おぞましい二人 の商品レビュー
こんな少年でした。 こんな少女でした。 こんなふうに育ちました。 こうして2人は出会いました。 やがて2人は人を殺し始めました。 そして2人は捕まり死ぬまで牢屋にいました。 という話を少ないページで、短い文章でたんたん語る。 文字数が少なく5〜10分で読み終わる。 長編にし...
こんな少年でした。 こんな少女でした。 こんなふうに育ちました。 こうして2人は出会いました。 やがて2人は人を殺し始めました。 そして2人は捕まり死ぬまで牢屋にいました。 という話を少ないページで、短い文章でたんたん語る。 文字数が少なく5〜10分で読み終わる。 長編にしたらそれなりにストーリーのある怖い映画になりそう。
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実際にあった殺人事件にショックを受けたゴーリーが吐き出した作品…なのかな? これは、大人向け 理解出来ない、彼らは私たちとは別の生きものなのだと、自分に言い聞かせているような
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読み終えてから表紙絵のギミック(私の注意力不足)に気づいたマヌケさんです(笑) 淡々と進む、実際にあった猟奇事件を下敷きに書かれた絵本です。大人向け。 どうしようもない後味はともかく、なにかを見落としたような感覚があって二度、三度と読み返してしまった。 絵も独特で不思議にもう...
読み終えてから表紙絵のギミック(私の注意力不足)に気づいたマヌケさんです(笑) 淡々と進む、実際にあった猟奇事件を下敷きに書かれた絵本です。大人向け。 どうしようもない後味はともかく、なにかを見落としたような感覚があって二度、三度と読み返してしまった。 絵も独特で不思議にもう一度読んでしまう魔力を秘めたような絵本。 内容が内容だけに家においておきたい本ではなかったので図書館本で正解でした。
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1960年代にイギリスで実際に起きた、ムーアズ殺人事件を元にした絵本。 これは完全に大人向けの絵本です。 絵も子供は手に取らなそうな、独特のタッチで描かれています。 サイコパスと思われるハロルド、ネグレクトされていたと思われるモナの二人が出会い、子供を5人も殺してしまいます。 動機は分からないまま、二人は別々に収監され、それぞれ死んでしまう。 淡々と描かれたお話に、読み終わった後はぞくっと寒気を感じました。
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読んだ後に、何もしてあげられない、何もできない、という無力感、虚無感に襲われる。 淡々とした狂気が、ずっとこのお話を下支えしている感じがした。 文章の行間に、イラストの余白に、おぞましい想像がかき立てられて、なんとも座り心地が悪くなる。
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英語+翻訳のなんだか得した気分。 久しぶりに英語のお勉強も出来る。 相変わらずの胡乱なお話だが、なぜか惹かれてしまう。 あとがきから本当にあった事件を元にしているとあって、その時代に読んだなら衝撃だったであろう。 ゴーリーの世界を堪能中。
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ゴーリーなので、子どもに読んであげようという人はいないと思うけど、特にこれは注意が必要。まずあとがきを読むことをお勧めします。
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表題通りの『おぞましい二人』の話。男女が出会い、意気投合し、身体を重ねて……と途中までは一般的によくある話なのに。 なにかが作用して一般的なルートから外れてしまったわけで、そのなにかは幼少時代にすでに萌芽を見ることはできたのだけれど、直進するようにおぞましい方向に行くしかなかった...
表題通りの『おぞましい二人』の話。男女が出会い、意気投合し、身体を重ねて……と途中までは一般的によくある話なのに。 なにかが作用して一般的なルートから外れてしまったわけで、そのなにかは幼少時代にすでに萌芽を見ることはできたのだけれど、直進するようにおぞましい方向に行くしかなかったのだろうか。
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物語以外の点で言えば、 濃淡の表現が秀逸だな、と。 同じような模様を永遠と描き続けている時、背景を真っ黒く塗りつぶす時、彼は一体どんな感情で書いていたんだろう? わたしは、絶対に正常な精神でそれは書けないものだと思いました
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1963年から1965年にかけて イギリスのサドルワース・ムーアで起きた連続殺人事件「ムーアズ殺人事件」が元となった猟奇的な絵本。この事件は二人の男女が4年間で5人の子供を殺害し、荒野(ムーア)に埋めたという事件。この事件に沿うように絵本の物語は進んでいく。 ハロルドとモナにはそれぞれ暗い過去と猟奇的な要素を感じさせる性格を持っていた。ひょんなことで出会った二人はお互いに共通点があることを察した。それからは共に行動し、人里離れた別荘で生活することにした。子供を作ろうと懸命に致したが、結果はうまくいかず。これを契機に数年の間で複数の子供を別荘へと誘い込み、殺害した。 二人はその様子を写真として記録していたのだが、その写真を落としたことにより逮捕され牢屋へと入れられる。ハロルドは肺炎で先に亡くなり、モナは寿命で亡くなるまでの間、壁についた染みを嘗めて過ごした。 この猟奇的だが、妙に淡々とした物語と黒いペンのみで表現した絵が相まって不気味さを醸し出していると思った。そして絵に登場する人間にはまるで感情がなく、淡白な様子が見てとれる。このような不気味な絵本を初めて読んだため面白かった。 しかしなぜここまで評価が高いのだろうか。時代背景として、不気味かつ猟奇的な世界観を描いた絵本作家がいなかったからだろうか。
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