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文庫版 塗仏の宴 宴の支度 の商品レビュー

4.1

186件のお客様レビュー

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    53

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2009/10/04

すべては「始末」に向けて描かれる。まさに魑魅魍魎が跋扈する短篇の連なりのようなひとつの物語。黒衣の陰陽師を誘い出すための策は練られ計は成る。どう収斂してゆくのかが知りたくて必死でペエジを繰る。……待て次巻。

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2009/10/04

京極堂シリーズ第6弾。 あんだけ“かなり分厚いんだけど1冊にまとめました”本だったのが、いよいよ“かなり分厚い前後編”になってしまった。いつも読み始めは読みきれるか心配なのだけど、やはり複数の話が同時に展開し、とんでもないことになって行くのは相変わらず。最後の最後で「おい!どーな...

京極堂シリーズ第6弾。 あんだけ“かなり分厚いんだけど1冊にまとめました”本だったのが、いよいよ“かなり分厚い前後編”になってしまった。いつも読み始めは読みきれるか心配なのだけど、やはり複数の話が同時に展開し、とんでもないことになって行くのは相変わらず。最後の最後で「おい!どーなっちゃうの?」と思わせてしまうのは、やはり作者の実力がすごいから?続きが気になる気になる。

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2009/10/04

突然起きる幾つもの事件に翻弄される。 あの彼女が死んでしまった。関口巽はその殺人事件の犯人として警察に逮捕されてしまう。 町や村を巻き込んでの宗教活動、ドコとドコが対立しているのかすら、終いには解らなくなって、全てが複雑に絡んだまま、宴の支度へ続いていく。 読み手としては、登場人...

突然起きる幾つもの事件に翻弄される。 あの彼女が死んでしまった。関口巽はその殺人事件の犯人として警察に逮捕されてしまう。 町や村を巻き込んでの宗教活動、ドコとドコが対立しているのかすら、終いには解らなくなって、全てが複雑に絡んだまま、宴の支度へ続いていく。 読み手としては、登場人物が多すぎて、煩わしいのでサクッと読み飛ばしたくなるんですが、ソレをやってしまうと、後々困る1冊。

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2009/10/04

京極堂シリーズ。キャラが濃い人たちが次々に出てきて、怪異な事件を解決していくシリーズ。妖怪をモチーフに、まるで化け物たちが起こしたような奇妙な事件をその濃い人たちが解きほぐしていく。この作品はシリーズの中で最も濃密。2冊組だが、1冊目の最後でちょうど事件が発生、2冊目は丸々事件の...

京極堂シリーズ。キャラが濃い人たちが次々に出てきて、怪異な事件を解決していくシリーズ。妖怪をモチーフに、まるで化け物たちが起こしたような奇妙な事件をその濃い人たちが解きほぐしていく。この作品はシリーズの中で最も濃密。2冊組だが、1冊目の最後でちょうど事件が発生、2冊目は丸々事件の解決が描かれている。ここに描かれる業の深さはまさに京極夏彦ならではのもの。

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2009/10/04

この作品は短編集の体裁を取っている。一つ一つの物語は、今までの作品に登場してきた人物が主役となり、各々で完結している。そして、その間を紡ぐように小説家関口の独白が挟まれる。これは、最初に雑誌で発表された作品に書下ろしを加えることで、後半、一つの物語に収束していく前フリという意味合...

この作品は短編集の体裁を取っている。一つ一つの物語は、今までの作品に登場してきた人物が主役となり、各々で完結している。そして、その間を紡ぐように小説家関口の独白が挟まれる。これは、最初に雑誌で発表された作品に書下ろしを加えることで、後半、一つの物語に収束していく前フリという意味合いを持たせているようだ。「百鬼夜行 陰」という作品でも今までの登場人物のサイドストーリーを描いているが、この「塗仏の宴―宴の支度」はそこから着想を得たように見受けられる この作品は今までの各作品(=事件)に登場していた人物が何人か出てきて、並列に並べられる。この作品の時点では絡むこともないが、その分後編への期待感を煽られるように描かれている。各々の作品にはそれぞれ妖怪の名前が付けられていることから、妖怪=事件ということでもあるらしい。この作品の時間軸としては前作「絡新婦の理」の10日後ということなので、前作から続けて読むと一繋がりの物語を読んでいるような感覚を味わうことができる

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2009/10/04

京極堂シリーズ「塗り仏の宴 宴の支度」宴の支度は整いました――。京極堂、挑発される。「宴の支度」と、この後に出る「宴の始末」は前作までに出てきたキャラとか結構出てくるのでこれまでの京極堂シリーズを読んでからの方が楽しめると思います。

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