ガリヴァー旅行紀 の商品レビュー
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巨人の国の女の胸を見れるのいいじゃん。第三篇の言語学者の暴論が衝撃的。不老不死の人間の話も印象的なのと、別の国の人々に自分たちの国について話せば、我々が普段気づかぬ正論が聞けると言う構造が良い。
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日本を含めた八つの国を巡る四つの航海記からなる。人間嫌いで知られ、政治活動を行っていたスウィフトによる皮肉や風刺はとても強烈。夏目漱石は『ガリヴァー旅行記』を称賛しており、その影響は『吾輩は猫である』にも見られます。
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小さい頃に絵本?か何かで軽く読んだことはあったが、原作を読んでみるとあの時感じた奇想天外ファンタジー感とは違ったテイストだった。 3章のラピュータは王立協会を皮肉っていると言われていたり、社会批判と受け取れれるシーンも多い。スウィフトが生きていたイングランドの現実を如実に描いた...
小さい頃に絵本?か何かで軽く読んだことはあったが、原作を読んでみるとあの時感じた奇想天外ファンタジー感とは違ったテイストだった。 3章のラピュータは王立協会を皮肉っていると言われていたり、社会批判と受け取れれるシーンも多い。スウィフトが生きていたイングランドの現実を如実に描いた作品。
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特に、第三節のラピュタの話が面白いため再読。この章の後半には日本の江戸が出てくるのであるが丁度、江戸時代。踏み絵の話などがちょこっと出てくる。作者は無事にオランダ経由イギリスに帰るまでの冒険のお話。
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『ガリヴァー旅行記』(Gulliver's Travels)は,アイルランドの風刺作家ジョナサン・スウィフトにより仮名で執筆された風刺小説である。原版の内容が大衆の怒りを買うことを恐れた出版社により,大きな改変を加えられた初版が1726年に出版され,1735年に完全な版...
『ガリヴァー旅行記』(Gulliver's Travels)は,アイルランドの風刺作家ジョナサン・スウィフトにより仮名で執筆された風刺小説である。原版の内容が大衆の怒りを買うことを恐れた出版社により,大きな改変を加えられた初版が1726年に出版され,1735年に完全な版が出版された。 突飛な発想よりも作者の性格の悪さが前面にでた作品,言ってしまえば「アンサイクロペディア」のようなものだと思う。時代性を加味すれば重要な作品であることはわかるが,全体的に冗長で無駄の多い記述が目立つ。「アンサイクロペディア」としての楽しさは,沼正三「家畜人ヤプー」がそれに勝る。 フウイヌム国をはじめとした各国のモデルが気になるところではあるが,それこそまさに実在しない「ユートピア」を元としているのかもしれない。しかし,結局それは著者の思考に縛られた虚構に過ぎないのだろう。 時代背景メモ: 18世紀のイギリス(グレートブリテン王国)の政党,ブレフスキュ国にフランスを表現,ヘンリー8世の行った処刑や追放刑により始まったイングランド国教会とカトリック教徒の諍い,王立協会への風刺,啓蒙主義運動,種族的カースト制度
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子供の頃読書をしてこなかったので、児童文学でもお馴染みのこの作品も巨人が旅行する!と思ってました。 面白すぎてグングン読んでいきました。 想像スイッチをオンにして読むとかなり怖いかも⁉️ 沼正三の家畜人ヤプーと繋がると思ったのは、私だけでしょうか?
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子供の頃に絵本で読んだことがあったが、 しっかり全編読んでみると本質は風刺文学だと言うことがわかった。 とくに第4章については、人間全体に対する批評がなされている。 とても面白かった。
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小人の話と巨人の話は有名で、皆さん子供の頃に読んだかもですよね。その後があるなんて知らず、アニメPsycho-passの槙島聖護がバルニバービの医者の話をした所で、ガリヴァー旅行記本来のユーモアの香りを感じ、自分の好みに合うかも、と思い読んでみました。 実際バルニバービの医者の話...
小人の話と巨人の話は有名で、皆さん子供の頃に読んだかもですよね。その後があるなんて知らず、アニメPsycho-passの槙島聖護がバルニバービの医者の話をした所で、ガリヴァー旅行記本来のユーモアの香りを感じ、自分の好みに合うかも、と思い読んでみました。 実際バルニバービの医者の話を読みたくて読んだ人も少なからずいるのではないでしょうか? シニカルで皮肉の籠った物語で、現実の色んな場面で「ラピュータの数学者達は、自分が精通してないが故に政治に対して好き放題、熱心に文句を言ってたみたいだね」とか「リリパット国の、王子は体裁と自分の思想のどちらもを取って靴底の高さが違う靴を片足ずつ履いて、歩き方が不自然だったんだよ」とか、そういうことを考えるようになって、何となく他人に優しくなれた気がします。 あと、noteで政治家や転売虫を描写する時など、自身の怒りが文にこもってしまう事があるのですが、その時はところどころガリヴァー旅行記で随所に見られる表現をするようになってしまいました。悪辣とか醜悪とか、犀利とか敬虔とかやたらと使いたがるようになってしまった読者の方も多いのでは? 変なツボを押され、自分はこういうユーモアが好きなんだと気付かされました。笑 とても面白かったです
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幼い頃から知っていたけど、きちんと読んだことがなかったので読んでみました。 最初はファンタジーで読みやすいなと思っていましたが、読み進めるうちに政治や法律の話が出てきて…これはただのファンタジーではないぞと感じました。 こんなにも軽やかに、でも辛辣に人間の世界を風刺できるもの...
幼い頃から知っていたけど、きちんと読んだことがなかったので読んでみました。 最初はファンタジーで読みやすいなと思っていましたが、読み進めるうちに政治や法律の話が出てきて…これはただのファンタジーではないぞと感じました。 こんなにも軽やかに、でも辛辣に人間の世界を風刺できるものなのかと感心しました。終始読みやすかったので、なおさら印象的でした。
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