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白い部屋で月の歌を の商品レビュー

3.7

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    19

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直木賞もとったホラー…

直木賞もとったホラー界期待の作家です。しかし、怖くありません。どちらかと言えば、泣ける作品なのでしょうか。

文庫OFF

最終的に驚く展開にな…

最終的に驚く展開になるのだろうけど、どうも後味が悪い作品な気がします。タイトルの白い部屋も、聞きようによっては清潔感や光溢れる場所を連想しそうですが、この中に登場する白い部屋で行なわれることは、とても美しいとはいえない。残酷なのか、本当に正しい方法なのか、ハサミで吊り上げるという...

最終的に驚く展開になるのだろうけど、どうも後味が悪い作品な気がします。タイトルの白い部屋も、聞きようによっては清潔感や光溢れる場所を連想しそうですが、この中に登場する白い部屋で行なわれることは、とても美しいとはいえない。残酷なのか、本当に正しい方法なのか、ハサミで吊り上げるというイメージはさすがホラー小説。

文庫OFF

2023/10/04

2023.10.4 読了 短編と長編でした。 タイトルにもなっている作品は、 ラストは まさかの事実が判明。 どちらも不気味な話で、 ついつい続きが気になり読み進みました!

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2023/07/09

ホラー文庫ですが、純粋なホラーではないかもですよね。 タイトルの「白い部屋で月の歌を」は、少年を依代とした除霊を、心霊現象と現実的な人の汚さを並行して、どちらが除外されるべきかと問われる感じがしました。 四角な白い部屋での、除霊の描写は、そんな感じかもしれないなと、朱川さん上手い...

ホラー文庫ですが、純粋なホラーではないかもですよね。 タイトルの「白い部屋で月の歌を」は、少年を依代とした除霊を、心霊現象と現実的な人の汚さを並行して、どちらが除外されるべきかと問われる感じがしました。 四角な白い部屋での、除霊の描写は、そんな感じかもしれないなと、朱川さん上手いなあと思いました。 「鉄柱」 これは、鉄柱ーミハシラー自体の恐ろしさというより、地方都市の片隅の一集落の閉鎖的な不可思議さに現実感のある恐怖感があると思いました。 根本には朱川さんの優しさもあるなと思います。

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2023/06/15

怖かった度★★(最高が★5) ホラー克服のための「魁ホラー塾」の第三弾はおびのりさん推薦本『白い部屋で月の歌を』です 第10回ホラー小説大賞の短編賞の受賞作品とのこと いやーさすがおびー、分かっとるな こういうことですよ 徐々に馴らして行きたいんですよ! いきなりド本命を勧...

怖かった度★★(最高が★5) ホラー克服のための「魁ホラー塾」の第三弾はおびのりさん推薦本『白い部屋で月の歌を』です 第10回ホラー小説大賞の短編賞の受賞作品とのこと いやーさすがおびー、分かっとるな こういうことですよ 徐々に馴らして行きたいんですよ! いきなりド本命を勧めてするんじゃないわよ!まったく ショック療法が失敗してもっと苦手になるやないか! ホラーとしてはなんというか、じゅわってくる感じでした 表題作『白い部屋で〜』はなるほどそっちか!って感じですね ちょっとトリッキーな感じのオチは嫌いじゃないんですが、文章の感じがちょっと雑いというか 作者が狙っているような空気感は出せていなかったんじゃないかなって思いました うん、まぁもちろん怖かったんだけど眠れなくなるほどじゃなかったかな レム睡眠は行けるかな 次は芦沢央さんだ!(予定)

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2023/04/28

朱川湊人らしいホラー、と言うかダークなミステリーでなかなかおもしろかったのですが、他の朱川湊人作品と比べるとちょっと物足りない感がありました。表題の作品より、人生で一番満足した日を人生の最後の日として自殺で終える事が一番満足いく人生だったと言う風習の町の物語の方が面白かった。

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2022/08/24

短編2作品 ホラーと謳ってはいるけど生々しい表現はないので読みやすい。朱川さんの作品は何作か読んでいるけれど、読み終わった後に何かしら心に残る作品が多い。わくらば日記もしかり 1作目〜 オチがー!まさかのジュンは人形だったのか!!となる。いままで恨み言をいう霊魂しか相手をしてい...

短編2作品 ホラーと謳ってはいるけど生々しい表現はないので読みやすい。朱川さんの作品は何作か読んでいるけれど、読み終わった後に何かしら心に残る作品が多い。わくらば日記もしかり 1作目〜 オチがー!まさかのジュンは人形だったのか!!となる。いままで恨み言をいう霊魂しか相手をしていなかったから恵梨香が物凄く綺麗で純粋に見えてしまったのだろう。でも実際はキャバで働いていたりしているから、それはジュンは知らない世界 先生との性行為についても何だかよくわからないままだったんだろうと思う。 2作目〜 こちらもオチというかなんというかだ。 雅彦がどうしょうもなくクズだと感じた 不倫をして左遷されたのにまだやるか!となる それも自分に都合よく妻を愛しているとかなんとかでもそれって後ろめたさがあるからだよね。 それを晶子さんが気づいてないと思うのも浅はかである。最初の場面でおばあさんよりも智恵の容姿のが気になって仕方ない。という時点で好き者だ! それで身体を重ねて、、最後はなかったことにしてくれ。と晶子さんは全て分かっていて満足死を選んだんだと思う。 自殺=苦しい、辛いという発想を 明日不幸になるのであれば今日幸せなうちに。という転換はすごい。 誰もが辛いから苦しいから自殺という選択肢を選ぶという固定観念を覆す発想は凄いなぁとは思うけど。

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2021/09/23

こういった現実的な実生活の様子を舞台に、超現実的なテーマが進行するオカルトっぽい話は苦手なのですが驚きの展開が続き一気読みした表題作。 そして、もう一つの作品、もしかしたらそんな集落があるかも知れない(実社会にはまあ無いだろうけれど、八つ墓村的なあるいはドラマ「トリック」的な可...

こういった現実的な実生活の様子を舞台に、超現実的なテーマが進行するオカルトっぽい話は苦手なのですが驚きの展開が続き一気読みした表題作。 そして、もう一つの作品、もしかしたらそんな集落があるかも知れない(実社会にはまあ無いだろうけれど、八つ墓村的なあるいはドラマ「トリック」的な可能性としては否定できないような)奇妙な地方都市の人々の社会を描いた「鉄柱」は主人公の女性問題から発展する恐怖かと思いきや、こちらの人生観を問われているかのように思えた。 いずれにしても「わくらば〜」的な作品で親しんでいた私にとって、朱川さんってこういう作品も書くんだぁと驚きました。ー

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2021/08/20

朱川さんのファンだが、ホラーは苦手。でも二作とも良作で、表題作もいいが、②は秀逸。小説の醍醐味を存分に味わえる。 ①白い部屋で月の歌を 人でない語り部の話を三読目で理解し、ピノキオが浮かぶようになった。憑座の話。 ②鉄柱(くろがねのみはしら) 笑顔の人たちの下に燻る不気味な雲と、...

朱川さんのファンだが、ホラーは苦手。でも二作とも良作で、表題作もいいが、②は秀逸。小説の醍醐味を存分に味わえる。 ①白い部屋で月の歌を 人でない語り部の話を三読目で理解し、ピノキオが浮かぶようになった。憑座の話。 ②鉄柱(くろがねのみはしら) 笑顔の人たちの下に燻る不気味な雲と、妻晶子から漂う不幸な香り。ラストもいい。

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2021/06/24

'21年6月24日、読了。朱川湊人さん、初。 凄い小説を、読んでしまった…。 「白い部屋で月の歌を」…美しく、切なく、哀しい話。結末に驚き、ラストに胸が潰れる想いでした。 他の方で、「鉄柱の方が好き」という感想を何人か書いておられるのを読んで、「イヤイヤ、これは凄い...

'21年6月24日、読了。朱川湊人さん、初。 凄い小説を、読んでしまった…。 「白い部屋で月の歌を」…美しく、切なく、哀しい話。結末に驚き、ラストに胸が潰れる想いでした。 他の方で、「鉄柱の方が好き」という感想を何人か書いておられるのを読んで、「イヤイヤ、これは凄い!」と思いました。で、次の… 「鉄柱」…いやぁ…凄い!完全に、打ちのめされてしまいました!もう、こころの遣り場が無い。怒り、哀しみ、切なさ、そして…恐怖。 恐怖、と書きましたが…僕には、いわゆる「ホラー」というのとは違う感覚です。2編とも、「ファンタジー」に近いかな、と。でも…上手く表せないけど、確かに恐怖に近い(?)感覚もあり…。 なんだか何を書いているのかわからない感想になってしまいましたが…未読の方、是非!少なからず「胸に迫る」何かがある一冊であると思います。

Posted byブクログ