ガリア戦記 の商品レビュー
多少の誇張はもちろんあるだろうが当時の戦況やカエサルの思考を垣間見れただけで価値があった。本のはじめの方に各部族や国の地図があるので、それを見ながら話を追っていくと戦況の進み具合などが俯瞰できて良いかと思う。
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【内容】 古代ローマ共和政末期の紀元前50年代、フランス方面での戦争を報告。 執筆者は執政官経験後の属州提督であり、当該戦争においてローマ軍を指揮した人です。 訳者による解説と幾らかの簡略地図、索引が付いているので本書単体での理解は可能でしょう。 【類別】 戦記。 【着目】 ...
【内容】 古代ローマ共和政末期の紀元前50年代、フランス方面での戦争を報告。 執筆者は執政官経験後の属州提督であり、当該戦争においてローマ軍を指揮した人です。 訳者による解説と幾らかの簡略地図、索引が付いているので本書単体での理解は可能でしょう。 【類別】 戦記。 【着目】 まず簡潔的に分かりやすい文体が目立ちますが、読み進めるにつれて凝らされた技巧を感じるかもしれません。技巧とはつまり、(1)三人称視点での記述を為すことによってあたかも内容全てが客観事実であるかのように思わせること(2)物語的な記述で脚色を意識させないこと(3)「敵」「味方」という表現で全体を統一することにより読者を無意識のうちに「味方」側へ引きこみ「味方」意識を強めること、以上3点の能弁です。 また、部族や地名等の固有名詞の多さも目を引きます。 したがって雄弁に関心を寄せる人へお薦めしたい著作ではあるものの、総合的な読みやすさは保証できません。 【備考】 このレビューは第75刷に拠っています。 本書には、原典における第8巻(異なる筆者による戦後処理記述)は収録されていません。 余談として、このレビューは以前に希望聴取されて贈られていたものを繙読したのちに書かれました。
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カエサルの自筆の書で当時の戦績が細かく書かれてる。紀元前にすでに文字のある文化がうらやましい。しかし、フランスも随分と細かく民族が別れていたんだな。今はどうなんだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この書籍は、カエサルがガリア(今のフランス)へ遠征し、帰国するまでの戦記物です。 紀元前58年から51年までの一年ごとを一冊として収録され、八巻目はカエサルの死後ヒルティウスによって書かれたものです。 当時のイタリアフランスの歴史や戦争などがわかるものです。
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ローマ人の物語の該当箇所を読みつつ平行して読んでみた. 簡潔でありつつ面白い. これ原文で読んでみたい…そう思ってラテン語に手を出してしまった.
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いろいろな人が愛読書として挙げていたが、なかなか手に取らなかった。しかし、読んでみるととても面白くて一気に読んでしまった。現代にも通じる問題への対処の仕方、統率の仕方がいくつも見られた。今度は部族や土地の名前を頭に入れつつ読んでみたい。
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2013 11/15読了。神田の古書店街で購入。 岩波文庫を読もうシリーズ。 ずっと読みたいとは思いつつも、冒頭部分のそっけなさになかなか手を付けずにいた本。 しかしいざ読みだすと、簡易さがわかりやすくリズムにのって読みやすい。 有名なスパ帝がパロっていたカエサルの演説部分はさす...
2013 11/15読了。神田の古書店街で購入。 岩波文庫を読もうシリーズ。 ずっと読みたいとは思いつつも、冒頭部分のそっけなさになかなか手を付けずにいた本。 しかしいざ読みだすと、簡易さがわかりやすくリズムにのって読みやすい。 有名なスパ帝がパロっていたカエサルの演説部分はさすがの名調子である。 それにしてもガリア人を平定⇒冬になってカエサルがいない隙に反乱⇒また平定、の繰り返し感は半端ない。 それでも皆殺しにしようとかは言い出さず、何度でも人質をとって平定する忍耐。
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カエサルの世界的に有名な戦記。戦いばかりの内容であるが、史実から当時の時代をかいまみることができ、貴重。 九州大学:すず
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以前読んだときは時代背景を理解していなかったため、全く楽しめなかった。 ローマ人の物語のカエサル(ルビコン前)を読んでからあたると、楽しめる。
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ローマ人の物語から派生して読んでみた。先にローマ人の物語読んでないと、理解は難しかったかも。非常に淡々と語られていて、カエサル本人の想いを読み取ることはできないけど、先読みの力と複数を同時に実行する力は良く伝わってきた。
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