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文庫版 塗仏の宴 宴の支度 の商品レビュー

4.1

186件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    85

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

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2024/02/27

私の読書速度と理解力だと、百鬼夜行シリーズは読んで没入しちゃうと、他のエンタメはほぼ死ぬ、でお馴染み(私的に)なんですが、本作も例に漏れずでした。 なので、読み終わった時の達成感はひとしおです。 いや、まだ支度が終わっただけなんどすが… 関口君がどうなるか、続きが気になりますね...

私の読書速度と理解力だと、百鬼夜行シリーズは読んで没入しちゃうと、他のエンタメはほぼ死ぬ、でお馴染み(私的に)なんですが、本作も例に漏れずでした。 なので、読み終わった時の達成感はひとしおです。 いや、まだ支度が終わっただけなんどすが… 関口君がどうなるか、続きが気になりますねぇ

Posted byブクログ

2024/01/25

これでもか!と言うくらい 風呂敷を広げてくる。 視点が変わりながら進むため 登場人物を整理していこう

Posted byブクログ

2023/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

京極堂を読み返している、と友人に話したとき。「塗仏は関口くんが酷い目にあうやつだよね」と言われたのだが、記憶が抜け落ちすぎていて曖昧な笑顔しか返せなかったのが悔やまれる……。このシリーズは間違いなく関口くんが酷い目にあうやつでした。 これでもか、というくらい怪しい団体が次々と目の前に躍り出てくる。明らかにインチキ臭いものも、次の章では視点が移って印象ががらりと変化していく。章を越えて出てくる共通の人名が脳に引っかかって、何度もページを行き来してしまった。このひたすらに踊らされてる感じは読んでてゾクゾクしてくる。 関口くんと木場修以外の視点者である3人の女性。それぞれ性格も思考経路も違うのだが、理性的だったりと、通ずる面もあってニュアンスが重なるところも。朱美に敦子に茜、全員「あ」からはじまる名前なのは偶然か。茜は………そうかあ、そうなるのかあ、としんみりとして支度を閉じた。

Posted byブクログ

2023/11/23

昭和13年伊豆韮山の山村の集落で起きたと思われる村ごと殺人事件。その昔の姿を失った戸人村。 各章ごとに、記憶を操作されたと思われる人達が、怪しげな集団に導かれながら、その場所にたどり着いて行く、と予測しています。 ぬっぺっぽう 今回の主軸となると思われる、伊豆韮山にかつて存在し...

昭和13年伊豆韮山の山村の集落で起きたと思われる村ごと殺人事件。その昔の姿を失った戸人村。 各章ごとに、記憶を操作されたと思われる人達が、怪しげな集団に導かれながら、その場所にたどり着いて行く、と予測しています。 ぬっぺっぽう 今回の主軸となると思われる、伊豆韮山にかつて存在したらしい“戸人村”。戦前、駐在したという元警察官、郷土史家と巻き込まれる関口は、地図にもない村へ。そうそうと、トラブルに巻き込まれる関口。 うわん 静岡沼津の海辺。自殺志願の男を助ける一柳朱美。 言動の定まらぬ男に「成仙道」という新興宗教が、 見えてくる。 ひょううすべ 祖父との思い出が揺らぐ麻美子。その記憶に不信を抱き始める。彼女は、華仙姑処女という占い師に心酔していた。 わいら 中禅寺敦子が、韓流気道会の記事を書いた事から、襲撃を受ける。その時、華仙姑処女と名乗る、佐伯布由と関わる。 しょうけら 木場修太郎登場。京極堂の庚申講の蘊蓄がね! 私もね、庚申はわかるけど。それ以上は、深掘りされますとね、読書が進まないので、わかったふりで。 潜在意識を操作された女性。 おとろし なんと織作家生き残りの茜さん登場。財産の処分を織作伊兵衛の弟、羽田隆三へ頼む事に。羽田は、丹後出身、徐福の子孫だという。そこで徐福研究会を立ち上げていた。そして、風水師興安丸にコンサルを頼んでいた。この羽田の秘書津村は、研師の息子で、戸人村と関わりがある。 まだ、宴が始まってないから、忘れてしまいそうで、心配です。 記憶というものの不安定さ、不確実さが混迷を深めていき、数々の怪しげな組織が徐々に韮山に向かう。

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2023/11/05

オールスターと聞いていただけあって、聞いたこともない6つの妖怪にちなんだ6つの短編には懐かしいあの人やこの人が。 短編はそれぞれ少しずつ絡み合ってとっ散らかって、どう始末されるのか、後編の「宴の始末」が楽しみ過ぎます。 ラストは衝撃的過ぎて今もショックが覚めやらないです。京極...

オールスターと聞いていただけあって、聞いたこともない6つの妖怪にちなんだ6つの短編には懐かしいあの人やこの人が。 短編はそれぞれ少しずつ絡み合ってとっ散らかって、どう始末されるのか、後編の「宴の始末」が楽しみ過ぎます。 ラストは衝撃的過ぎて今もショックが覚めやらないです。京極堂早く!!

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2023/10/26

 過去のシリーズででてきた登場人物がでるわでるわ。そして、意外な結末で後半へ続く。  普通の本なら2冊、短い本なら三冊は読み終わるような分厚さで、展開される前半戦。京極堂成分はいささか足りませんが、後半に期待。

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2023/09/16

やっと読み終わりました宴の支度。 今までと違って短編集になっていて、それぞれが別々の話として語られる。 語られるんだけども流石というかあちこちにそれぞれの話に繋がる言葉があったり人物がいたり団体があったりで、確実に語られた話全てが繋がっている事は分かる。 分かるんだけど、どこがど...

やっと読み終わりました宴の支度。 今までと違って短編集になっていて、それぞれが別々の話として語られる。 語られるんだけども流石というかあちこちにそれぞれの話に繋がる言葉があったり人物がいたり団体があったりで、確実に語られた話全てが繋がっている事は分かる。 分かるんだけど、どこがどう繋がっていて繋がっているから何なのかがさっぱり分からない。 最後の最後がかなり衝撃的な終わり方をしているものでひええっとなってしまった……この話どうやって京極堂は片をつけるの……。 そうそう、久しぶりに読んでもやっぱり京極堂の語りは長かった。 長かったと同時に「これこれ!やっぱ京極堂といえばこれだよね!」という気持ちにもなるから不思議。 後半も心して読みます。

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2023/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作を読むのは3回目だけれど、程よく間があいたのと、前回前々回の読書では内容を理解していなかったんじゃないかという疑惑もあり、新鮮に面白く読んでいた。 「ぬっぺっぽう」で提示された「戸人村」消滅と大量殺戮の謎は、その後の各話で登場する元村人とおぼしき人物や地権者の存在で更に混迷していくが、一応オチは覚えているので、早い段階からパズルのピースを組み合わせて楽しんでいました。 気付いたらこのキャラクターの歳を超えてしまったなあとか、「ひょうすべ」のエピソードをかなり辛くかんじるようになったなあとか、自分の感じかたが変わってきているのも楽しい。

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2023/09/01

ぬっぺっぽう、うわん、ひょうすべ、わいら、しょうけら、おとろし。 六匹の妖怪に付随する六つの事件。それぞれの事件は緩やかにつながり、そして宴の支度は完了するーーー。 過去作の登場人物たちが惜しげもなく登場してくるシリーズ6作目。 → 連作短編集っぽい作りとなっている今作。それぞれ...

ぬっぺっぽう、うわん、ひょうすべ、わいら、しょうけら、おとろし。 六匹の妖怪に付随する六つの事件。それぞれの事件は緩やかにつながり、そして宴の支度は完了するーーー。 過去作の登場人物たちが惜しげもなく登場してくるシリーズ6作目。 → 連作短編集っぽい作りとなっている今作。それぞれの話の中でとりあえず事件は解決する(?)ので、分厚いけど読みやすい。というか、このシリーズは読み始めたらずーっと読んでいたくなるので、読んでいる間とても楽しかった。主人公となる人物は毎回変わり(関口だけ2回出る。というか、彼はずっと→ 出ている?)それがまた良い。 私は朱美さん回と敦子ちゃん回が好き。敦子ちゃんの回は中禅寺家の話や榎木津の話も聞けてすごく良かった。榎木津、今回もめちゃくちゃカッコいいしね。京極先生、なんてキャラクターを作ってくれたんだ……最高だよ……(笑) 支度へと話は続くので、引き続き楽しむ! 以下、リアルタイム感想。 『塗仏の宴』は今「ひょうすべ」。 「ぬっぺっぽう」が関口 「うわん」が朱美さん で、今回はまた関口。 (連作短編集っぽい) じわじわ繋がっている気配を感じてゾクゾクしてる。 これはまさに『宴』!! ひょうすべ、読んだ……。 うわぁぁぁあぁ!! 毎回毎回怖いよッ!!京極センセー!! 繋がって……ツナガッテルダケジャナイ……。 残り三妖怪……怖い……支度が終わったとき何が起こるの……? 榎木津ぅぅぅー!!! うっはー!!たまらーん!!カッコよすぎだろぉぉぉぉ! 支度が……完了しちゃったんだが!! ここで終わるの?!マジで??ソッコーで始末読まなあかんやつやーん!! いやもう、いやいやもうね?すごいわ。 絡新婦で満足してる場合やなかったね(笑) とりま『宴の始末』参ります!

Posted byブクログ

2023/08/11

この後に「宴の始末」が控えているとわかって読むわけです。 ひとつひとつの章ごとにちょっとした「解決編」があるわけですが、そこも含めてぜーんぶが「始末」につながっていくことがわかって読むわけです。 うきうきせざるを得ないでしょうよ。

Posted byブクログ