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ガリヴァー旅行紀 の商品レビュー

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71件のお客様レビュー

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2012/11/02

受験勉強の際に題名と作者だけ覚えた本を読もうという試み。 子供向けに省略されたものしか読んでいなかったので再読。 ただの娯楽小説と勘違いしていたんだぜ…

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2012/03/11

スウィフト。風刺小説。巨人の国と小人の国の物語は児童向きであり、残りの章、特に最終章においては人間社会に対する痛烈な批判が展開されており、作者がかなりの変人で人間嫌いであることが強烈にうかがわれる。旅が人間の視野を広げ、物の考え方を根底から覆すというのは古今東西これすなわち真であ...

スウィフト。風刺小説。巨人の国と小人の国の物語は児童向きであり、残りの章、特に最終章においては人間社会に対する痛烈な批判が展開されており、作者がかなりの変人で人間嫌いであることが強烈にうかがわれる。旅が人間の視野を広げ、物の考え方を根底から覆すというのは古今東西これすなわち真であろう。

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2012/02/20

前半はなんだか社会の教科書のようで面白くなかった気がする。 ブロンブディナグ(こんな名前だっけ?)の女性の描写がえぐい(笑 スウィフトの面白さがさく裂しだすのは、絵本には出てこないラピュータ以降。なぜか憎まれている音楽と理系。そして馬。ニーチェの愛する馬。 途中までは、主人公...

前半はなんだか社会の教科書のようで面白くなかった気がする。 ブロンブディナグ(こんな名前だっけ?)の女性の描写がえぐい(笑 スウィフトの面白さがさく裂しだすのは、絵本には出てこないラピュータ以降。なぜか憎まれている音楽と理系。そして馬。ニーチェの愛する馬。 途中までは、主人公ガリバーはよき隣人て感じなのに、ふと気付くとこの人の思考、なんか変。そのピークがフウイヌムの章。ディストピアとして描かれるフウイヌムの国に心酔していくガリバー氏。そのまま、故郷へ帰国。 その後も家族よりも馬の臭いを愛して馬小屋で暮らすなどのきちがいっぷりに、そこらのホラーよりも背筋が凍った。 当時のヨーロッパのお貴族事情はさておいても全然楽しめる一冊。調べるとなお楽しめる。

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2011/10/05

10月5日読了。iPhoneの青空文庫リーダーアプリにて。英吉利人ガリヴァーが「小人の国」「大人の国」「飛島の国」「馬の国」を旅する物語。人間不信にあり晩年は狂気を発したという著者の思想が単なるおとぎ話を超えたムードを作品に生み出しているよう。大人の国から帰ったガリヴァーが故国に...

10月5日読了。iPhoneの青空文庫リーダーアプリにて。英吉利人ガリヴァーが「小人の国」「大人の国」「飛島の国」「馬の国」を旅する物語。人間不信にあり晩年は狂気を発したという著者の思想が単なるおとぎ話を超えたムードを作品に生み出しているよう。大人の国から帰ったガリヴァーが故国に帰り妻子を踏み潰してしまいそうな錯覚に陥り困ったりするあたりの感覚・想像力は300年も前に書かれた小説とは思えない迫力。人間より好戦的な小人リリパットに閉口したり、大人の国王に戦争兵器の製造を進言して「そのような残虐なものははいらぬ」とたしなめられたり、馬の国王に故国の馬の受けている扱いをストレートに告げたりする、ガリヴァーの空気の読めない感もなかなかのもの。「ラピュタ」「ヤプー」の元ネタはこの小説から。

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2011/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これこそ倒錯の世界そのものです。 ガリバーの裁判での台詞に心臓が凍るような想いをしたのは 私だけではないと思います。 (その台詞が あのフウイムヌ(馬)の高潔な世界から帰ってきた とされる後日談だけに。) 世界中を周った後に知ったヤプーの醜さ。 それは結局何だったのでしょうか。

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2011/09/26

絵本で知っていただけなので児童文学だと思っていましたが原作は「政治学入門書」です。アニメで知っている「ラピュタ」の本家はガリバーだということも初めて知りました。

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2011/07/29

i文庫で読む。 実は始めて読みました。 絵本あるいは、子供向けTVで一端はかじってるものの、通しては始めてになりますね。 小人と大人の国くらいうっすらと知っているくらい。 なので飛島ラピュタがここから来てるとは思うもよらずw まぁこの手の名作と称ばれてるものは読んでおいたほ...

i文庫で読む。 実は始めて読みました。 絵本あるいは、子供向けTVで一端はかじってるものの、通しては始めてになりますね。 小人と大人の国くらいうっすらと知っているくらい。 なので飛島ラピュタがここから来てるとは思うもよらずw まぁこの手の名作と称ばれてるものは読んでおいたほうがやはりいいのかもしれない。

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2017/08/15

 ページ量が多くて、読もうか止めようか迷いましたが、読んで正解です。ものすごく楽しめました。  多種多様な登場人物たちですが、思わずこんな人いるいる!といいたくなるような身近な存在に感じられて、とても今から300年近く前に書かれた作品とは思えません。  屁理屈というのは、身に...

 ページ量が多くて、読もうか止めようか迷いましたが、読んで正解です。ものすごく楽しめました。  多種多様な登場人物たちですが、思わずこんな人いるいる!といいたくなるような身近な存在に感じられて、とても今から300年近く前に書かれた作品とは思えません。  屁理屈というのは、身に降りかからない限りにおいては、これほど聞くに楽しいものはありません。もう自分勝手な理屈のオンパレードです。作者の人間観察眼に感服です。  子供のころに読んだという人も、ぜひ大人になった今読んでみてはいかがでしょうか。きっとうなずくことしきりです。 『天空の城ラピュタ』にちょっとだけ出てくるラピュタ人の話もあります。 映画の世界とは全然違う種族でしたが…

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2011/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イギリス人のガリヴァーが、小人の国リリパット、巨人の国ブロブディンナグ、天空の城ラピュータや日本、そして、家畜人ヤフーと馬人の国フウイヌムを旅するお話。 私の世代では『ガリヴァー旅行記』といえば、童話・おとぎ話としての印象が強いけれど、内容は18世紀のイギリスのみならず、ヨーロッパ、ひいては人類に対する容赦なく徹底的に諷刺している小説。 風刺文学は、発表された当時は諷刺されている対象がわかりやすく楽しめる。しかし、時代や国が違うと諷刺されている対象が身近じゃないため、楽しめなくなる。当時の歴史的コンテクストに沿って、文学を読むだなんて研究者や専門家など、それで収入を得ることができる人に限られた読み方であって、一般的読者の読み方ではない。 この点、『ガリヴァー旅行記』は当時のイギリスの為政者、支配層を対象として諷刺している部分(第一章など)もあるけれど、現代日本人が読んでも理解できる普遍性・一般性を備えている(第四章はガリヴァー自身の口、またはガリヴァーが世話になっている馬の主人の口から、これでもかというくらいに、人類はこき下ろされている)。それは、小人・巨人・空飛ぶ島、馬人など空想旅行記として書かれていることにもよると思う。諷刺を抜きにして(諷刺満載だから無理かもしれないが)空想小説としても楽しめる。 童話・おとぎ話としての『ガリヴァー旅行記』しか知らない人は一読の価値はある。約300年前の小説だけれども、古くさくはない。 ☆x3.5

Posted byブクログ

2011/10/23

最近実写化もしたらしいですね。 これは「大人国」と「小人国」の話がよく知られていると思うんですが(特に「小人国」のイメージですかね?)実はそのあとの「空の国」と「馬の国」が無類に面白いです。 「空の国」の変な研究とかしてる人たちは笑ってしまうし、馬のほうが人間よりも優れていること...

最近実写化もしたらしいですね。 これは「大人国」と「小人国」の話がよく知られていると思うんですが(特に「小人国」のイメージですかね?)実はそのあとの「空の国」と「馬の国」が無類に面白いです。 「空の国」の変な研究とかしてる人たちは笑ってしまうし、馬のほうが人間よりも優れていることを滔々と語る「馬の国」は人間に対する風刺に満ちています。 著者スウィフト自体が人間不信の人でそれが作品に出たものと言われています。 「馬の国」あたりちょっとまた読み直してみたい。

Posted byブクログ