銀の匙 の商品レビュー
つじつまがあわなかったり、いきなりやる気スイッチが入ったり。 子供のときの気持ちって、恥ずかしくて忘れたふりをしているうちに、いつの間にかすっかり忘れてしまっていたなあ。 それはまさしく冒頭の銀の匙と同じ。 子供の心がリアルに描かれていて 懐かしいような切ないような気持ちになっ...
つじつまがあわなかったり、いきなりやる気スイッチが入ったり。 子供のときの気持ちって、恥ずかしくて忘れたふりをしているうちに、いつの間にかすっかり忘れてしまっていたなあ。 それはまさしく冒頭の銀の匙と同じ。 子供の心がリアルに描かれていて 懐かしいような切ないような気持ちになった。 (11.09.25) 近いほうの図書館。 (11.09.17)
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自然と遊び、友と遊び、家族と遊び、永遠と遊び、 大人から見ればそれはふざけてるように見えるかもしれない。 でも、子供は真剣に世界と触れ合っているのだ。 それを否定してはいけない。凌辱してはいけない。 あなただって、かつて持っていたはず。 ビー玉のような光り輝く時代を! ...
自然と遊び、友と遊び、家族と遊び、永遠と遊び、 大人から見ればそれはふざけてるように見えるかもしれない。 でも、子供は真剣に世界と触れ合っているのだ。 それを否定してはいけない。凌辱してはいけない。 あなただって、かつて持っていたはず。 ビー玉のような光り輝く時代を! あえて聞こう。 ――大人と子供どちらが楽しいですか?
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かつて灘高校の有名国語教師はこの本一冊を題材になんと3年間通して授業を行ったそうだ。自由な指導が許された灘高校だからこそだったのかも知れない。確かに夏目漱石「こころ」で数箇所を抜粋しつつ行うような授業は高校時代に疑問はあったから、またひとつの授業のかたちとして見ると興味深い。
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夏目漱石が絶賛した中勘助の処女作。大人が書いたとは思えない純粋な子供の感情、彼を取り巻く周りの人々、風景がとくとくと胸に残る。今まで読んだ本の中で一番文章が美しい作品。
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有名進学校で、この作品ひとつで国語の授業を行い、しかも成果があがった、という話を昔に聞いてから読みたいと思っていました。 正直に言って眠くなります(笑)。 草花など、自然風景の描写が美しいです。が、現代っこの私にはあまりイメージが湧かなくて、悲しい気持ちになりました。 時代感...
有名進学校で、この作品ひとつで国語の授業を行い、しかも成果があがった、という話を昔に聞いてから読みたいと思っていました。 正直に言って眠くなります(笑)。 草花など、自然風景の描写が美しいです。が、現代っこの私にはあまりイメージが湧かなくて、悲しい気持ちになりました。 時代感覚が現代とはだいぶ隔たりのあるこの作品を、どういう風に教材に使ったのか、興味深いですね。
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おどろきの作品。明治維新直後のころ。ある少年の幼少期から17歳ぐらいまで成長する様を綴ったものであるが。その当時の様子が本当によく描かれており、風俗的な価値もあるだろう。そしてなによりもその文章が本当にきよらかだ。小さな子供本人がそのまま思い描いてるかのような表現力。子供がもつ独...
おどろきの作品。明治維新直後のころ。ある少年の幼少期から17歳ぐらいまで成長する様を綴ったものであるが。その当時の様子が本当によく描かれており、風俗的な価値もあるだろう。そしてなによりもその文章が本当にきよらかだ。小さな子供本人がそのまま思い描いてるかのような表現力。子供がもつ独特な詩の世界を感じながら読み進めた。自分の遠い記憶が呼び覚まされる作品だ。
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主人公が良い感じにひねくれてて感受性ありすぎるのが良い。 学校での自分の悪い成績を突きつけられて、 1ページで漫画のように一気に勉強の出来る子になったのは 呆気にとられた。 あと、代わる代わるヒロインが交代していく。 うらやましい限りで。
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久々にこういうの読んだなー 時間かかった・・・ ○○学校の○○先生が教科書代わりに使ったとか。夏目漱石も賞賛。 私には難しかった・・・
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夏目漱石の曰く「子供の視点で子供を描いた稀有なもの」 また、書店が企画する「おすすめの夏の文庫本100選」をすると、必ず上位にランクインするものの、推薦するのはほぼ全員が女性である、という話を聞いたこともあるけれど、真偽のほどは不明(笑) 出会いは確か、中学一年の廊下。そ...
夏目漱石の曰く「子供の視点で子供を描いた稀有なもの」 また、書店が企画する「おすすめの夏の文庫本100選」をすると、必ず上位にランクインするものの、推薦するのはほぼ全員が女性である、という話を聞いたこともあるけれど、真偽のほどは不明(笑) 出会いは確か、中学一年の廊下。そこに置かれていた出張図書室?(あるいは今月のお勧め?)に、この薄い文庫本が挟まっていた。タイトルの優雅さにひかれて借りたのが運のつき、なんということはない、ただ淡々と子供の日常を綴っただけの柔らかな文章にツボって、帰り道に本屋に寄って買って帰ったのを覚えている。 いや本当になんてことないエピソードが書かれてるだけなんだけど、一種、「となりの大人しそうな男の人の日記」を隠れて読んでいるような、そんな気持ちにさせてくれるのかもしれない。 (でもってそう考えると、これが女性に人気があるのもわかるような……?) 後日談。 私がこれを読んでいると、ママンがしきりと面白がっていた。聞いてみると、ママンが中二のとき、担任の教師が、 「いいからこの本(銀の匙)を読みなさい。100万円もらったのと同じ価値があるから」と、折に触れて力説していたのだとか。 しかもその先生から現物をもらっておきながら、数ページだけ読んで「ツマンネ」と放り出してしまった、と。 そして娘の私が「お母さんこれ面白い!」と、月1000円の小遣いから自腹切って購入してきたことに静かにウケていたのだそうな(笑) ちなみにママンは、六人兄弟の中の紅一点です。
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とにかく情景描写が巧み。 そして感情表現が子どもの感情そのままで驚く。 一体ここまで覚えているとはどういうことなのだろうか。 自分自身が主人公が中学生になったくらいから共感できはじめたということは、小さな頃の感情を忘れてしまっているのではないか。 今まで振り返りをあまりし...
とにかく情景描写が巧み。 そして感情表現が子どもの感情そのままで驚く。 一体ここまで覚えているとはどういうことなのだろうか。 自分自身が主人公が中学生になったくらいから共感できはじめたということは、小さな頃の感情を忘れてしまっているのではないか。 今まで振り返りをあまりしてこなかったけど、かけがえのないものを無くしてしまうことになりかねない。 子どものように、あるがままに受け入れる気持ちも忘れずにいたい。
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