ガリア戦記 の商品レビュー
カエサルが、ガリア地…
カエサルが、ガリア地方(今のイタリアより北のヨーロッパでブリテンを含む)を制圧した時の記録です。当時のガリア人達の習俗等を知るうえでも貴重な資料です。講談文庫からも出てます。そっちのほうが注解豊富なのでお薦めです。
文庫OFF
戦い、勝ち、裏切られ、また戦い、勝ち、裏切られ・・ これガリア平定なんて永遠にできないんじゃないのと思ったらいきなり終わる。 淡々と攻防が描かれているが、これマンガに落としたら大長編になりそう。
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働き盛り、脂がノリに乗っているキレッキレのローマ執政官・カエサルによる言わずと知れた一大戦記。 とにかく闘争に次ぐ闘争、アドレナリンがバチ漏れダダ漏れ水芸セント・へレンズ大噴火状態。 めっちゃくちゃ面白かった!面白すぎて細かくメモを取りながら読んでいたら丸々一週間かかっておりまし...
働き盛り、脂がノリに乗っているキレッキレのローマ執政官・カエサルによる言わずと知れた一大戦記。 とにかく闘争に次ぐ闘争、アドレナリンがバチ漏れダダ漏れ水芸セント・へレンズ大噴火状態。 めっちゃくちゃ面白かった!面白すぎて細かくメモを取りながら読んでいたら丸々一週間かかっておりました。 筆マメな人物だったんでしょうか。紀元前58年から52年までの7年間に及びガリア各地部族の動向や戦闘の経過が実にまざまざと記述されており、尚且つ登場人物のキャラクターまでがしっかり描き分けられていて全く飽きが来ない。 唐突に初出の人名が出てきたり、呼び方が箇所によって違ったり混乱する部分もちょいちょい見られるが、そこはメモでカバー。どうしてもわからない箇所は巻末の〈地名人名索引〉や補註を活用すれば解決できます。 似たような人名が多いし〜ヌスとか〜ウスとかどんだけ出てくるのよって感じだけど慣れさえすれば問題無し。むしろ難関は部族名、そして地名・都市名だと思うけど、それも頻出する単語は嫌でも馴染んでくるし世界史好きならばともかく騙されたと思って一度読んでみてもらいたい。 以下、個人的ポイントを箇条書き… ・カエサルがスーパーヒーロー。味方のピンチに颯爽と駆けつけ縦横に軍略を巡らし敵を撃破していく爽快感。 ・副将のティトゥス・ラビエーヌスもかっこいい。何でもこなすスーパーサブ。良将。 ・エブロネース族のアンビオリクスは相当なクズ。後味も悪い。 ・「すぐ怒る野蛮な乱暴な人」(p57)と評されるゲルマーニー人の王・アリオウィストゥスは強者の風格だけど散々な目に遭う。 ・ヘタレ過ぎて名前が残ってしまったローマの偵察兵「コンシディウス」(p47)。 ・「ゲルマーニー人は〜(中略)〜いちばん長く童貞を守っていたものが絶讃される。その童貞を守ることによって身長ものび体力や神経が強くなるものと思っている。」(p232、233)そうなのか。 ・「クローディウス」(p251)あなたはどちら様でしょうか…何度読み返しても名が見当たらず検索に時間を取られましたが索引に解説あり、あっさり解決。 かなり唐突にスンッと終わるので拍子抜けするかもしれないが、読了感は満足のひとこと。続編の『内乱記』も手に入れたい。 84刷 2024.1.11
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どんなものかと思ったけど、戦争の背景に当時の風俗からとても詳しく書いてありとても面白かったです。 但し、部族名が大量に出てくるのと、地名や川の場所など地理的背景が分かり辛いのが難点です。 添付の地図は分かり辛いので、地図を印刷して書き込みながら読み進める必要がありました。
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「ガリア戦記」カエサル著・近山金次訳、岩波文庫、1942.02.05 320p ¥588 C0122 (2021.07.24読了)(2002.03.21購入)(1997.04.05/53刷) 2008年に「ローマ人の物語」第5巻を読んだついでにこの本も読んでしまいたかったのですが...
「ガリア戦記」カエサル著・近山金次訳、岩波文庫、1942.02.05 320p ¥588 C0122 (2021.07.24読了)(2002.03.21購入)(1997.04.05/53刷) 2008年に「ローマ人の物語」第5巻を読んだついでにこの本も読んでしまいたかったのですが、13年たってやっと読み終わりました。「内乱記」は、読めそうもないですね。 以下は読書メモ この作品は、ガリア(現在のフランス)での7年間の戦いの記録とのことです。 1年ごとに戦いの状況を報告するために書かれたのではないかとの事です。トルストイ著「戦争と平和」の一節を読んでいるかのようです。自分も戦いの真っただ中に放り込まれて右往左往しているような錯覚を覚えます。第二巻まで読み終わりました。全部で第7巻まで。 「ガリア戦記」読み終わりました。 船を使って海を渡りブリタンニア(現在のイギリス)まで行っています。 嵐などでたくさんの船が大破、小破で苦労しています。 ガリアでの戦争は、平定して、反乱してが繰り返され、その際には大体、北方のゲルマーニアが関わっているようです。 ゲルマーニアと戦うには、大きな川を渡ることになります。 ローマ軍は、橋を架けて渡ります。ローマ軍には、工兵隊がついています。 【目次】 解説 第一巻 紀元前五八年 ヘルウェティー族との戦争 ゲルマーニー人との戦争 第二巻 紀元前五七年 ベルガエ人との戦争 海辺諸族の服属 第三巻 紀元前五七-五六年 アルペース諸族の討伐 海辺諸族との戦争 アクィーターニー人との戦争 北方諸族の討伐 第四巻 紀元前五五年 ゲルマーニー人との戦争 ブリタンニー人との戦争 北方諸族の討伐 第五巻 紀元前五四年 ブリタンニー人との戦争 北方諸族の謀叛 第六巻 紀元前五三年 北方諸族の討伐 ガリアの事情 ゲルマーニアの事情 エプロネース族の乱 第七巻 紀元前五二年 ガリー人全部との戦争 ☆関連図書(既読) 「ジュリアス・シーザー」シェイクスピア著・福田恒存訳、新潮文庫、1968.03.25 「ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサルルビコン以前」塩野七生著、新潮社、1995.09.30 「ローマ人の物語Ⅴ ユリウス・カエサルルビコン以後」塩野七生著、新潮社、1996.03.30 「フランス史10講」柴田三千雄著、岩波新書、2006.05.19 (「BOOK」データベースより)amazon カエサル(前102頃‐前44)の率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征の記録。現地から彼が送る戦闘の記録はローマ全市を熱狂のるつぼに化したという。7年にわたる激闘を描いたこの書物こそ、文筆家カエサルの名を不朽にし、モンテーニュをして「最も明晰な、最も雄弁な、最も真摯な歴史家」と賞讃せしめたものである。
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くっそおもしろい。カエサルのガリア遠征をただ延々と描いてるだけなのに、下手な戦争ものの小説や映画よりはるかにおもしろい。 やっぱり戦争は兵站と土木技術なんだな。いかに物資を前線に運び、いかに陣地を形成するか。勇猛果敢な武人、軍師の奇策、なんてのは、戦争の上っ面のそのまた上澄みみた...
くっそおもしろい。カエサルのガリア遠征をただ延々と描いてるだけなのに、下手な戦争ものの小説や映画よりはるかにおもしろい。 やっぱり戦争は兵站と土木技術なんだな。いかに物資を前線に運び、いかに陣地を形成するか。勇猛果敢な武人、軍師の奇策、なんてのは、戦争の上っ面のそのまた上澄みみたいなもんなんだよね。
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カエサルによるガリア地方の討伐報告を自身の手で書かれた報告書。非常にシンプルでまるで第三者が記述したような印象を受ける。 部族の数が非常に多く、土地勘も無いので巻頭の地図を見比べながら読み進めることとなり時間がかかった。また、当時の設備等がイメージしにくいこと、登場人物の名前が...
カエサルによるガリア地方の討伐報告を自身の手で書かれた報告書。非常にシンプルでまるで第三者が記述したような印象を受ける。 部族の数が非常に多く、土地勘も無いので巻頭の地図を見比べながら読み進めることとなり時間がかかった。また、当時の設備等がイメージしにくいこと、登場人物の名前が長く皆似ていることも読みにくくしている要素と思う。 多くの苦労をしつつガリア地方を平らげていったカエサルは軍事と民政、両者の天才だったのだろう。
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世界史上の大英雄によるガリア遠征の記録。長年積読してしまってたが、ようやく読了。 正直、人名地名のカタカナが多いのには閉口してしまうものの、それだけ詳細な記録となっている。また、「カエサルは…」と三人称で書かれているのにも驚かされる(あえて客観性を狙ったという説アリ)。 「勝...
世界史上の大英雄によるガリア遠征の記録。長年積読してしまってたが、ようやく読了。 正直、人名地名のカタカナが多いのには閉口してしまうものの、それだけ詳細な記録となっている。また、「カエサルは…」と三人称で書かれているのにも驚かされる(あえて客観性を狙ったという説アリ)。 「勝利と事態の成り行きについて指揮官よりも心得ているかのように思いこんだ放縦と傲慢については厳しく叱り、兵士に、武勇やたくましい士気に劣らず服従と自省を期待すると言った(p254-255)」など強いリーダーシップも垣間見れる。 それにしてもカエサル。文武両道という言葉さえチープに思える卓越した将軍であり、名文筆家である。
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観点の位置、視座が高い。 部下への叱咤と労い。 決断。 並々ならぬカエサルの軍才を感じます。 「人はすべて自由を熱望し、奴隷の状態を嫌うのが自然である」 そんなカエサルでも、ガリア地方を平定するのに7年。 最後の最後まで抵抗を示したガリアの部族。 アレシアの戦争。 しかし...
観点の位置、視座が高い。 部下への叱咤と労い。 決断。 並々ならぬカエサルの軍才を感じます。 「人はすべて自由を熱望し、奴隷の状態を嫌うのが自然である」 そんなカエサルでも、ガリア地方を平定するのに7年。 最後の最後まで抵抗を示したガリアの部族。 アレシアの戦争。 しかし、 最後は暗殺され人生の幕を閉じる。 人生とは。 カエサルのガリアでの戦記を通して 考えさせられる著書でした。
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カエサルが自身の有利に書いていたり、ゲルマーニー人への偏見っぽい描写とかもあるけど、総体的に読み物としてのレベルが非常に高いことにまず驚かされる。最後のウェルキンゲトリクスの描写にあたっては、彼の指揮官としての素質が十分に描かれているし、それを敵としてカエサルが非常に警戒していた...
カエサルが自身の有利に書いていたり、ゲルマーニー人への偏見っぽい描写とかもあるけど、総体的に読み物としてのレベルが非常に高いことにまず驚かされる。最後のウェルキンゲトリクスの描写にあたっては、彼の指揮官としての素質が十分に描かれているし、それを敵としてカエサルが非常に警戒していたことも分かる。古典やローマが好きな人なら絶対に読むべき。
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