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文庫版 塗仏の宴 宴の始末 の商品レビュー

4

202件のお客様レビュー

  1. 5つ

    74

  2. 4つ

    61

  3. 3つ

    52

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2013/09/16

いやはや「すごい」の一言です。 合計2000ページ近くあるし、登場人物も多いから大変です。おかげで1ヶ月近く、宴に参加できました。あぁ楽しかった。

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2013/09/12

おーっ、僵尸!懐かしいなぁ。 ほぼオールスターの登場に最終回かと思ってしまいました(笑)メモを取らず前のページにも戻らずに理解出来た人っているんでしょうか?自分は後半大変でした。 榎さんが関口の嫁に語るシーンは不覚にも泣きそうになってしまいました。たぶん「緊張の緩和」効果でしょう...

おーっ、僵尸!懐かしいなぁ。 ほぼオールスターの登場に最終回かと思ってしまいました(笑)メモを取らず前のページにも戻らずに理解出来た人っているんでしょうか?自分は後半大変でした。 榎さんが関口の嫁に語るシーンは不覚にも泣きそうになってしまいました。たぶん「緊張の緩和」効果でしょうね。 今回は登場しませんでしたが『絡新婦』の女の子が薔薇十字探偵社に就職してくれる事を願ってます。

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2013/07/23

いや、すげぇよこれは やっと薄くなったかと思いきや、分冊で実際は増量というね それに値する内容ですな 人を操る方法のリアリティとかはまぁこのシリーズにとっては許容範囲 そういえば、木場がこの後もシリーズで登場するけど アンフェアじゃねぇのかなぁ?

Posted byブクログ

2013/06/20

前巻から合わせて二千ページほどかけてまとめあげた大長編 数多の登場人物たちが絵巻のごとくひしめき、終局を目指す

Posted byブクログ

2013/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さながらそれは、モリアーティ教授のように、彼は《ゲーム》を心から愉しんでいる。 塗仏、宴の始末。前巻宴の支度では逮捕された関口の被害者が明るみに出され、終わってしまった。 そして始末をするべく焦点があたったのは、村上貫一と名乗る下田署の刑事。飛躍した物語は、彼の家庭環境の苦悩から始まる。 隠された秘密、隠された村、隠された方法、隠された目的とまあ、混乱させるような事象が立て続けに起こった前巻につづいて、宴の始末ではさらにそれらがてんわやんわに絡まっていく。 それでこそ、さなかの祭りのように。 ワッショイワッショイと騒いでみんな浮足立っている。まさにその真っ只中から、収束までを描いた「始末」でした。 ほとほと感心してしまうのが、常人を遥かに超えた記憶量だ。追いつかない。というか、辛うじておぼろげ程度にしか記憶にとどめられない私のキャパシティゆえだが、これは、シリーズ一巻にあたる「うぶめ」から「じょろうぐも」まで登場人物を、せめて主要人物だけでも網羅していないと少しわかりにくい。というか、わからない自分が口惜しい。 さんざん広がった大風呂敷の中心には、中禅寺がひっそり立っていた。 そもそもこのシリーズこそ、関口君が頑張ってはくれているがいつも始末をつけ終わりを作るのは中禅寺だ。 京極堂が、堂島に背中をつつかれて矢面に立たされて、「私が主人公だッ!」と言わされているような巻、とも言えるかもしれない。 それゆえなのか、関口君の影の薄さよ。本当に彼は傍観者であり、巻き込まれる側で、中心にはなれない人なのだというということがわかって、不幸でならない。 波の中心が起こした大きな揺れよりも、とても弱くて儚い水面のそよぎに負けてしまっている彼は、無事なのか、いや、無事なんだろう。だって榎木津探偵も京極堂も、始めっから壊れているものが壊れようがないだなんて、なんて頼もしいことを言ってくれていたのだから。 ひとつの家族を中心に多くの人を巻き込んで散々に壊して散り散りにして行われたあるひとつの《遊戯》。それを見てある男はほくそ笑む。 射竦めるような眼、小豆色の羽織を被ったこの人は、観客で終わらせるつもりだったが主役となる全ての覚悟を決めた中禅寺と対峙する。 種明かしの部分はあまりにもあっけなくて、これまでの長さと比べたらとてつもなくあっさりとして味気のないようにすら感じた。催眠も、言霊も、これまで散々練りに練って説明してくれたものは、たった一度シーンとして表出されてしまえば、あまりに歴然とした事実として横たえられて、それだけで理解できてしまう。 全ては嘘だったのだと。 幻だと。 夢だったのだと。 その簡潔さは、まるで記憶の上を揺らぐ船のような意識を、「不思議だ」と言い切って認めてしまったことのよう。日常の中で当たり前に安置されていると勘違いしている家族のよう。 あまりに滑稽で単純明快な事柄にしてしまう。 けれどその結末だけではなく、それまでの盛り上がりこそが祭りなのだ。 夏祭りなんかも、全ての花火が打ち上がった後ほど味気なくそそくさと、これまでのことは全て嘘だと言いたげなよそよそしさはないだろう。 あれほど多くの人が声をあげて喜んだものも、言ってしまえば物が燃えているだけなのだ。 毎日見ている火や光となんら変わらないのだ。 けれど、それに気付く前の高揚感、騒がしさ。その全てが、同じ根っこが枝分かれして毛先が一緒になった塗仏が作り出した「宴」に他ならない。  

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2013/08/27

…何だかすっきりしない。そして京極堂がもの凄く遠い次元の人になってしまった様な感じがして複雑…。まさかこれも布石だと!? 家族の在り方について多いに考えさせられました。 その中での京極堂と榎木津の二者間で共有する信頼感、其々の仲間を慮る連帯意識や深い絆を感じずに要られませんでした...

…何だかすっきりしない。そして京極堂がもの凄く遠い次元の人になってしまった様な感じがして複雑…。まさかこれも布石だと!? 家族の在り方について多いに考えさせられました。 その中での京極堂と榎木津の二者間で共有する信頼感、其々の仲間を慮る連帯意識や深い絆を感じずに要られませんでした。益・青・鳥の薔薇十字下僕防衛隊も頑張ってましたね。“離れて解る榎木津の恩” 神直々の格言も頂けたし「この僕が味方だ」なんて言われたら心強いよね♪ 思えば消えた村を辿るところから始まったんだっけ。それが京極堂自身の事件に繋がってるんだからもぉ「うへえ」の音も出ないよ。 京極堂の宿敵といえるのか!?…は、また登場機会はあるのかな?

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2013/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まさに百鬼夜行。これで一旦シリーズがまとまったのかな、と思いました。 これまでの作品のようなホラーがかった陰鬱な雰囲気はあまりなくて、ドタバタアクションがあったり、過去の作品がちょっとした伏線になってたり、お祭り感のあるお話でした。 話の真相は、ありえないやろとつっこみつつも面白かったです。記憶操られたらどうしようもないよ…。 堂島さんはシリーズのラスボス的な存在なんでしょうか。今後もでてきそうな雰囲気でした。藍童子も。 やっぱりキャラがみんないいです。 木場修かっこよかった…! 青木君鳥口君益田君の下僕組(?)も頑張ってました。特に青木君…。 ただ、結局最後の最後まで関口君ほったらかしかい! 釈放はされるんだろうけど、結構精神的にやばい感じになってたので心配だよ…(涙)

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2012/11/24

結局,マインドコントロールにまつわる話でした.誰が誰を操っている という支配従属関係が前作の絡新婦の時よりもずっとややこしく, 登場人物もとても多いので読むのが大変です.読み終わって,たった これだけのことのために大勢の人が人生を狂わされたのかと愕然と しました.百鬼夜行シリーズ...

結局,マインドコントロールにまつわる話でした.誰が誰を操っている という支配従属関係が前作の絡新婦の時よりもずっとややこしく, 登場人物もとても多いので読むのが大変です.読み終わって,たった これだけのことのために大勢の人が人生を狂わされたのかと愕然と しました.百鬼夜行シリーズのこれまで出てきた作品ほど猟奇的な 要素はないですが,えげつなさという点では格段です.

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2012/09/24

前作「宴の支度」が一冊まるまる前振りだったが、この「宴の始末」は解決編。複雑に絡み合った事件(一つ一つは大きな事件ではない)の真相が明かされる。まあ結末を知ってしまうと、まさにゲーム。結末に至る過程が厚く表現されている感じかな。京極堂も謎を解くというよりは、知っている秘密を開示す...

前作「宴の支度」が一冊まるまる前振りだったが、この「宴の始末」は解決編。複雑に絡み合った事件(一つ一つは大きな事件ではない)の真相が明かされる。まあ結末を知ってしまうと、まさにゲーム。結末に至る過程が厚く表現されている感じかな。京極堂も謎を解くというよりは、知っている秘密を開示するだけだった。でもこれまでの登場人物が総登場、シリーズのおさらいとして面白い一冊。

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2012/09/08

これまでの同シリーズの中でも一番話がややこしい。登場人物も多いし、支度と始末とあるから長いし。 理論的には可能なのかもしれないが、トリックも無理がある気がする。 フィナーレに向かって、ばらばらに思われたピースが見事にはまって行く様は、相変わらず面白くはあるのだが。 珍しくもろに後...

これまでの同シリーズの中でも一番話がややこしい。登場人物も多いし、支度と始末とあるから長いし。 理論的には可能なのかもしれないが、トリックも無理がある気がする。 フィナーレに向かって、ばらばらに思われたピースが見事にはまって行く様は、相変わらず面白くはあるのだが。 珍しくもろに後の展開に含みを持たせる終わり方。

Posted byブクログ