歌行燈・高野聖 の商品レビュー
美しい日本語を求めて購入しましたが、古典(古文?)寄りと言うのでしょうか、読みにくく途中で挫折しました。
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ちょっとエロティックなサスペンス「高野聖」と、落語でよくある話しながらテンポよくすすむ「歌行燈」がおすすめです。 詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120807/1344292045
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夜叉ケ池を読んで著者の幻想描写に惚れ、購読。高野聖以外には怪異的なものは登場しなくて、意外だった。しかし、やはり難解な文面には浅学にして五割理解できたのか微妙なところで、精々雰囲気を何とか感じているという有様。印象的なのは、高野聖の孤屋の怪異である女性。粗野であるのに、上品でどこ...
夜叉ケ池を読んで著者の幻想描写に惚れ、購読。高野聖以外には怪異的なものは登場しなくて、意外だった。しかし、やはり難解な文面には浅学にして五割理解できたのか微妙なところで、精々雰囲気を何とか感じているという有様。印象的なのは、高野聖の孤屋の怪異である女性。粗野であるのに、上品でどこか艶かしく、とても魅了された。同じ境遇であれば、やはり彼の様に引き返えしたい心地になるだろうと思った。
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高野聖より (茫然してると、木精が攫うぜ、昼間だって容赦はねえよ。) 風景描写と感情表現の境目が霧懸かっている。 なんだこりゃ?白昼夢だったのか? でも自分いつ寝ていつ起きたのか解んねぇ…! って感じた怪しい本。いいね。ニヤッとしちゃう。
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NHKのテレビ番組のJブンガクを見ています。 2010年の8月に 高野聖を紹介していたので読み直しました。 日の光を遮って昼もなお暗い大木が切々に1つ一つ蛭になって了(しま)うのに相違ないと,いや,全くの事で。 というくだりを Each of the trees here, any of them big enough to block sun at midday, would crumble into small pieces, turning into even more leeches - just imagine that! と訳していました。 へー,そういう意味なんだと 高野聖 の中身と英語の勉強になりました。 英語にしてみると高野聖 の良さと日本語の良さを再認識できることが分かりました
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『高野聖』の官能的な描写は素晴らしいと感じた。ただ単に肉体の官能を文章にするような局部的な官能ではなく、文章全体の流れから官能を呼び起こす総体的な官能であり、幻想的という言葉がよく合う小説であると感じた。 『歌行燈』は、泉鏡花が芸術に対して持っている愛のようなものさえ感じる小説。装飾品の美しい描写が特徴的であり、行燈が暗闇を照らしているような、朧気な雰囲気が漂う耽美的と言える小説であると感じた。
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ざっと読んだだけでは筋がつかめず、何度も読み返した。でも完全に把握したとは言えない(「女人」にいたってはメインテーマすら謎)・・・きっと超厳選された鏡花作品なのでしょうが。 幻想的な世界が好き。その割に当時の時代背景を知らないと読めないのもある。
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鏡花は嗜好品。 嬢様は妖しいだけであんまり萌えない。が、エロエロだ。 お客のない時は動物達とエロエロだろうと思うと、くっ。 隠匿こそエロ。 主人公がどうやって試練をやり過ごしたのか、よう分からん。 孤家に辿り着くまでが活劇で楽しい。
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さすがとしか言いようのない筆力。 「歌行燈」は鏡花の芸能への知識の豊富さと、その知識を作品に散りばめる巧みさが際立つ一作です。 プロットが些か複雑ですが、「草迷宮」よりはましかと。 「高野聖」は言うまでもなく、傑作。森のシーンの迫力ある描写が個人的に好きです。謎を残したまま寸...
さすがとしか言いようのない筆力。 「歌行燈」は鏡花の芸能への知識の豊富さと、その知識を作品に散りばめる巧みさが際立つ一作です。 プロットが些か複雑ですが、「草迷宮」よりはましかと。 「高野聖」は言うまでもなく、傑作。森のシーンの迫力ある描写が個人的に好きです。謎を残したまま寸断されたように終わるところも乙ですね。
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2011年2月博多座坂東玉三郎特別公演『高野聖』を観て以来、鏡花を読みたくて。 とにかく芥川が好きで好きでたまらず、学生時代も芥川一色で、鏡花をちゃんと読んだことがなかった私。 中村獅童の演じる高野聖の素晴らしかったこと、玉三郎演じる女の妖艶さ、今も忘れられず夢のような時間。
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