず、もどかしい思いをした前半でした。手がかりにつながったと思いきや殺害されて一からやり直すを繰り返していく中でも、地道に捜査を続ける姿が日本の刑事らしいと思いました。 個人的には、方言分布の節が気になってしまい、話とは関係なく、その分野の本を読みたくなってしまいました。
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一歩進んでは、三歩下がるような、ジリジリした捜査展開。 焦れったくもあるが、その中に罠が仕掛けられていないか、慎重に読み進める。 だが、あっという間だった。 徐々に分かる手掛かり。 下巻で、どのように展開してゆくのだろうか。
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名作はやはり面白い。 冒頭、有名な「カメダ」の会話。 そして、事件の発生。 羽後亀田、出雲の亀嵩と捜査は全国に及ぶ。 都内も各所が舞台となる。 テンポのいい展開、しかし、事件の核心には迫れるようで迫れない。 警視庁の今西は、あらゆる事象から事件を追いかける。紙吹雪を探し当てるのは執念としか思えない。 犯人はこの人物か、と思いながら読み進めているが、完全には特定できない。 下巻は一気に読んでしまいそうだ。
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先日TVドラマでリメイク版が放映されたが、やはり原作を読み返したくなり再読。本格的な社会派ミステリー、面白い。
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「黒革の手帖」に続き、松本清張2作目。 少ない手掛かりから刑事が靴底をすり減らし地道な捜査で徐々に因果関係を解き明かしていく、派手さはないけど、テンポよく話が進んで、飽きさせず面白い。どこでも煙草をスパスパやってるのも時代を感じていいなぁ。 「砂の器」というタイトルの意味が気にな...
「黒革の手帖」に続き、松本清張2作目。 少ない手掛かりから刑事が靴底をすり減らし地道な捜査で徐々に因果関係を解き明かしていく、派手さはないけど、テンポよく話が進んで、飽きさせず面白い。どこでも煙草をスパスパやってるのも時代を感じていいなぁ。 「砂の器」というタイトルの意味が気になっている。拾っても拾っても崩れていく、みたいな意味だろうか? 下巻でどんな風に物語が収束するのか、楽しみ。
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ドラマから参戦。 蒲田以外でも人が死んでいるのを初めて知った。 当時の文化、風俗が垣間見られてよい。
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方言研究の先生から教えてもらった。 西日本でもズーズー弁。面白い。 物語は面白いが、今西の勘が良すぎるような。 下巻を読むのが楽しみ。
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