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依頼人は死んだ の商品レビュー

3.7

117件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2024/08/19

葉村晶シリーズ。 すっきりしない結末の話もあったりとちょっとわかりにくい点もあった。 晶のキャラクターがたっているのがおもしろい。

Posted byブクログ

2024/07/31

文体が皮肉っぽく、一つ一つの謎がはっきりしないまま展開するので、なんだか読みにくい… 短編をまとめ上げるかのような最後、犯人との戦いは次に持ち越し? なんだかすっきりしなかった…

Posted byブクログ

2024/07/18

日常にありうるミステリーという感じで楽しめたけれど、白黒はっきりしないまま終わったりということもあって、、自分の理解不足か?という感じで後半は色々と伏線が回収していった感じだった。女探偵葉村晶というキャラクターが魅力的だからまた読みたいと思わせられる。

Posted byブクログ

2024/05/23

若竹七海の連作ミステリ短篇集『依頼人は死んだ』を読みました。 ここのところ、国内の作家の作品が続いています。 -----story------------- 女探偵・葉村晶(あきら)は探偵事務所からの仕事で生計をたてながら、時に家族がらみの無料捜査も押し付けられる、何でも屋だ。...

若竹七海の連作ミステリ短篇集『依頼人は死んだ』を読みました。 ここのところ、国内の作家の作品が続いています。 -----story------------- 女探偵・葉村晶(あきら)は探偵事務所からの仕事で生計をたてながら、時に家族がらみの無料捜査も押し付けられる、何でも屋だ。 念願の本を出版し、結婚直前だった順風満帆の婚約者はなぜ自殺したのか?  受けてもいない健康診断の、ガンを知らせる通知書が届いた意図は?  瀟洒なプチ・ホテルに集う常連に隠された惨事とは?  彼女に持ち込まれる事件の真相は、少し切なく、ぞくっと怖い。 構成の妙、鮮やかなエンディングにうならされる、みごとな連作短篇集。 解説・重里徹也 ----------------------- 1993年(平成5年)から1999年(平成11年)に発表された作品に書き下ろし1篇を加え、2000年(平成12年)に刊行された葉村晶シリーズの第2作です。  ■冬の物語 濃紺の悪魔  ■春の物語 詩人の死  ■夏の物語 たぶん、暑かったから  ■秋の物語 鉄格子の女  ■ふたたび冬の物語 アヴェ・マリア  ■ふたたび春の物語 依頼人は死んだ  ■ふたたび夏の物語 女探偵の夏休み  ■ふたたび秋の物語 わたしの調査に手加減はない  ■度目の冬の物語 都合のいい地獄  ■解説 重里徹也 「わたしの調査に手加減はない」女探偵・葉村晶のもとに持ち込まれる事件の真相は、いつも少し切なく、こわい……仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ第ニ弾! もうすぐ29歳になる葉村晶は、フリーの調査員として長谷川探偵調査所と契約している、、、 念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのりと同居することになった晶だが。(「詩人の死」) 書誌学のレポートを代筆してほしいという依頼で画家の森川早順について調べることになった晶は、その異様な画風に興味を持つ。(「鉄格子の女」) 健診を受けていないのに「あなたはガンです」という通知が送られてきたという佐藤まどか。ところが依頼を受けた直後、彼女が死んでしまう。(「依頼人は死んだ」) 構成の妙、トリッキーなエンディングが鮮やかな連作短篇集。 フリーの女探偵・葉村晶を主人公とした本シリーズを初めて読みました……各篇が叙述トリック、サプライズ・エンディングにあふれた洒落た作りになっており、春夏秋冬を二巡し、三度目の冬が巡りくるとき、彼女が知っる真実とは? 人間の悪意にぞくっとさせられる怖さを含んだダークな真相や構成の妙、トリッキーで鮮やかなエンディング 等々、好みの作品でしたね、、、 そんな中でも印象的だったのは、 平凡なOLが人事課長をドライバーで刺した事件の真相とは……ラスト一行を読んだ後の背筋が凍る感覚が忘れられない『夏の物語 たぶん、暑かったから』、 自殺した挿絵画家が残した1枚の絵画……夜と女をリアリズムに封じ込めたその作品に秘められた狂気と悪意に戦慄させられる『秋の物語 鉄格子の女』、 何不自由ないお嬢様育ちの離婚妻の飛び降り自殺……2年も前の自殺者が旧友の夢の中に現れて訴えたのは? タイトル通りの手加減のない調査、依頼人にとって受け入れがたい残酷な結果を淡々と伝える葉村晶の姿が印象的な『ふたたび秋の物語 わたしの調査に手加減はない』、 の3篇かな。 孤高の女探偵・葉村晶も魅力的! ハードボイルドタッチの一人称で描かれていることもあり、感情移入しつつ読めました……杉田比呂美の装丁も大好きですね、、、 次も葉村晶シリーズの作品を読んでみようと思います。

Posted byブクログ

2024/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どんでん返しがある短編探偵物 主人公の女探偵がとてもサバサバしていて、セリフにたくさん皮肉が入ってて面白かった オチがわからない話もあったけど、、 繋がってないと思った話がラストに繋がってたり、ただの短編集ではなかった お姉さんの自殺がショック(?)で自殺の理由を知りたがってたのは、たしかに共通点 二作目も読もうかなぁ

Posted byブクログ

2024/05/04

ずっと気になってた作家さん。短編集だけど、どのお話も読み応えがありました。短編集と思いきや、巻の終わりには、つながってきて次巻へ謎を残すおもしろさもありました。

Posted byブクログ

2024/04/15

私は基本的にはイヤミスはあまり好きではない。 けれど、何故か一年のうちに何回かは葉村晶に会いたくなる時がある。 それが何のきっかけなのかは分からないのだけれど。 葉村晶シリーズはもう何と言うか「これがイヤミスです!」とイヤミスを知らない人間に紹介しても間違いない話だと私は思っ...

私は基本的にはイヤミスはあまり好きではない。 けれど、何故か一年のうちに何回かは葉村晶に会いたくなる時がある。 それが何のきっかけなのかは分からないのだけれど。 葉村晶シリーズはもう何と言うか「これがイヤミスです!」とイヤミスを知らない人間に紹介しても間違いない話だと私は思っているんですけど(そうだよね?)、やっぱりこの話でも葉村晶はとんでもない依頼に巻き込まれるし、周りの人間は人の悪意を煮詰めまくったような存在ばかりだった。 親友の相場みのりだけが唯一のオアシス的な感じなのだけれど、正直読んでいる間中「大丈夫よね?あなたは裏切らないよね?」と疑心暗鬼になってもいた。いや、葉村晶シリーズに関してはそういうことが本当に有り得るのだから怖い。 寧ろあんな世界を孤独に生き抜いていける葉村晶はカッコよすぎるとすら思う。 イヤミスでもありハードボイルドでもあるのかな。 個人的に一番好きだったのは「女探偵の夏休み」ですかね。 話の展開に完全に引っかかりました……そうかそういうことだったのか!って。 この話は人間の悪意的なものが少ないので読みやすいのもいいのかも。ちょっとシャイニングっぽくはありますが。

Posted byブクログ

2024/01/21

錆びた滑車に続いて。 読んでいて、主人公が30前の女性とは全く思えない。 短編だが、1つのテーマを色濃く感じる。意図的なものなのかは読み終えても分からなかった。 全般的に心理的な要素を強く感じる。執着、または、こころが壊れるといったモチーフに関して。 いくつかの短編は、楽しく...

錆びた滑車に続いて。 読んでいて、主人公が30前の女性とは全く思えない。 短編だが、1つのテーマを色濃く感じる。意図的なものなのかは読み終えても分からなかった。 全般的に心理的な要素を強く感じる。執着、または、こころが壊れるといったモチーフに関して。 いくつかの短編は、楽しく読めた。しかし、短編集としては全体を通してあまり理解できていないように思う。 このシリーズの次の作品を読めば分かるのかもしれない。

Posted byブクログ

2023/03/19

葉村晶最高。犯人と対峙し真相を明らかにする際の描写が物凄い淡白で、他の作家ならもっとダラダラと続けるのになあといつも思う。まあでもそれがまた魅力なのかも。

Posted byブクログ

2023/03/16

葉村晶のミステリ短編集。最近目にする気がしてもう少し最近の本なのかなと思っていたら98-99年頃掲載の話なのね。でもあまり文章は古くない。 探偵で情報収集しながら点と点を結びつけて婚約者の、絵画の、依頼人の死の真相を解き明かす。ひねったトリックで理路整然というよりも、感情を揺さぶ...

葉村晶のミステリ短編集。最近目にする気がしてもう少し最近の本なのかなと思っていたら98-99年頃掲載の話なのね。でもあまり文章は古くない。 探偵で情報収集しながら点と点を結びつけて婚約者の、絵画の、依頼人の死の真相を解き明かす。ひねったトリックで理路整然というよりも、感情を揺さぶってこういう結末なのか、と読者の見方を変える感じで終わる。意外とモヤっと不気味な読後感のものが多い。

Posted byブクログ