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ガリヴァー旅行紀 の商品レビュー

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71件のお客様レビュー

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2010/05/10

笑いや皮肉を通り越して、段々と飽きらめに通じていく社会観。これが当時のイギリスの政治・社会をパロディ化したものならば、現代と何が違うだろう? ただおもしろいと読み進めていくうちに、一体私たちの先には何が待っているのだろう、という不安感に陥る。 私たちの現実はというと、この物語のよ...

笑いや皮肉を通り越して、段々と飽きらめに通じていく社会観。これが当時のイギリスの政治・社会をパロディ化したものならば、現代と何が違うだろう? ただおもしろいと読み進めていくうちに、一体私たちの先には何が待っているのだろう、という不安感に陥る。 私たちの現実はというと、この物語のようにどこかよそへ流れ着いてユートピアを発見し、幸せに暮らしていくことはできないのだ。

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2010/05/10

芥川龍之介の文机の上にも置かれていた一冊です(河童参照)。痛烈なイギリス社会への批判風刺が込められていて、ただの大きかったり小さかったりするだけの本ではありません。 ただ異様なほどの愛国精神も伝わってきて時々鬱陶しくなる事も。 児童書だなんてとんでもない。

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2010/05/10

章ごとに段階になっていて、最終的には多分読み手がガリバーを追い越していくように書かれてるんだなと思った。

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2010/02/21

もっと夢のある話だと思ってたのに。 巨人は体臭がキツイだの、 天空人は思索に耽ってるから、棒で耳を叩いて気付かせるだの。 なんじゃそりゃ。 シュール過ぎでしょ、その画。

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2010/01/11

有名な小人の国以外にもいろんなとこに行ってたんですね。 日本にも来た。 最後の馬の国での人間批判が圧倒的。 そこまでいくかという勢い

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2009/10/04

誰もが子供のころ絵本で読んだ「ガリバー旅行記」は夢一杯のファンタジーではなく、作者が生きる世界を痛烈に批判したニヒリズムな一冊だった。 宮崎駿の『天空の城ラピュタ』は本作のラピュータ人が元ネタ。ご賞味あれ。

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2009/10/16

岩波新書だと読みづらくてしょうがなかったが、なんとか読了。 日本が出てきたことが面白い。 なぜ出てきたのか。

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2009/10/04

大学の課題の一貫として。徹底したフィクション。歴史的に重要な文学で、児童書といいつつキリスト教の精神が根本的に眠っているのがよくわかる。 ただ、別に面白くない。でも読んでおくべき本。('08 冬)

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2009/10/07

あまりにも有名な作品の原作。さぞ夢のある冒険談だろうと、息抜きの気持ちで読み始めました。前半「小びとの国」やら「巨人の国」やら、予備知識として知っている内容が出てきますが、小人の国にしろ巨人の国にしろ、ガリヴァーがそこに流れ着いてから、特にめまぐるしい展開が有るわけで無く、内容的...

あまりにも有名な作品の原作。さぞ夢のある冒険談だろうと、息抜きの気持ちで読み始めました。前半「小びとの国」やら「巨人の国」やら、予備知識として知っている内容が出てきますが、小人の国にしろ巨人の国にしろ、ガリヴァーがそこに流れ着いてから、特にめまぐるしい展開が有るわけで無く、内容的には出オチの様に思い、当時としては素晴らしいアイディアだったろうから、それで評価されたんだろうな…なんて思って読んでいましたが、天空のラピュタの辺りから、ガラリと内容が一変し、最後の「馬の国」の話を読んでいるうちに、自分の中で評価が一変しました。もう圧倒されました。映画「猿の惑星」にも似た内容ですが、人間という生き物に対する警笛をこれでもかと鳴らしてきます。今、読み返すと、最初の小人や巨人の国も皮肉ってたんですね。絵本の様なおとぎ話だと思って読むとヤケドします。これは確かに名作です。でも個人的には、最後の「馬の国」を出てからの話や手紙は蛇足だったと思います。

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2009/10/07

ガリヴァー旅行記とはかくも機知に富んだ風刺小説だったのか――。思い立った時に始める有名小説シリーズ。小さい頃に誰もが触れる物語。しかし、その本質はガリヴァーによる社会への皮肉だった。この物語は決して夢のあるファンタジー小説ではない。痛烈なるまでの社会批判。そして人間批判。小人に対...

ガリヴァー旅行記とはかくも機知に富んだ風刺小説だったのか――。思い立った時に始める有名小説シリーズ。小さい頃に誰もが触れる物語。しかし、その本質はガリヴァーによる社会への皮肉だった。この物語は決して夢のあるファンタジー小説ではない。痛烈なるまでの社会批判。そして人間批判。小人に対してのガリヴァーの態度、ガリヴァーに対しての巨人たちの扱い、そして人間を低俗なものとして扱う能力高き馬たち…等々。ガリヴァーの筆を借りてスウィフトが目指したことは、人間への挑戦状を書くことだったのだ。その意味はつまり、「どの目線であなたはこの物語を感じるのか?」ということだ。ガリヴァーの目線? それともそれぞれの国にいるものたちの目線? 欲のある人間は自分の都合のいいように目線を、立場を変えてしまうのだ。それに気づかされてしまった。人類への警告とも受け取れるその内容に圧倒された。読んでよかった。(た)

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