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きみとぼくの壊れた世界 の商品レビュー

3.6

157件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    21

  5. 1つ

    3

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2020/12/07

1%の人にブッ刺さる作品。 物語ということのプラスチック的なグロテスクさが描かれ、そのどうしようもない閉塞の破れとして、抱擁が立ち現れてくる。最高。 ミステリではない。レールモントフの『現代の英雄』とかと引き比べて読みたい。

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2020/06/29

久々に著者の作品読んだけど、らしい感じは十分あって面白かったけど、病院坂の設定にはちょっと引いた 殺人の動機もイマイチよくわからなかったし、様刻も嘘つきすぎでいまいち好感持てない 続編を読むか悩む

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2017/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カタルシスのない青春ミステリ。キケロの「私は最も正しい戦争より、最も不正な平和を選ぶ」という言葉を思い出させるような、捻じ曲がった情愛と調和が描かれる。 登場人物は魅力的だけれど、彼らの清濁併せ持つというより、もはや濁々としたエピソードの数々に、読んでいて体力を使わされた。

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2017/04/11

世界シリーズ1作目。 本を開くと、そこには壊れた世界が拡がっている。 正しくは壊れかけていると言ったほうがいいのかもしれない。 第三者的な視点で見ると、様刻も夜月もとうの昔に壊れてしまっているように感じる。 けれど、まだ踏みとどまっていると様刻自身は思っているのだ。 歪んでいるけ...

世界シリーズ1作目。 本を開くと、そこには壊れた世界が拡がっている。 正しくは壊れかけていると言ったほうがいいのかもしれない。 第三者的な視点で見ると、様刻も夜月もとうの昔に壊れてしまっているように感じる。 けれど、まだ踏みとどまっていると様刻自身は思っているのだ。 歪んでいるけれど澱んではいない。 個性的なキャラクターの本質が物語の底に隠されているざらつきに触れて、まるで正しい世界での出来事のような軽さで目の前に差し出される。 青春風味、ミステリー風味の西尾維新ワールドの物語。 西尾さんでなければ描けない世界が、きっちりと詰まっている物語だった。

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2016/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

病んでる、とことんまで病んでる。『恋風』どころじゃないなこの兄妹とか思ってたんだけど、そうかそう来るか。 一見、何もかもがうまくいってるように見えて、その隙間からは果てしない虚無が広がってるラストがすさまじい。主人公の抱えてる闇が最後までまったく癒されず、壊れたまま世界は続く。 ミステリー部分とかはもうどうでもいいやね。エロゲ的な道具立ても主人公のモテモテぶりも、このラストを読めば全くうらやましくも何ともない。この主人公だけには絶対なりたくないものである、いやほんとに。 だっておにいちゃん大好きの実妹と、実は人殺しだった仲の良いクラスメイトと、ブルマが似合う引きこもり安楽椅子探偵な巨乳娼婦の三択だよ。 あからさまな萌えキャラ造形が罠だったりするわけだから、実に底意地が悪い。 まそこが西尾維新らしくて面白かったりするのだけど。

Posted byブクログ

2015/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公は櫃内様刻と櫃内夜月は現在進行形で、禁じられた一線を踏み越えつつある。 その友人である迎槻箱彦と琴原りりす。 そんな彼らの学校では、密室殺人事件が起こり、様刻は保健室のひきこもり、病院坂黒猫とともに事件解決に乗り出す……という話でした。 いや……なんというか、さすが西尾維新先生! としか言いようがないですね。 「常識ってなんだっけ?」というような全てをぶっ飛ばした倫理観の欠如。 そして、わけのわからない日本語……。 西尾維新ワールド全開です。 結局は、すべてを様刻がすべてを飲み込むことで完結してしまうのですが、正直、これでいいとはまったく思えない。 ただ、西尾維新先生の作品が、そういう納得できる感じで落ちないことはさすがにだんだん、わかり始めているので、これはこれでいいんだろうな……と思っています。 これも続きがあるようなので、楽しみです。

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2015/09/25

問題編はともかく、探偵編と解答編の文章がくどかった。眠い。 泥沼化するのでは……と読み進めていたら最後は意外と青春だった。 読後感良し。

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2015/09/06

シスコンである主人公の妹に、誰かが吹きこんだ話。 一体誰から吹きこまれたのか、を知って『忠告』した。 それから数日後、吹きこんだ相手は死んでしまった。 事件としてはシンプルなのですが、心情描写が多く 読んでいてつかれました。 事件に関係がある所だけを読めば 多分すぐ終わります。...

シスコンである主人公の妹に、誰かが吹きこんだ話。 一体誰から吹きこまれたのか、を知って『忠告』した。 それから数日後、吹きこんだ相手は死んでしまった。 事件としてはシンプルなのですが、心情描写が多く 読んでいてつかれました。 事件に関係がある所だけを読めば 多分すぐ終わります。 問題、探偵、解答、とパートが分かれていますが 文章がぎゅぎゅっと詰まりすぎて 読むのに大変疲れました。 解答編では、事件の道筋かと思われる部分を語って 推測も語るので、どちらがそうだったのか うっかりしてしまいますし。 結局人間関係どうしますか? と聞きたくなるような 八方美人になっている気がします。

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2015/11/14

ラノベっぽかったので(いや、ラノベか)ペラペラ読み進めてしまったが、結構ちゃんとミステリしてるので、もっとちゃんと読めばよかったなと後で後悔。

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2014/10/06

お兄ちゃん大好きな妹。 異常なまでシスコンな兄。 なんというか、インパクトが強すぎました。 設定もなんですが、会話や日常の行動。 全てが普通ではない兄妹に少しだけ引きました。 でも、逆にこんな設定で書けるのは凄いなとも感じました。

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