白い巨塔(第1巻) の商品レビュー
今更とは思いながらも読み始めました。 一巻読み終えての感想は一言「面白い!」。 財前五郎の生い立ちから現在の振る舞いまで、感情移入してしまいました。 全く旧さを感じさせないのは、人事にまつわる事象がそれだけ普遍的な証左なのだと思います。 次巻が楽しみです。
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これもドラマが観れなくて原作を読んでみたクチよ。 なんか、そういうの多いわねぇ。 5部作なんだけど、一気に読んだわねぇ~。 ドラマでは最初、田宮二郎が主演して、 リメイク版では唐ちゃんが主演してたんだよねぇ~。 だから、誰がどういう風に演じてたのか想像しながら読めて 面白かった...
これもドラマが観れなくて原作を読んでみたクチよ。 なんか、そういうの多いわねぇ。 5部作なんだけど、一気に読んだわねぇ~。 ドラマでは最初、田宮二郎が主演して、 リメイク版では唐ちゃんが主演してたんだよねぇ~。 だから、誰がどういう風に演じてたのか想像しながら読めて 面白かったわ。 癌の検査・手術、泥沼の教授選、誤診裁判などを綿密にとらえ、尊厳であるべき医学界に渦巻く人間の欲望と打算を迫真の筆に描く。 っていう大病院のストーリー。 これって出版当時は波紋を呼んだんだろうなぁ~。 でもさ、やっぱり最後が可愛そうなの。 可愛そうっていうよりも「惨め、哀れ」って表現の方があってるかな? すごく考えさせられる本でした。
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【読前】 山崎豊子に初挑戦。 連載時期は自分が生まれる前………両親が高校生ぐらい?………といういわば“古典”的な大作。 ●現在の感覚で読んで、当時の文体に馴染めなくはないか? ●文庫で5冊という超大作、集中力を切らさずに読み進められるか? と、一抹の不安も(苦笑)。 2012.11.15.書。 【読了】 面白い! ●身長・体重の表記が“尺、寸”や“貫目”とか(笑)。 ●“言う=云う”、“立つ=起つ”とか(笑) 古い表記や、医療業界の細かい描写、専門用語の乱発など、とても読みにくく時間もかかるが、物語には十二分に引き込まれた。 自分の父が学生だった頃に描かれた作品。 東北の田舎町で育った父から聞いた昔語りでの、町の様子や人々の暮らしぶりと、本作品に描かれる大都市大阪で権謀術数を繰り広げる医学者たちの生活との違いが、なんと大きなことか…。 “格差社会”がどうのこうのと最近言われているが、戦後発展期の日本にも……というか当時だからこそ?より大きく越えがたい格差が存在したのだな、としみじみ思った。 ……財前助教授は、どうにもこうにも唐沢寿明にしか見えないという(笑)。 あのドラマを観ていたわけではないのに……相当な存在感のある演技をしていたのだろうな、と。 ★4つ、7ポイント半。 2012.11.21.了。
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唐沢財前の方のドラマが放映されていた頃に読破。 大学病院での教授選にスポットがあてられているが、この大学病院は所謂"政治屋"だらけ。時代背景がやや古いため、今日の大学病院ではこのようなことはない(と思いたい)が、もはや医療そっちのけと言われても致し方ない、汚...
唐沢財前の方のドラマが放映されていた頃に読破。 大学病院での教授選にスポットがあてられているが、この大学病院は所謂"政治屋"だらけ。時代背景がやや古いため、今日の大学病院ではこのようなことはない(と思いたい)が、もはや医療そっちのけと言われても致し方ない、汚い名誉欲が渦巻く作品。 ここまで腐敗した医療界を克明に描かれては、身内の人間に医者を持つ私としては立つ瀬がなくなってしまうレベルで、そのような中でも「患者の医療が第一」という信念を持った里見のような医者は唯一の救いと言ってもいい存在であった。 勿論、欲を失ってはモチベーションを失うこともあるのだろうけれど、強欲になり過ぎるのもやはり考えもの。「初心忘れるべからず」という言葉は本当に大切だな、と。
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ドラマだとちょっと長いので原作で「白い巨塔」(それでも全五巻!) ちなみにストーリーは財前がなんやかんやで人生の岐路に立たされる、くらいでほとんど知らないです。 一巻はドロドロした教授選。物を言うのは実力でなく金とコネ、という感じ。うーん汚い。 でも全体的にテンポがよく場面転...
ドラマだとちょっと長いので原作で「白い巨塔」(それでも全五巻!) ちなみにストーリーは財前がなんやかんやで人生の岐路に立たされる、くらいでほとんど知らないです。 一巻はドロドロした教授選。物を言うのは実力でなく金とコネ、という感じ。うーん汚い。 でも全体的にテンポがよく場面転換ごとに次はとうなるんだ?と気になりながら最後まで読めた。引きもうまい。
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有名なので、財前が悪者らしいことは知って読み始めた。その悪者の財前が、人間らしくて、ファンになった。病院って、こんな所なのか?ってことも分かって、大学病院に行ったときに医師を観察するのも少し楽しくなった。
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久しぶりに再読。やっぱり面白い! 教授選をめぐる大学病院内の縦社会が細密に描かれている。医学用語も多いが問題なくとても読みやすい。 やはりドラマを見ているのもあって、登場人物にドラマの配役を当てはめてしまうけど、イメージぴったり。財前役は唐沢寿明には線が細すぎるかな?と思ったけど、冷静かつずる賢い財前を演じるのはやはり彼しかいなかったと思う。 2巻も楽しみ。
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2011年12月7日読了。何度も映像化された有名小説全5巻の第1巻。国立・浪速大学医学部教授・東の退官を前にして教授の座を狙う助教授・財前だが、己の利権を巡り教授・助教授・医局長らの思惑が交錯する・・・。いかにも昭和な大げさな口ぶり、「君も知っての通り、医局とは○○なものなのさ」...
2011年12月7日読了。何度も映像化された有名小説全5巻の第1巻。国立・浪速大学医学部教授・東の退官を前にして教授の座を狙う助教授・財前だが、己の利権を巡り教授・助教授・医局長らの思惑が交錯する・・・。いかにも昭和な大げさな口ぶり、「君も知っての通り、医局とは○○なものなのさ」「なるほど、それではさしずめ教授とは△△というわけですな」「わかってるじゃないか、君」的な説明口調のやり取りがたまらない、いやいい意味で。ドラマは未見だが、野心的で男性的魅力に溢れ外科医としての実力もある財前役に唐沢寿明とは絶妙のはまり役だったのではないだろうか。
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人間模様の交錯、そして葛藤。 自分を貫くそれぞれの生き方と、また専門分野の話に魅了された。 豊子の作品は、その心理描写や人間模様の面白さだけでなく緻密な取材?様々な業界のかなり正確な一面を切り取っているところにもある! 引き込まれて面白く読みながらもなかなか勉強にもなりその業...
人間模様の交錯、そして葛藤。 自分を貫くそれぞれの生き方と、また専門分野の話に魅了された。 豊子の作品は、その心理描写や人間模様の面白さだけでなく緻密な取材?様々な業界のかなり正確な一面を切り取っているところにもある! 引き込まれて面白く読みながらもなかなか勉強にもなりその業界について色々考えさせられる!
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この前読んだ「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」に続き、山崎豊子の社会派長編小説ということで。。。 舞台は大学医学部。次期教授のポストを争う激しい教授選と、その裏の泥くさい駆け引きが描かれた作品。 とりあえず、第1巻を読んだ感じでは、期待を裏切らない面白さ。バチスタなんてメじゃ...
この前読んだ「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」に続き、山崎豊子の社会派長編小説ということで。。。 舞台は大学医学部。次期教授のポストを争う激しい教授選と、その裏の泥くさい駆け引きが描かれた作品。 とりあえず、第1巻を読んだ感じでは、期待を裏切らない面白さ。バチスタなんてメじゃないね。 この勢いでどんどん読み進めます。
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