薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 の商品レビュー
江國さんの本は、本当に緩やかな時間をくれる。 桜子は痛々しくてよく解らなかったけど、あとのメイン人物の気持ちは解るような気がする。でも、衿が一番好きかなぁ。
Posted by
・作者らしい言葉の使い方をしている作品ではありますが、 登場人物が多く文章、物語展開がたんたんとした趣になっています。 ・女性向けの物語で、男性はあまり好まない作品なのでは ないかと感じます。
Posted by
江國香織の本の特徴かもしれない 女の人が・・・女なんだ 暦と女 ここまで女を女に書く作家さんは実は少ない気がする 綺麗な部分も汚い部分もどろどろした部分も 全部綯い交ぜで だからこの人の書く女性は好き この本を読んで思い出す言葉があって 『お前は絶対に二番目に好きな人と一緒に...
江國香織の本の特徴かもしれない 女の人が・・・女なんだ 暦と女 ここまで女を女に書く作家さんは実は少ない気がする 綺麗な部分も汚い部分もどろどろした部分も 全部綯い交ぜで だからこの人の書く女性は好き この本を読んで思い出す言葉があって 『お前は絶対に二番目に好きな人と一緒に居なさい』 今私は陶子のように 結婚生活を手放すのは惜しいと感じられている いいことなのだとおもう
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2011 7/4読了。Amazonで購入。 幼馴染がブログで『思いわずらうことなく愉しく生きよ』とあわせて言及していた本。 登場人物が多く関係が複雑なのに、「台詞の口調や変わった趣味でキャラクターの個性を出す」ことなく一人ひとりがはっきりしていて、混乱しない・・・と紹介していたのでどんなもんか、と思って読んだら本当にそのとおりだった。 女性だけでも9人? それに男性も多く登場して、それぞれがしっかりつながってたりゆるくつながっていたりして関係が入り乱れている。 かつ、章ごとに話がまとまっていたりするわけでもなく、一つの章の中でも長さもばらばらな個々人のエピソードが断片的に重ねられていく形式。 読みやすい、かつ間が多いので置きやすい本で、休み休み読んでいた。 そのたびに登場人物が多いので次に読んだら思い出せなくなってないかな・・・と危惧していたのだけどそんなこともなく最後まですらすら読めた。 凄いな。 結婚したからってそれで物語が終わるわけではないし、他の人と恋に落ちたりそれが発覚したり離婚したりしても終わるわけではない・・・ということを印象づけるような内容と末尾。 山岸先生の言に納得したのだが、その先生も新しく気になる人ができそうというのだから。
Posted by
登場人物が多く、最初はなかなか進まなかったが、慣れたら登場人物みんなにどこかしら共感できるところがありおもしろかった。
Posted by
異なる考えを持つ様々な人間をこうも描けるとは、全く凄い。 誰もが人間臭いのに、誰もが冷めている印象を受けた。誰にも自分が当てはまらないが、誰にも当てはまるようで。 誰にもなりたくないが。 人間関係に悩んだとき、他人を、自分を冷静に見詰める事ができ、心が落ち着く。 ...
異なる考えを持つ様々な人間をこうも描けるとは、全く凄い。 誰もが人間臭いのに、誰もが冷めている印象を受けた。誰にも自分が当てはまらないが、誰にも当てはまるようで。 誰にもなりたくないが。 人間関係に悩んだとき、他人を、自分を冷静に見詰める事ができ、心が落ち着く。 さて、自分は今の状況をどう生き、どんな人と出逢い、どんな恋が出来るだろうか。
Posted by
登場人物が多く人物相関が複雑だが、構成がきちんと整理されているため混乱なく読み進められる。登場する9人の女性は、みな悉く残酷で小気味よいほどに身勝手。魅力的に見えた中年カメラマンが、徐々に輝きを失い色あせてゆくさまなど、ちょっとゾクゾクする程見事に描写されている。
Posted by
中学生の時に読んだ 幼心になんでみんなそんなに現状に満足できないの!? キィィー!!って思った もう少し大人になったら読み直そうかなぁ…
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何度も読んでます。 10代のころは大人の女性のいろいろな価値観や生活を見て 憧れたり嫌悪したりしました。 20代半ばになって読んでみると 登場人物の台詞や行動がはっとするほど重なる瞬間がありました。 これからも経験値が増えれば違った楽しみがでてくると思います。 土屋の浮気がばれたのはざまみろと思い 陶子の浮気は応援したくなるのは やはり私が女だからか。 桜子は吐き気がしそうだったけど れいこに対しての気持ちはちょっと重なる部分があって複雑。
Posted by