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依頼人は死んだ の商品レビュー

3.7

117件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2021/12/01

自殺の原因を調査する不思議なミステリーですね。 ミステリーようでミステリーでないような。 シリーズ1作目という事なので次が読みたいです。

Posted byブクログ

2021/10/24

 女探偵・葉村晶シリーズ第1弾、9編を収めた連作短編集。  このシリーズがそうなのか、作者の語り口がそうなのかはよくわからないが、とてもサバサバした感じを受ける。主人公の感情があまり表面に出てくることはなく、台詞もいたって乾いている。だからこそ淡々と読めるし、会話も淡々と進むのだ...

 女探偵・葉村晶シリーズ第1弾、9編を収めた連作短編集。  このシリーズがそうなのか、作者の語り口がそうなのかはよくわからないが、とてもサバサバした感じを受ける。主人公の感情があまり表面に出てくることはなく、台詞もいたって乾いている。だからこそ淡々と読めるし、会話も淡々と進むのだが、かといって事件が単純というわけではない。そのあたりの構成の妙というか、そういった印象が強い作品集。熱い感じがないミステリーといった趣である。

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2021/09/20

シリーズ2作目とのこと。全作読破決定です。 太刀洗さんを彷彿とさせる、いい感じに女子でない主人公がいいですね。自分を分析するのに微塵の容赦もないのが好みドストライク。 真相を明かす口数が少なく、余韻の残る作品が多かったです。最終話で急にモリアーティみたいのでてきて、ゾクッとして終...

シリーズ2作目とのこと。全作読破決定です。 太刀洗さんを彷彿とさせる、いい感じに女子でない主人公がいいですね。自分を分析するのに微塵の容赦もないのが好みドストライク。 真相を明かす口数が少なく、余韻の残る作品が多かったです。最終話で急にモリアーティみたいのでてきて、ゾクッとして終わりました。「都合のいい地獄」、ほんま容赦ないわ~。好っきゃわ~。

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2021/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初作家。非常に面白かったが、騙され過ぎた感やその悔しさも少し残った。読み始めたときの文章で星新一が浮かび、読み終えた後、アガサ・クリスティーが残っている。分かりやすい文章だったが僕には理解が難しく、それぞれ何度も読み返した。 「まーちゃんさん」が高評価されていたため手に取り、楽しむことができました。 いい作家にめぐり合わせていただき、ありがとうございました。 ①濃紺の悪魔 虚言か真実か、ただの1本のヒモを力いっぱいこんがらがらせた感じ。すごい。 ②詩人の死 幸せなはずの詩人の自死。その理由を模索した挙句、答えはラストの光景がすべて。 ③たぶん、暑かったから ラストが恐怖映画のよう。敵を欺くにはまず味方から。そんな言葉が浮かんでくる。 ④鉄格子の女 学生、課題、不倫・・・そして視界は冒頭に。著者の思い通りに翻弄される。秀逸。 ⑤アヴェ・マリア あれ、この話だけ葉村晶の語りではないな?うー、このやられた感は昔読んだあれに。 ⑥依頼人は死んだ 嘘をつく犯人。その後の長い文章がカムフラージュに。3回読み返した。悔しい。 ⑦女探偵の夏休み 時間が交錯。デジャヴのようにチーズケーキを勧める純代の台詞がぐるぐる回る。 ⑧わたしの調査に手加減はない 犯人の予感を抱いたまま、揺さぶられる快感。この短編集の中では安心して読めた。 ⑨都合のいい地獄 読んでる最中一番ワクワクしたけど、ラストこうくるか、これしかないか、ん〜。

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2021/08/07

評判がいいシリーズなので読んでみたが、一作目もこの二作目と、今一つのめり込めない。 葉村晶タイプの女性に出会った事ないので、どうも現実離れした感じがする。と思っていたが、案外、カミさんが近いところがあるかもしれないと思い当たる。 それはそれで怖い・・ ともあれ、少し親近が湧...

評判がいいシリーズなので読んでみたが、一作目もこの二作目と、今一つのめり込めない。 葉村晶タイプの女性に出会った事ないので、どうも現実離れした感じがする。と思っていたが、案外、カミさんが近いところがあるかもしれないと思い当たる。 それはそれで怖い・・ ともあれ、少し親近が湧いたのでこのシリーズ続けて読みたい

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2021/07/14

葉村晶シリーズ2作目。短編集。 葉村晶、激クールでかっこいいな。皮肉屋だし。 この本に書かれている文章の半分くらいが、皮肉で構成されている。 最後の一言で「あっ…」と気付かされるのが、倒錯もの好きとしては非常にクセになる。 紺色のBMWに乗った悪魔は何者なの?晶だったということ...

葉村晶シリーズ2作目。短編集。 葉村晶、激クールでかっこいいな。皮肉屋だし。 この本に書かれている文章の半分くらいが、皮肉で構成されている。 最後の一言で「あっ…」と気付かされるのが、倒錯もの好きとしては非常にクセになる。 紺色のBMWに乗った悪魔は何者なの?晶だったということ? 今後、読み続ければ悪魔の正体も分かるのだろうか。 また素敵なシリーズものに出会えて読書のたのしみができた。うれしい。

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2021/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女探偵が舞い込む依頼に向き合っていくミステリー連作短編。 登場する女たちに皆個性があって、魅力的に感じる。中でもクールでシニカルな主人公に惹かれ一発でファンになった。 ストーリーの重みや人間の悪意にゾッとさせられる箇所もあり、その匙加減が好奇心をくすぐる。表題作の展開が面白かったが、1番興奮したのは『たぶん、暑かったから』。

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2021/03/09

若竹さんの本はいい意味で厭なミステリだな。若竹さんの描く事件の底には人間の、【悪意】ではなく【醜さ】が流れているように感じる。 今回の短編は自殺の理由を探るストーリーが多い。殺人であれば、殺意が存在する。それがどんなものであれ、少なくとも犯人は殺す理由を持っている。 自殺には他者...

若竹さんの本はいい意味で厭なミステリだな。若竹さんの描く事件の底には人間の、【悪意】ではなく【醜さ】が流れているように感じる。 今回の短編は自殺の理由を探るストーリーが多い。殺人であれば、殺意が存在する。それがどんなものであれ、少なくとも犯人は殺す理由を持っている。 自殺には他者による直接的な殺意はない。人間の醜さや身勝手さが、自殺者を追い詰めるのだ。 世間を冷めた目で見つめている葉村さんだからこそ耐えれるんだな。私だったら人間不信になってしまうかも。

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2021/01/23

'21年1月21日、読了。若竹七海さんの小説、3冊目。 正直、「プレゼント」は、ちょっと物足りなかったですが…これは、凄かった!一遍一遍、面白かったし、最後の「都合のいい地獄」で、ちゃんと連作短編集に纏めるところ、唸らされた!楽しめました。 この後のこのシリーズに、...

'21年1月21日、読了。若竹七海さんの小説、3冊目。 正直、「プレゼント」は、ちょっと物足りなかったですが…これは、凄かった!一遍一遍、面白かったし、最後の「都合のいい地獄」で、ちゃんと連作短編集に纏めるところ、唸らされた!楽しめました。 この後のこのシリーズに、「彼」は出てくるのかな?ハマりそう…。

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2020/11/25

母が「イマイチだった…」と言いながら貸してくれました イマイチなのかぁと思いながら読むのは気が進まなかったけど読んでみました ・ 葉村晶シリーズの2作目に当たるみたいですね この後に刊行された『悪いうさぎ』『さよならの手口』を先に読んでしまいましたが、本作...

母が「イマイチだった…」と言いながら貸してくれました イマイチなのかぁと思いながら読むのは気が進まなかったけど読んでみました ・ 葉村晶シリーズの2作目に当たるみたいですね この後に刊行された『悪いうさぎ』『さよならの手口』を先に読んでしまいましたが、本作はこの2作と違い、短編集でした 結末ははっきりとした表現にせず、読者に考える余白を残しているものが多かったです …が、私には尻切れトンボのように感じるものが多くてイマイチすっきりしませんでした ・ インスタでもいい評価が多かったので、私みたいに感じるのは少数派かもしれないですねー ・ 本作の葉村さんともやっぱりお友達にはなれないなと思いました 『さよならの手口』の葉村さんとは図書委員くらいなら一緒にできそう…と思ったけど 残りの作品はどうかなー

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