ガリア戦記 の商品レビュー
ローマ人の物語から派生して読んでみた。先にローマ人の物語読んでないと、理解は難しかったかも。非常に淡々と語られていて、カエサル本人の想いを読み取ることはできないけど、先読みの力と複数を同時に実行する力は良く伝わってきた。
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ローマ人の物語の塩野七生さん絶讃のガリア戦記を読んで見たのだがそこまで熱中出来なかった。 巻頭に訳者が「どう見ても古くさい昔の訳文を改め、簡素な原文の体裁をできるだけ生かそうとつとめた。」と有るが、初版は1942年で改版が1964年。やはり言葉遣いがやや古い。 もう一つは固有名詞...
ローマ人の物語の塩野七生さん絶讃のガリア戦記を読んで見たのだがそこまで熱中出来なかった。 巻頭に訳者が「どう見ても古くさい昔の訳文を改め、簡素な原文の体裁をできるだけ生かそうとつとめた。」と有るが、初版は1942年で改版が1964年。やはり言葉遣いがやや古い。 もう一つは固有名詞が頭に入りにくい。ローマ人の物語では所々地図と進行方向が有りイメージしやすかった。 写本がいくつかあるとは言うものの2000年前の文書がそのまま残ってるのは凄いことだけど。
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塩野七生を読んでいないと、かなり理解が難しかったように思う。添付の民族の地図を拡大コピーして、照らし合わせて読んだ。かなりあっさりとした文体。塩野七生であんなに盛り上がった”アレシアの戦い”もあっさりと書かれていた。一貫して思ったのは、カエサルは指揮官としての意識を強く持っていて...
塩野七生を読んでいないと、かなり理解が難しかったように思う。添付の民族の地図を拡大コピーして、照らし合わせて読んだ。かなりあっさりとした文体。塩野七生であんなに盛り上がった”アレシアの戦い”もあっさりと書かれていた。一貫して思ったのは、カエサルは指揮官としての意識を強く持っていて、部下への指示も、また部下の行動に対する評価も、指揮官の目線で客観的に行っていること。なによりも、客観的事実に基づいて何事も判断していて、私情が一切、出ていないところがすばらしい。また、途中、カエサルが、ガリア人やゲルマニア人の文化や生活習慣、さらに生息している動物について説明しているのが、とても興味深い。 岩波の近山訳の方が、国原訳よりも、カエサル像がはっきりしているように思う。また、本の作りとしても、読み始めるにあたっての時代背景や地図が一番最初にあり、段落毎に注解もあって読みやすかった。
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カエサル(前102頃‐前44)の率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征の記録。現地から彼が送る戦闘の記録はローマ全市を熱狂のるつぼに化したという。7年にわたる激闘を描いたこの書物こそ、文筆家カエサルの名を不朽にし、モンテーニュをして「最も明晰な、最も雄弁な、最も真摯な歴史家」と賞讃せしめたものである
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ユリウス・カエサルのガリア遠征についてのレポート。 2000年前の戦争報告書なので、かなり難解なものであることは確か。ハッキリ言うと、位置関係やどういう部族がどれくらいの領土を持っていて……というところが(現代の日本人には)ほとんど分からない。当時の人々にとっては自明のことかも...
ユリウス・カエサルのガリア遠征についてのレポート。 2000年前の戦争報告書なので、かなり難解なものであることは確か。ハッキリ言うと、位置関係やどういう部族がどれくらいの領土を持っていて……というところが(現代の日本人には)ほとんど分からない。当時の人々にとっては自明のことかもしれないけれど、やはり2000年後の人間には優しくないのは明らか。 なので、補完するような「図説ガリア戦記」みたいなものがあれば、併せて読んでみると面白いかもしれない。当時のガリアの人々の政治体制とか、習俗とか、ローマの対ガリア戦略などを概説したものがあれば、理解もかなり進むはず。翻訳はかなり良い。カエサルの論理的な人柄が偲ばれる。研究書としても戦記ものとしても、この本の価値は不朽だと思う。
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共和制ローマの指導者にしてローマの共和制に実質的に終止符を打ったユリウス・カエサルが、紀元前58年から51年にかけて行ったガリア(現在のフランス)遠征の記録。 元々は元老院への報告書だったためか、余計な修飾を省いた徹底的に実務的で論理的な文章。その簡潔で洗練された文体ゆえに、ラ...
共和制ローマの指導者にしてローマの共和制に実質的に終止符を打ったユリウス・カエサルが、紀元前58年から51年にかけて行ったガリア(現在のフランス)遠征の記録。 元々は元老院への報告書だったためか、余計な修飾を省いた徹底的に実務的で論理的な文章。その簡潔で洗練された文体ゆえに、ラテン散文の傑作と言われた作品です。 実際、読んでみると簡にして要を得たシャープな文体に引き込まれて最後まで一気です。ビジネス文書かくあるべしの見本。訳が少し古色蒼然としているのと、カタカナ地名と部族名の多さに目をつぶれば、下手な小説なんかよりよっぽど面白い。最後のアレシア攻防戦の描写は激戦の様子が目の前に浮かぶようです。 読む場合は、カタカナ地名と部族名は思い切って気にしないか、塩野七生の『ローマ人の物語』に載っている地図を見ながら読むかしないと、最初で挫折すると思います。 岩波版は原文全8巻のうちカエサル自身が書いていない最後の第8巻が入っておらず、事実上の最終決戦だったアレシア攻防戦までです。講談社学術文庫では、ガリア遠征後のポンペイウスとの内戦を描いた『内乱記』も刊行されているので、そちらも読みたくなるような出来でした。 ちなみに、有名な「来た、見た、勝った」は、内乱時にとある戦闘に勝ったカエサルが、ローマにいる部下に送った戦勝報告。余計な修飾語がないところが逆に凄みを増しています。デキる男はかっこよすぎます。
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某ゲームが好きで、その流れで1度読んでみようと思いました。 一応読んだのですが、自分の世界史の知識のなさもあいまって よく分かりませんでした。
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20110603読了。 カエサルが著した、執政官時代のガリア討伐の記録。 歴史のある書物やカエサルが書いた、という以前に 非常に明晰なラテン語の文章であるというだけで高い評価を得ている。 文章はただの戦争の記録にとどまらず 戦略を含む、カエサルの考えも記述されており興味深い。...
20110603読了。 カエサルが著した、執政官時代のガリア討伐の記録。 歴史のある書物やカエサルが書いた、という以前に 非常に明晰なラテン語の文章であるというだけで高い評価を得ている。 文章はただの戦争の記録にとどまらず 戦略を含む、カエサルの考えも記述されており興味深い。 また、敵民族の文化風習や、各種工事の記録も細部までいたっており 非常に広い範囲に気が配られていたこともわかる。 特筆すべきは、これらの文章が 机上ではなく、戦時における馬上の口述にて記録されていたこと。
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有事の際のリーダーのあるべき姿が分かります。東日本大震災による危機的状況にある今の日本に必要なのはカイサルのような人物かもしれません。
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カエサルの文章がよめるというのも不思議だけれど、実際むちゃくちゃ面白い。フランスやドイツへのイメージを本書で作ったおいらはたぶん間違っている。
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