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午前三時のルースター の商品レビュー

3.7

131件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    58

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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ハードボイルドが苦手…

ハードボイルドが苦手でも、すんなり世界観に入っていける。スピード感、文章の読みやすさ、抜群。

文庫OFF

「ワイルドソウル」が…

「ワイルドソウル」が圧巻だった垣根涼介。そのデビュー作ということで手に取る。完成度は高くないが、清々しい登場人物ばかりで爽快な気分が残る。

文庫OFF

スピード感あふれる展…

スピード感あふれる展開に、最後までイッキに読めます。さすがサントリーミステリー大賞!

文庫OFF

 垣根さんの作品は「…

 垣根さんの作品は「ワイルド・ソウル」から読み始めただけに コレは少し物足りなさを感じました人物をもう少し掘り下げて 心理描写を書いてほしかったと思いますね

文庫OFF

一気読みにおススメ!!

旅行代理店に勤める長瀬は、失踪した父親を探す少年に同行し、ベトナムに向かう。絡みあう人間関係とそれぞれの思惑が、切なくてイイ。第17回「サントリーミステリー大賞」と読者賞をダブル受賞した実力作です!

yoko

2024/05/21

行方不明の父親を探す為、ベトナムに行くのだが、何者かに後を追い回され命の危機に直面する事に。 序盤は面白さが分からなかったんだけど、事の真相が見えてきてからどんどん引き込まれました。 自分の人生の結末まで見えてしまって、異国でリセットして人生の再スタートを決めた父親の気持ちは理解...

行方不明の父親を探す為、ベトナムに行くのだが、何者かに後を追い回され命の危機に直面する事に。 序盤は面白さが分からなかったんだけど、事の真相が見えてきてからどんどん引き込まれました。 自分の人生の結末まで見えてしまって、異国でリセットして人生の再スタートを決めた父親の気持ちは理解できるけど、子どもの側からするとたまったもんじゃないなあ。 生まれた時から人生の全てが決められていて この先の人生も苦労するのは目に見えてるし 自由なんかどこにもないし 母親は自分の事に夢中で家族なんか興味ないし、祖父は味方でいてくれるんだろうけど、それも会社の未来がかかってるからだし。 少年の不自由な人生と自由を得た父親の対比が切なかった。

Posted byブクログ

2024/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かったー! 登場人物が魅力的に描かれてるのがまず良かった。主人公の長瀬は器用で何でもそつ無くこなす感じ。でもそんな自分について理解もしてるからたまにちょっと嫌になるという人間らしさもある。 もう1人の主人公とも言える少年、慎一郎も16歳とは思えない冷静さで子供ならではのうるささ、青さみたいなのがほとんど感じられず(彼の生まれ育った境遇によるもの)もしかしたら不自然というかこんな子供いないのかもしれんけど…読んでるぶんには無茶なことしたりせんからイラつかされんで良かった。 ベトナム現地の運転手のビエンや娼婦のメイ、長瀬の友人(と素直に言えるのか分からんくらいには仲良しこよしって感じの関係性ではないけど)の源内…皆それぞれ個性的で好感持てた。 魅力的なのはキャラクターだけじゃなくて話の内容も。次々先が気になってあっという間に読めた。時間としては3時間近くはかかったけど体感としてはあっという間。 スリルもあるし長瀬の機転をきかせる場面もあるし、うっすらロマンス的な要素もある。 長瀬は仕事もできるし人間的に頼りになるところが異性として魅力的やと思うから、最後メイとどうにかなるかな…とちょっと期待したけど実は彼女いましたーって言うのも妙にリアルやった。 慎一郎の周りの大人たちは皆勝手やな、、 皆親ではなく「男」であり「女」のままで…慎一郎なら大丈夫やと思って甘えてる。慎一郎だけは自分で自分の人生を選択することもできず雁字搦めになってて。 最後は父親が彼に逃げ道を多少与えたけどそれだって死ぬ思いでこっちから会いに行ったからこそで本来は息子には一生会うつもりなかったみたいやし。父も母も愛情が薄いというか慎一郎を息子ではなく個々の人間というか守るべき相手としては見てない感じと言うか。 それは今現在祖父が大きな力を持ってて経済的にも社会的にも十分に彼を守ってあげられると分かってるからこそでもあるんやろうけど…。 全てを知った慎一郎の胸の内を思うとひたすら切ない。そして最後に父から渡された腕時計を窓から投げ捨てたのはちょっとスカッとした。 慎一郎の今後の人生が幸多からんことを…と願わずにはおれんかった。

Posted byブクログ

2024/01/28

デビュー作でこれを書けるのは、相当人間観察しないと書けないと思う。キャラクターや人物背景の設定がしっかりされていて、疾走感を感じられた。

Posted byブクログ

2023/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

骨太な主人公がかっこよくて、疾走感もあり、一気に引き込まれる作品。ベトナムやタイなどの、ちょっと雑然とした町に旅したくなる。ストーリーをすっかり忘れたころに、繰り返し再読したい。

Posted byブクログ

2023/08/24

本書で特に印象に残ったシーンが三つ。 一番印象に残ったシーンは、父親を見つけながらも、日本に戻らないとする父親から何かの資金にもなると貰った高級腕時計を成田空港から自宅に帰る車中から息子が投げ捨てるシーン。 二つ目は、エピローグの最後にある一番鶏ルースターの鳴き声に「この国、日本...

本書で特に印象に残ったシーンが三つ。 一番印象に残ったシーンは、父親を見つけながらも、日本に戻らないとする父親から何かの資金にもなると貰った高級腕時計を成田空港から自宅に帰る車中から息子が投げ捨てるシーン。 二つ目は、エピローグの最後にある一番鶏ルースターの鳴き声に「この国、日本で鳴き声を聞かなくなってから久しい」と述懐するシーン。主人公の父親が妻子と過去を捨て、「動かせる明日がここにあるから」とベトナムに身を投じたいわくを暗示するシーンでもある。 最後は、プロローグにある成田空港のパーキングに乗り捨てられた車に駐車場の親父が「日本に戻るより楽しいものを見つけたんだろ」「今の生活を放り出して手に入れたいものなんて想像もつかない」と述懐するシーン。 混沌とした熱いエネルギー漂うベトナムを舞台とした謎解きの物語りに印象的なシーンを上手く配置した小説だなあと感じ入りました。 父親がベトナムで描きたい人生は、妻子を捨てなくても出来たはずではないかとも思いつつ⋅⋅⋅⋅⋅

Posted byブクログ