そして誰もいなくなった の商品レビュー
言わずと知れた名作。 序盤は登場人物たちの名前を覚えることに苦労したが、そこを乗り越えてからは、一気にのめり込んでしまった。 オーウェン氏に招待された10人の男女が次々に殺されていく過程をハラハラしながら読んだ。最後に明かされる真相に驚愕。 淡々としていたがおもしろく、海外文...
言わずと知れた名作。 序盤は登場人物たちの名前を覚えることに苦労したが、そこを乗り越えてからは、一気にのめり込んでしまった。 オーウェン氏に招待された10人の男女が次々に殺されていく過程をハラハラしながら読んだ。最後に明かされる真相に驚愕。 淡々としていたがおもしろく、海外文学(翻訳されたもの)が苦手な自分が初めて楽しめた一冊。
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十角館読了からの、言わずと知れた海外ミステリの名作。 前々から読みたいと思っていたけど翻訳ものアレルギー&カタカナ名覚えられない症候群が邪魔をして今まで手を出せてませんでした。 が、読んでみるととても読みやすく、展開もスリリングで面白くて、最後まで夢中で読んでしまいました。「そし...
十角館読了からの、言わずと知れた海外ミステリの名作。 前々から読みたいと思っていたけど翻訳ものアレルギー&カタカナ名覚えられない症候群が邪魔をして今まで手を出せてませんでした。 が、読んでみるととても読みやすく、展開もスリリングで面白くて、最後まで夢中で読んでしまいました。「そして誰もいなくなった」という邦題はかなり秀逸だと思いました。翻訳ものは翻訳者の技量で面白さが全然違ってくるけど、清水俊二さんの訳は分かりやすく簡潔で読みやすかったです。 読了後、充実感でため息出ました。本当に面白かった。 クリスティの他の作品も読んでみようと思います。
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恥ずかしながら、アガサ・クリスティー及び海外ミステリーを読むのは初めてなんです。この作品は、有名な作品だそうですね。知りませんでした(^_^;) 初めて読んだ作品がこの作品で良かったと思います。何故なら、今まで読んだ日本の作品が駄目だということではありませんが、作品の秀逸な点...
恥ずかしながら、アガサ・クリスティー及び海外ミステリーを読むのは初めてなんです。この作品は、有名な作品だそうですね。知りませんでした(^_^;) 初めて読んだ作品がこの作品で良かったと思います。何故なら、今まで読んだ日本の作品が駄目だということではありませんが、作品の秀逸な点については他を寄せ付けないものがあるように思います。 巻末に、赤川次郎さんが「過不足のない、必要にして十分な描写」と表現していますが、納得の一冊でした。しばらくは、ミステリーの古典を読んでみようと思います
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10人の男女が仕事の依頼や招待を受けて、オーエン夫妻の所有するインディアン島を訪れる。そこには夫妻はおらず、夕食の後にくつろいでいると、突然レコードから声が流れ、10人が犯した罪を暴露するのだった。 彼らは直接手を下したわけではないが、作為的な誘導や冷たい仕打ち、仕事上の地位を利...
10人の男女が仕事の依頼や招待を受けて、オーエン夫妻の所有するインディアン島を訪れる。そこには夫妻はおらず、夕食の後にくつろいでいると、突然レコードから声が流れ、10人が犯した罪を暴露するのだった。 彼らは直接手を下したわけではないが、作為的な誘導や冷たい仕打ち、仕事上の地位を利用した合理的な命令などにより、結果的に人を死に至らしめた。法により裁かれることはない彼らを何者かがオーエン夫妻の名を語り、裁きを下そうとしているようだ。 部屋には古い詩が飾られていて、それは「10人の少年が一人ずつ欠けていき最後には誰もいなくなった」というものだった。彼らもその詩のとおりに一人ずつ殺されていく。島には10人の他には人はいない。どうやらオーエンと名乗る犯人はこの中にいるようだが、それはいったい誰なのか? ミステリーは好きでけっこう読んでいるけれど、日本のミステリーとはずいぶん趣が異なっている。 ミステリーの古典の傑作なんだろう。清水俊二訳の美しさもあって、かなりおどろおどろしいはずなのに、情緒的ですらある。 好んで読むタイプのミステリーは謎解きに重きがおかれ、また、殺意に同情的な面があったりして、犯人や探偵役、その周りの人たちに感情移入できるけれど、この話には、それがなかった。 あくまで、こちら側からスクリーンを見ているような感じで。 TV版で観たポアロって鼻持ちならないなと感じていたのを話の最後に思い出したけれど、クリスティーはどこかに人の虚栄心みたいなものを匂わせているよう。 最初に10人の履歴の説明があるけれど、これがなかなか頭に入らず、途中何度も表紙の裏側の人物紹介を確認しながら読む。 TVドラマのように丁寧すぎるおさらいがないから、ちょっと読みなれない感じではあった。あちこちに散らばっていた伏線が最後に回収されるようなすっきり感はないけれど、却ってそのあっさりしたところが、映画を見終わった後の余韻のようで気になって、もう一度最初から流し読み。 ここでようやく、なるほどね、と。 読みたい新刊も多いけれど、たまにはいわゆる傑作もぜひ!
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「孤島」、「見立て殺人」の礎となった作品です。60年以上経った今日でも色褪せないのは、卓越したプロットとストーリーテリングが素晴らしいからだと思います。登場人物の心理を重点に置いたサスペンス色が強い作品なので、謎解きという点では少々物足りないかもしれませんが、著者の最高傑作の一つ...
「孤島」、「見立て殺人」の礎となった作品です。60年以上経った今日でも色褪せないのは、卓越したプロットとストーリーテリングが素晴らしいからだと思います。登場人物の心理を重点に置いたサスペンス色が強い作品なので、謎解きという点では少々物足りないかもしれませんが、著者の最高傑作の一つに数えられるのは間違いないと思います。
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過去読んだ中での最高の作品のひとつ。 忘れもしない、小学校高学年か、中学校1年かの時、ネットで面白いと言われて借りたこの作品が、私が推理小説好きになる決定打になったことを。 その当時はトリックなど一切知らなかったため、本当に本当に心の底から素晴らしいと思った。 後にも先にもこれと...
過去読んだ中での最高の作品のひとつ。 忘れもしない、小学校高学年か、中学校1年かの時、ネットで面白いと言われて借りたこの作品が、私が推理小説好きになる決定打になったことを。 その当時はトリックなど一切知らなかったため、本当に本当に心の底から素晴らしいと思った。 後にも先にもこれと同じくらい素晴らしいと思ったのは同じクリスティのアクロイド殺しと横溝正史の悪魔が来りて笛を吹くくらいのものだと思う。 といっても、この素晴らしいというのは突出した作品という意味であり、安定的に素晴らしいというのなら外国人ならクイーン、日本人なら宮部みゆき(サスペンスのみ)だろうけども。
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1939年に刊行されたアガサ・クリスティの長編推理小説。名作に触れたくなり読了。 孤島に招かれた面識のない10人の男女。古い童謡、暖炉の上の10体の人形、静寂を破るレコードから発せられる戦慄の声、一人また一人と殺され…逃げられない空間で精神的に追い込まれていく招待客に読み手も疑心...
1939年に刊行されたアガサ・クリスティの長編推理小説。名作に触れたくなり読了。 孤島に招かれた面識のない10人の男女。古い童謡、暖炉の上の10体の人形、静寂を破るレコードから発せられる戦慄の声、一人また一人と殺され…逃げられない空間で精神的に追い込まれていく招待客に読み手も疑心暗鬼にならざるを得ません。ラストまで一気に読ませる魅力が詰まっていました。 ハヤカワ文庫からは青木久惠氏の新訳版も出ているそうですが、より原作に忠実な訳を読むなら清水俊二氏訳の本作がオススメ。 綾辻行人さんの『十角館の殺人』は本作をオマージュした作品。ベースは似通っていますが、やはりこちらも唸るものがあります。
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古本で購入。 これが初アガサ。 古典ミステリーの傑作として名高い作品だけあってよくできてる。 読ませる力と物語の緊張感が心地良いね。 解説で赤川次郎が「一気読みするのに最適な長さ」と書いてるのは間違いないかと。 どうでもいいが赤川次郎の文章って初めて読んだ気がするな。 トリ...
古本で購入。 これが初アガサ。 古典ミステリーの傑作として名高い作品だけあってよくできてる。 読ませる力と物語の緊張感が心地良いね。 解説で赤川次郎が「一気読みするのに最適な長さ」と書いてるのは間違いないかと。 どうでもいいが赤川次郎の文章って初めて読んだ気がするな。 トリックはいくつか考えた内のひとつだったけど、犯人はわからず。 終盤まであいつだと思ってたんだけどなぁ… でも犯人が判明すると、確かに思い当たる節があるわけで。ミステリー好きはそこを見逃さないかも。 エンターテインメント作品としてのレベルは高いと思います。 難を言うとすれば、翻訳か。ちょっと固い感じ。
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有名すぎる話。 これより先に別の人が書いた話・・・ パロディー?を読んだような気がする。 島に来た人たちの結末も、何に沿って死んでいくのかも 知っていたはずなのに・・ 結末の先に驚いた。 そんなトリックがあったのね 皆がどうやって死んでいくのかちょっとわくわくしてた(笑)
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