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文庫版 塗仏の宴 宴の始末 の商品レビュー

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202件のお客様レビュー

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2009/10/04

この作品では、前編「宴の支度」で描いた事件がさらに膨張して行く。“宴”というだけあり、新旧織り交ぜた登場人物が次から次へと登場し、今までのような情緒を重視した描写よりも、いわゆる“活劇”のような描写が多い。今までの主要な登場人物は巻き込まれ翻弄されるだけだが、動いている描写の多さ...

この作品では、前編「宴の支度」で描いた事件がさらに膨張して行く。“宴”というだけあり、新旧織り交ぜた登場人物が次から次へと登場し、今までのような情緒を重視した描写よりも、いわゆる“活劇”のような描写が多い。今までの主要な登場人物は巻き込まれ翻弄されるだけだが、動いている描写の多さゆえ賑やかなイメージが湧く。そして、脇役といえる人物にも徹底して見せ場を作っている この作品のテーマは「家族」と「記憶の不確かさ」になっているように見受けられる。特に、洗脳や催眠といったものを取り上げて、記憶の不確かさを何度も念を押すように描写する。今までのような殺人事件というものはほとんどなく、怪しげな集団が次々に現れ、その裏にいる黒幕が糸を引くという構図なので、今まで取っていたミステリの体裁がかすんでしまい、個人的には多少物足りなかった。次作ではまたこのシリーズの型をきちんと踏襲しているようなので、そういった部分も含め“宴”ということなんだろう

Posted byブクログ

2009/10/04

後の始末をお願いします――。京極堂、覚悟を決める。 凄いです。もの凄い人数が出てくるのに糸を辿ればこんな事だったのか!!京極堂の隠された 過去がやっと少し見えてきて、何かの始まりを感じさせるような最後でした。京極堂シリーズの今後が楽しみ!黒幕との直接対決はまたあるのかな??

Posted byブクログ