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文庫版 塗仏の宴 宴の始末 の商品レビュー

4

202件のお客様レビュー

  1. 5つ

    74

  2. 4つ

    61

  3. 3つ

    52

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2019/01/05
  • ネタバレ

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京極堂がこれまで解決してきた事件の関係者や佐伯家、村上家、旧日本陸軍と人物相関図がごちゃごちゃしている。 旧日本陸軍の堂島大佐と今は亡き山辺が本事件の発端。 恒例の京極堂の憑き物落としが、尾国を落とす所までは威厳がありいつも通り「落ちた」感触があった。 ただ、堂島が出てきてから空気が変わったように感じた。 堂島の行いに理解はできないし人として間違ってると思ったが、京極堂の言葉をもってしても堂島を否定しきれず改心させることができなかった。 今後の堂島と京極堂の対決が楽しみ。 本編の事件(?)については、催眠術が事件関係者に的確に効いているためか、構図は壮大だが謎解き感はしなかった。読んでいくなかで明かされる事実を受けて、「なるほど」と感じた。

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2018/01/13
  • ネタバレ

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宴の支度に続いて、宴の始末。 どういう始末になるのかな…と思ったら、まぁそもそも支度がごちゃごちゃしていたから、始末もごちゃごちゃしていました。 たくさんの人が出てきて支度をしたら、支度をした人たちがそのまま宴の参加者で、始末は京極堂さんがネタばらしって感じで興を冷ます感じだったよ。 登場人物たちが実はみんな消えた村の血縁者で記憶を操作されていましたってのは「ほぅ…」って思ったけど、どういう過程やテクニックで記憶を操作されていたのかは「そういうものだから」って感じるしかないのかなぁ? そもそも塗仏とはなんぞや? ……ってのと同じ?! 最後の最後に塗仏にはナマズのような(うなぎだったかも?)尾っぽがあるような記述があったんだけど、それってタヌキとかムジナが化けてるような感じ? ※刑法におけるタヌキ・むじな事件には触れません。 結局は考えれば考えるほどわからなくなるけれど、案外複雑怪奇に見えたものの本体はシンプルなものなのかもしれないね。 まぁ、らじはタヌキさんは見たことがあるけれど、ムジナさんは見たことないけどね。 イモリさんとヤモリさんの違いみたいな感じなのかねぇ?

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2018/01/03

再読。 記憶にあるエピソードと微妙に違ってた。脳内捏造をしていた模様。 逮捕されたかとか関係なく、関口さんに寄り添うことを決めている雪絵さんがステキすぎる。

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2017/09/18
  • ネタバレ

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 もう何度も何度も読みました。関口くんが大好きになるきっかけになった作品です。  読了したときの率直の感想は「疲れた・・・。」です。  とにかく疲れました。楽しかったですが、ぐったりです。 関口くんのことが心配でしたが、思ったよりいつも通りな感じがしました。細かな内容をかなり忘れていたので、面白かったです。  茜さん、殺されたのは哀れだとは思いました。でも、それでも、前作を読んでいたからどうしても嫌だなこの人、と思ってしまいました。  それにしても相変わらすこの作品の登場人物は魅力的な人ばかりです。十人十色という言葉のとおり、人の考え方はさまざまで、自分にとってなんでもないことが人にとっては違っていることがある。京極堂の話を聞くたびにそれを尊重することの大切さを認識します。

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2017/04/11

姑獲鳥,魍魎,狂骨,鉄鼠,絡新婦,塗仏.いくつもの勢力,京極堂の過去をも飲み込んで,百鬼夜行をすすむ.

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2017/01/29
  • ネタバレ

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”京極の事件”である戸人村の事件、ようやく決着。 関係者が多すぎて、またまたゴチャゴチャ。私の脳のつくりでは、いまだに75%くらいしか理解できてない感じ。これまた要再読。 しかし何より頭に残ったのは、鳥口のモノローグ。「他人を嫌うことと自分を嫌うことは同じことなのだ」。ほほう。ということは私がここまで人間嫌いなのは、自分が大嫌いなせいか。真理。すごいこと言うな、鳥口君。というか京極夏彦。

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2016/05/14
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広げに広げた大風呂敷を一体どう回収するのか。〈本末転倒〉〈どんでん返し〉〈騙す側こそ騙されている〉……有象無象の思惑が交錯し権謀術数が飛び交う中、不意に姿を見せる謎めいた〈私〉やミステリコードギリギリの内的独白もここそこに差し挟まれ、眩惑感は間違いなくシリーズ随一。行列しない妖怪たちは〈主催者〉に導かれ、百鬼夜行の乱痴気騒ぎ〈宴(=ゲーム)〉に明け暮れるが……。催眠術の導入はアンフェアとの謗りもあろうが、殺人を回避せんがためという理由づけがなされているし、実はこれ壮大なアンチ・ミステリなのかもしれない。 あと、有馬汎の元ネタって墓場鬼太郎の夜叉の回だよね。キャラ的には共通点なさそうだけど、何故名前そのまま借用したんだろう。

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2016/04/20

なんと!もやもやの残る終わりか。 京極堂の不思議の開示で、いつもすっきりしてきたので「よし来い!」と心してページを繰ったら、ふんわりとしたラスト。 先に読んだ上巻読了から大分時間が経ってしまったために誰が何で、どういう集団だったか記憶が曖昧に…。 ただいつもとは様子の違った京極堂...

なんと!もやもやの残る終わりか。 京極堂の不思議の開示で、いつもすっきりしてきたので「よし来い!」と心してページを繰ったら、ふんわりとしたラスト。 先に読んだ上巻読了から大分時間が経ってしまったために誰が何で、どういう集団だったか記憶が曖昧に…。 ただいつもとは様子の違った京極堂と榎木津、木場、キャラクターのやり取りは良かった。ぐっときた。 密かに押している朱美やお潤が活躍してたのは嬉しかった。兎にも角にも、声を大にして言いたいことは、壊れてしまっているであろう関口氏が心配でならない!

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2015/12/15

メモリの少ない私の頭にはたくさんの登場人物がごちゃこちゃになってしまった。 と言っても面白さは変わらない。 今後堂島の出てくるお話は発表されるのかな?

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2015/11/16

「支度篇」は京極一家揃い踏みで、それぞれが私的に、別個と思える事件に誘引されていく。そんな支度が整ったところで、この度も京極堂による始末が施される。村民鏖殺事件と不老不死薬の存在はどう明かされるのか。支度において夥しい怪人物が登場してきて、およそ整理しきれない。割りに淡白に終わり...

「支度篇」は京極一家揃い踏みで、それぞれが私的に、別個と思える事件に誘引されていく。そんな支度が整ったところで、この度も京極堂による始末が施される。村民鏖殺事件と不老不死薬の存在はどう明かされるのか。支度において夥しい怪人物が登場してきて、およそ整理しきれない。割りに淡白に終わりを迎えてしまった。これまでのシリーズに増して荒唐無稽度数が高いのと、榎木津をあそこまでスーパーマンにしちゃっていいのかな。でもって、関口君は人格が取り戻せたのだろうか。読後の鬱憤満載なのに妙な満足感。京極堂の呪術に陥っている。

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