そして誰もいなくなった の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
孤島に集められた10人が一人、また一人と減って行くお話。読者をも騙す傑作小説。本当に最後まで犯人が分かりませんでした。登場人物の名前が覚えられなくて、途中で誰が何の役職だっけ?と混乱していました(笑)
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超有名作なので読んでみたかった。一部の登場人物には無用心すぎでしょと思わなくもないが、島内の人物が全て消えてしまうという発想はやはり非凡だと思う。
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星3つ! ですが正直、綾辻行人「十角館の殺人」を読んでなければ最高だったと思う。星三つはどうしても前に読んだ感が否めなくて...最初にこっちらを読みたかった(残念)
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いつ以来だろうというぐらいの再読。名探偵ものではないタイプのもので、どんなストーリーだったか全く覚えてなかったが、結末は、うーん。という感じだった。傑作だが、しっかり読んでいればわかるはずという思い込みが大き過ぎたか。
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これぞお手本!と言った感じのクローズドサークルミステリ。 マザーグースの歌になぞらえて起こる連続殺人事件。 最後までしっかり楽しませてくれた。 機会があればいずれ新訳の方も読んでみようと思う。
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森博嗣「そして二人だけになった」より。 アガサ・クリスティの名作といわれる本作を読んでみた。 孤島に閉じ込められ、次々と殺されていく人々。 壁にかけられたインディアンの童謡になぞらえられるように死んでいき、その度に10体のインディアン人形が減っていく。 最終的に真犯人である人物...
森博嗣「そして二人だけになった」より。 アガサ・クリスティの名作といわれる本作を読んでみた。 孤島に閉じ込められ、次々と殺されていく人々。 壁にかけられたインディアンの童謡になぞらえられるように死んでいき、その度に10体のインディアン人形が減っていく。 最終的に真犯人である人物の独白が、漁船に回収された手紙という形式で行われる。 そういえば「そして二人だけになった」というよりは、「うみねこのなく頃に」のほうが、モチーフとしている割合が高い。 思ったより文章が凝っておらず(翻訳の関係もあるか)、長さもそこそこ、登場人物の視点で短い場面が次々と転換していく。 探偵役が存在しない物語になっているため、犯人もそこに含まれている。 場面が短い分、殺人の描写、死体の状況などの細部がほとんど無いため、動機やアリバイ的な状況から犯人を推理するものなのだろうか。 事前に犯人が誰か知ってしまっていたが、物語としては面白く読めた。 推理小説としての時代的な背景をあまり知らないが、現代小説を読んでいる感覚でいると、各登場人物の関係がわかりづらい。(英語名の登場人物が覚えづらいのもある) 現在読んでいる範囲のものがキャラクター小説寄りだからかもしれない、やはり古い物語の印象はする。 森博嗣、うみねこからの感想として、 11人目の人物の可能性がもう少しミスリードされていても良かったのではないだろうか。 文章や構成に叙述トリック的な部分は無いが、結果的に真犯人は死体に変装していたというものであるため、殺人状況からの推理の難易度が高い。思想的な動機からの推理はヒントが少ない分難しい。 そもそも、殺人かそうでないかという線引きが怪しい、最後の2人は、一人がピストルで殺す→自殺を誘導するという形で終わっており、ピストルやイスの位置を変えるトリックは、その後捜査にあたる警察に向けたものとなっている。 最終的に本書は「そして二人だけになった」のように、事件後に警察が被害者の日記やメモをもとに再構築したものとして成立しているのだろうか。
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1939年に書かれたアガサ・クリスティの最高傑作のひとつといわれるミステリです。 プロットの美しさ、人物描写の巧みさ、古き良き時代の優雅さが描かれ、 私もとても好きな作品のひとつです。 アガサ本人の戯曲や、後に数々の舞台や映画になったように、 プロットが映像的で、極めて美しく整...
1939年に書かれたアガサ・クリスティの最高傑作のひとつといわれるミステリです。 プロットの美しさ、人物描写の巧みさ、古き良き時代の優雅さが描かれ、 私もとても好きな作品のひとつです。 アガサ本人の戯曲や、後に数々の舞台や映画になったように、 プロットが映像的で、極めて美しく整理されているので、 登場人物が多く設定も複雑なのに状況が判り易くなっており、 アガサの優れた手腕を実感させられます。 物語は、様々な職業、年齢、経歴の登場人物10人の元に、 U・N・オーエンと名乗る富豪から招待状が届くことから始まります。 招待状に従い10人は離れ小島の館に集まりますが、 オーエン氏だけ姿を見せません。 晩餐の後、テープレコーダーが流れ、10人は過去に犯した殺人の罪を問われます。 嵐で外部から孤立した離れ小島、島に居るのは彼等10人だけ。 そしてテーブルの上には童謡で歌われる10体のインディアン人形。 一人また一人と、童謡の見立てに従い発見される死体、 ひとつずつ消えていくインディアン人形。 容疑者と思われる人物はすぐに死体となってしまいます。 そして誰もいなくなりました…。 嵐が去った後、警察が捜索に来たときは、10人の死体が転がっているだけでした。 迷宮入りしますが、最後にビン詰めされた真犯人の告白書が漁師に拾われて 事件の全貌が明かされます。 まぁ、明かされた犯罪手法の説明は少々力技と言えなくもない気がしましたが、 芸術的犯罪を成し遂げた犯人の告白文による“体言止め”で物語を終えた構成は インパクトがあり余韻が残ります。 現実逃避できるエンタテイメントとして、優れた読み物のひとつだと思います。
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面白かった。クリスティうまい。 兵隊島に誘われた十人が次々に殺されいく様は、 なんとも言いようのない恐怖を感じた。 殺されたのち死体はまだ島の中ににあるものの、 なんだか消失してしまったかのような感覚。 バニッシュ・・・。 最後のトリック(?)の独白は、「なるほど…」...
面白かった。クリスティうまい。 兵隊島に誘われた十人が次々に殺されいく様は、 なんとも言いようのない恐怖を感じた。 殺されたのち死体はまだ島の中ににあるものの、 なんだか消失してしまったかのような感覚。 バニッシュ・・・。 最後のトリック(?)の独白は、「なるほど…」と思いながらも、 個人的には無くてもよかったかも。 なぜならば、先の言いようのない恐怖の深い余韻に、 いつまでもいつまでも浸っていたかったから…。 あぁ悪魔的魅力…。
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似たような、これを日本版にした話を読んだような? 本当に一人ずついなくなり、誰もいなくなります。 犯人は、誰なのさっ!と言いたくなったときに、種明かしのように出てきます。
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本作がモチーフになった作品を読んでいたので、今更ながら読んでみることにしました。トリックは、なんとなくわかっていたものの…やっぱりミステリーの発想がすごいなーと感心しましたσ^_^;
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