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おぞましい二人 の商品レビュー

3.8

102件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    5

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2024/03/31

ゴーリーなので、子どもに読んであげようという人はいないと思うけど、特にこれは注意が必要。まずあとがきを読むことをお勧めします。

Posted byブクログ

2024/02/20

表題通りの『おぞましい二人』の話。男女が出会い、意気投合し、身体を重ねて……と途中までは一般的によくある話なのに。 なにかが作用して一般的なルートから外れてしまったわけで、そのなにかは幼少時代にすでに萌芽を見ることはできたのだけれど、直進するようにおぞましい方向に行くしかなかった...

表題通りの『おぞましい二人』の話。男女が出会い、意気投合し、身体を重ねて……と途中までは一般的によくある話なのに。 なにかが作用して一般的なルートから外れてしまったわけで、そのなにかは幼少時代にすでに萌芽を見ることはできたのだけれど、直進するようにおぞましい方向に行くしかなかったのだろうか。

Posted byブクログ

2023/09/03

物語以外の点で言えば、 濃淡の表現が秀逸だな、と。 同じような模様を永遠と描き続けている時、背景を真っ黒く塗りつぶす時、彼は一体どんな感情で書いていたんだろう? わたしは、絶対に正常な精神でそれは書けないものだと思いました

Posted byブクログ

2023/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1963年から1965年にかけて  イギリスのサドルワース・ムーアで起きた連続殺人事件「ムーアズ殺人事件」が元となった猟奇的な絵本。この事件は二人の男女が4年間で5人の子供を殺害し、荒野(ムーア)に埋めたという事件。この事件に沿うように絵本の物語は進んでいく。  ハロルドとモナにはそれぞれ暗い過去と猟奇的な要素を感じさせる性格を持っていた。ひょんなことで出会った二人はお互いに共通点があることを察した。それからは共に行動し、人里離れた別荘で生活することにした。子供を作ろうと懸命に致したが、結果はうまくいかず。これを契機に数年の間で複数の子供を別荘へと誘い込み、殺害した。  二人はその様子を写真として記録していたのだが、その写真を落としたことにより逮捕され牢屋へと入れられる。ハロルドは肺炎で先に亡くなり、モナは寿命で亡くなるまでの間、壁についた染みを嘗めて過ごした。  この猟奇的だが、妙に淡々とした物語と黒いペンのみで表現した絵が相まって不気味さを醸し出していると思った。そして絵に登場する人間にはまるで感情がなく、淡白な様子が見てとれる。このような不気味な絵本を初めて読んだため面白かった。  しかしなぜここまで評価が高いのだろうか。時代背景として、不気味かつ猟奇的な世界観を描いた絵本作家がいなかったからだろうか。

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2023/03/01

1.おすすめする人 →大人が読んでも楽しめる絵本が読みたい、  猟奇的な話が好き 2.内容 →ある2人が出会い、殺人を繰り返す。  本当にあった殺人事件をベースに描かれていく。  完全に大人向け、文字数が少ない分、  絵の表現力がすごい。

Posted byブクログ

2022/04/25

ムーアズ殺人事件を元にした本作。 細部は違えども、当時の記事をプロファイリングされたような描写が数多くあり興味深く拝読。食事よ様子や映りの悪い写真の話など。 殺人を犯した人の動機や目的などが生い立ちなどの境遇に影響されるように思われていますが、結局はわからないことが多いです。書...

ムーアズ殺人事件を元にした本作。 細部は違えども、当時の記事をプロファイリングされたような描写が数多くあり興味深く拝読。食事よ様子や映りの悪い写真の話など。 殺人を犯した人の動機や目的などが生い立ちなどの境遇に影響されるように思われていますが、結局はわからないことが多いです。書いたところで、調べたところで完全に理解を得られるわけでもありません。 なぜこんなことをしたのか、というのを起因に作家らしい衝動のもと完成された作品でした。意味を求めての表現というより、異常性の中にある日常的なシーンが(それでもズレてはいるものの)際立っており、曰く描かずにはいられなかったのかもしれません。

Posted byブクログ

2022/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「その結果、自作のうちで『どうしても書かずにいられなかった』のはこの本だけだ、と本人も述べている本が出来上がった。」 -訳者あとがきより 表紙の折り返しの部分に、「ゴーリー最大の問題作?」と書いてあります。 淡々と繰り返される日常の中に、淡々と狂気が入り込んでいる様が異様さを引き立たせています。 「二人とも無関心に沈んだまま、裁判はえんえんと続いた」 誰かが腐りかけた鼠を投げても彼らの反省を促すことはできないのでしょう。

Posted byブクログ

2022/02/11

陰湿な性格をもって生まれた、似た者同士の二人(ハロルドとモナ)。 愉悦のために犯し続けた<子ども殺し>。 犯行の翌朝、何事もなかったように〝二人は食卓について、コーンフレ-クと糖蜜、カブのサンドイッチ、合成グレ-プソ-ダの朝食をとった・・・〟カルト絵本作家のエドワ-ド・ゴーリ-が...

陰湿な性格をもって生まれた、似た者同士の二人(ハロルドとモナ)。 愉悦のために犯し続けた<子ども殺し>。 犯行の翌朝、何事もなかったように〝二人は食卓について、コーンフレ-クと糖蜜、カブのサンドイッチ、合成グレ-プソ-ダの朝食をとった・・・〟カルト絵本作家のエドワ-ド・ゴーリ-が、1965年に明るみに出た「ムーアズ殺人事件」と呼ばれるイギリスであった現実の事件を題材に、おぞましき人間社会の救われない世界が描かれた大人の絵本。

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2021/11/12

中田あっちゃんがYouTube大学でおすすめしていた本を読んでみました。 絵本にしていいのか?と思えるほどのおぞましい内容ですが、独特の世界観に引き込まれますね。 普段真面目な本を読んでいることが多い方や、刺激的な絵本を読みたい方はぴったりの絵本だと思います。本って無限大のパ...

中田あっちゃんがYouTube大学でおすすめしていた本を読んでみました。 絵本にしていいのか?と思えるほどのおぞましい内容ですが、独特の世界観に引き込まれますね。 普段真面目な本を読んでいることが多い方や、刺激的な絵本を読みたい方はぴったりの絵本だと思います。本って無限大のパワーが眠っていますよね。

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2021/10/06

罪の意識、慈悲の心などが欠如し、四人の子供を殺め、精神異常を理由に一生を収監された病院で過ごした人間の話。まるでそうすることが運命であったかのように、淡々と経緯が記される。一体邪悪な心は何の為に人間に用意されているのだろう、この二人が全く異なる環境で生育していたら、邪悪とは無縁の...

罪の意識、慈悲の心などが欠如し、四人の子供を殺め、精神異常を理由に一生を収監された病院で過ごした人間の話。まるでそうすることが運命であったかのように、淡々と経緯が記される。一体邪悪な心は何の為に人間に用意されているのだろう、この二人が全く異なる環境で生育していたら、邪悪とは無縁の人生を送ることができただろうかと、ふと思った。

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