夜這いの民俗学・夜這いの性愛論 の商品レビュー
とどのつまり、エロおやじの武勇伝なんだけど、教育勅語?、なにそれって具合はとても楽しい。確かに日本の知識人は教育勅語を過大評価しすぎなのかも。 なお、上野千鶴子さんの男根主義との解説はその通りなんだけど、上野さんに言われてもなぁ、とか思う。もちろんひがみですが。
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タイトルのパワーワードが示す通りなかなかインパクトのある内容です 論文のようなものを2冊まとめた本なので全体的に長いのと読みづらさはどうしても感じます 著者の方が実際に夜這いのある地域に暮らし経験した内容をまとめたものなので、そのリアルさや生々しさは一読の価値アリと思います。 現...
タイトルのパワーワードが示す通りなかなかインパクトのある内容です 論文のようなものを2冊まとめた本なので全体的に長いのと読みづらさはどうしても感じます 著者の方が実際に夜這いのある地域に暮らし経験した内容をまとめたものなので、そのリアルさや生々しさは一読の価値アリと思います。 現代に生きる我々とは全く違った常識のある世界に触れることができ、著者が学者としての目線から「それは〇〇であることが起因している」という分析を添えてくれているのでこちらも「なるほど」と感心させられました。
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読了。全部読んだ。後半面白かった。生き生きと生きてる人達の情景が目に浮かんだ。大人はそれなりに楽しい社会に見えたが、子供にとっては、かなりキツい世界と思った。今の社会は進歩してると思った。
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他の口コミにも多いけど、確かに重複するところは多くて、この話さっきも聞いたよ〜っていうお爺ちゃんの話聞いてる感覚、笑 でも確かに思うのはお爺ちゃんの話って今では考えられないようなキテレツなことも多くてとても面白い。 これを読んで疑問に思ったことは明治以前からも、初物が好まれる...
他の口コミにも多いけど、確かに重複するところは多くて、この話さっきも聞いたよ〜っていうお爺ちゃんの話聞いてる感覚、笑 でも確かに思うのはお爺ちゃんの話って今では考えられないようなキテレツなことも多くてとても面白い。 これを読んで疑問に思ったことは明治以前からも、初物が好まれるということ。なぜ男はそんなに女の初めてをもらいたいのかわからない。自分の種だとわかるからなのか!? でも夜這いが性教育として行われてた時も、初物は好まれると書いてあるが… なぜだ!!!!!! 明治政府になり統制されて、「戦後のお澄まし顔民主主義」という表現は笑った。そのおかげで確かに、開放的すぎた性とは真逆に裏で事件が起こるかもしれない売春が盛んになり始めた。今も割とこれに近いのかもなあ。パパ活とか。 白い肌も好まれるらしい。桃みたいで可愛いとか。 桃は可愛いのか…? まあ確かに男性の肌より女性の肌の方がふわふわしてる人は多い。 結局ないものねだりなのかな。 優良な遺伝子を選びたいよね。
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かつてこの国のさまざまな村で見られた「夜這い」について、自身もその記憶を有する著者が、その実態を明らかにしている本です。 柳田民俗学における「性」というテーマの欠如は、たとえば南方熊楠との対話のなかでも浮かび上がっていましたが、著者はみずからの実践体験にもとづいて、たとえば「常...
かつてこの国のさまざまな村で見られた「夜這い」について、自身もその記憶を有する著者が、その実態を明らかにしている本です。 柳田民俗学における「性」というテーマの欠如は、たとえば南方熊楠との対話のなかでも浮かび上がっていましたが、著者はみずからの実践体験にもとづいて、たとえば「常民」という概念の抽象性を批判しており、たしかに民俗学にとって重要な問題提起になりえていると思います。もちろんそれは、民俗学に実践的な裏打ちがなければならないということではなく、民俗学という学問そのものの性格について正しい自己認識をもつためのきっかけになるという意味ですが。 こうした習俗があったという体験者の語りをみずから記録したものであり、かぎりなく一次資料に近い性格の本として、いまでもその意義はうしなわれていないと思います。
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―『夜這いの民俗学』― Ⅰ 夜這いの民俗学 Ⅱ 夜這いの性教育 ―『夜這いの性愛論』― Ⅰ ムラの性愛論 Ⅱ マチの性愛論
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夜這いを一般的に論じたとするには、やはり調査範囲の狭さが難点でしょう。 どうしても、作者の性自慢みたいな感じの内容に見えちゃいますね。 オヤジの猥談を聞いてみるくらいの気持ちで読めば面白いかも。 ちょっと、内容に重複が多いのが残念でした。
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民俗学の専門家が、夜這いをはじめとする戦前の性風俗について、実体験を基に書いたもの。長年にわたり関西を中心に体験したことが基になっており、ある一面と言えるかもしれないが、当時の実態をうかがい知ることができた。性に関しては、今では考えられないほどおおらかで、あけっぴろげだったことが...
民俗学の専門家が、夜這いをはじめとする戦前の性風俗について、実体験を基に書いたもの。長年にわたり関西を中心に体験したことが基になっており、ある一面と言えるかもしれないが、当時の実態をうかがい知ることができた。性に関しては、今では考えられないほどおおらかで、あけっぴろげだったことがわかった。一夫一妻制や、結婚まで貞操を保つといった風習は、明治以降の教育によって植えつけられ、広がっていったもので、戦前には地方を中心に夜這いは普通に行われていたと主張する著者の意見には説得力がある。性風俗を語らず民俗学の権威とされる柳田國男を強く批判している。参考になった。 「婚姻の調査についても、柳田らがわかっていないのは、明治から大正、昭和初期にかけて生きた女性の大半は、マチなら幕末、ムラなら村落共同体の思考、感覚でしか生きていなかったということである。教育勅語によってそれほど汚染されていないということだ。尋常小もロクに出ていないような人間に、家父長制とか一夫一婦制といった思考方法がなじまないのは当たり前で、夜這いについても淫風陋習(いんぷうろうしゅう)などと感じておらず、お互いに性の解放があって当然だと考えている」p34 「村外婚が普及し仲介人や仲介業者が一般に活動するようになったのは大正に入ってからのことで、三々九度の盃を上げてという小笠原式の婚姻が普及するようになったのはさらに後のことであった。(こうしたことを柳田派の人たちは率直に記述しようとしていない)」p35 「僕が民族調査に興味を持ったのは14、15歳の頃、大正12年頃からであるが、郷里の播磨や、奉公先の大阪などで生活してみると、小学校の修身で教えられた純潔教育、一夫一婦制結婚生活などは全く虚構であることがわかった。実社会に出てみると、その差があまりにも甚だしいので驚いた」p38 「(教育勅語的(夜這い)指弾ムードをムラの人たちが無意識に感じ取りはじめていた)夜這い民俗がまだ残っているのを笑われないために隠そうという心理のあらわれである。夜這いは、戦後しばらくまで続いていたりしたが、教育勅語的指弾ムードと戦争中の弾圧的な風潮、そして、戦後のお澄まし顔民主主義の風潮の中で、次第次第に消えていったのである」p40 「性交をさせない性教育など、教えない方が、まだよい」p54 「ムラの夜這いでも、若衆が連夜出撃できるわけはないので、作業や家庭の都合もあるし、雨の晩は中止、行ってみると先客があったなどと故障も多く、数人と交渉があったとしても、平均して1週間に1度なら成績の良い方であろう」p212 「(ムラ)同棲したからといって必ずしも双方が、相手を性的に独占したわけでも、できたわけでもなかった」p215 「いま夜這い、雑魚寝、オコモリなど、かつてのムラでは普通であった習俗が、教育勅語的政策で徹底的に弾圧、淫風陋習として排撃されたが、その手先となって働いたのが柳田派民俗学で、彼らによって民俗資料として採取を拒否されたのは、まだ良い方で、故意に古い宗教思想の残存などとして歪められ、正確な資料としての価値を奪われてしまった。われわれ日本人は神代の昔から一夫一婦制と、処女・童貞を崇拝する純潔、純粋な民族であった、などとありましないことを真実のように教え始めていたのだが、そんな嘘を真実と信ずるバカモノはおらず、昔のままの自由な社会がまだ展開していた」p216
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高度成長期直前まで各地に残っていた夜這い慣行、自身の経験と聞き取りで語る。農村におけるきつい肉体労働、都市下層民の階層と役割の中で、共同体を維持するしくみだったこと。 これから、時代劇を見たり小説を読んだりするときの見方が変わります。今と同じじゃないんだ、ということを常に念頭に...
高度成長期直前まで各地に残っていた夜這い慣行、自身の経験と聞き取りで語る。農村におけるきつい肉体労働、都市下層民の階層と役割の中で、共同体を維持するしくみだったこと。 これから、時代劇を見たり小説を読んだりするときの見方が変わります。今と同じじゃないんだ、ということを常に念頭に置かなくては。
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