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世に棲む日日 新装版(一) の商品レビュー

4.1

217件のお客様レビュー

  1. 5つ

    74

  2. 4つ

    75

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2009/10/04

司馬先生の中で、私が最初に読んだ本。 吉田松陰と高杉晋作が大好きになり、歴史に興味をもつきっかけに。

Posted byブクログ

2009/10/04

鷹下村塾生必読の1冊。 鷹下村塾の教科書と言っても良いだろう。 「世に棲む日々」は、 幕末の時代、当時尊攘の過激派と言われた長州藩(現在の山口県)の物語。 第1巻は、 松陰先生の出生から、 後に下田にて一緒に黒船に乗り込もうとする 「金子重之助」との出会いまでである。 ≪杉...

鷹下村塾生必読の1冊。 鷹下村塾の教科書と言っても良いだろう。 「世に棲む日々」は、 幕末の時代、当時尊攘の過激派と言われた長州藩(現在の山口県)の物語。 第1巻は、 松陰先生の出生から、 後に下田にて一緒に黒船に乗り込もうとする 「金子重之助」との出会いまでである。 ≪杉山のささった一文≫ 「実行のなかにのみ学問がある。行動しなければ学問ではない」 ≪田中(純)の濡れた一文≫ 「計いよいよ違って、志いよいよ堅し」

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2009/10/04

吉田松陰の印象が変わりました。この第一巻では、彼の思想を形成した諸国への旅が描かれています。自分の住んでいる近くにも松陰が訪れていたことを、はじめて知りました。そう考えると、歴史って面白いなと改めて感じました。

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2009/10/04

狂、を信じて生きた吉田松陰とその弟子高杉晋作の話。 松陰の純粋さには正直飽きれてしまうところもあったけど、だからこそ人に愛されていたのだろう。 晋作の抱えていた矛盾は魅力的だった。詩人としての才能も捨てがたい。 二人に共通している、絶望する心を知らない、という点がなん...

狂、を信じて生きた吉田松陰とその弟子高杉晋作の話。 松陰の純粋さには正直飽きれてしまうところもあったけど、だからこそ人に愛されていたのだろう。 晋作の抱えていた矛盾は魅力的だった。詩人としての才能も捨てがたい。 二人に共通している、絶望する心を知らない、という点がなんとも頼もしく、読んでいて飽きない。二人とも自らの人生をもって一つの詩を作ったといえる人物です。

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2009/10/04

晋作は奇兵隊を作ったことが有名だけれど、これを読むとそんなとこに晋作の本懐はないと思わされる。晋作の攘夷が単に外国嫌いの攘夷でなかったように、勤王とか佐幕とかではくくれない個人レベルでの思想をみなそれぞれが持っていたのだなあ。s

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2009/10/04

吉田松陰・高杉晋作師弟を主人公にしたお話。 二人について知るならまずコレを読むべし!だと思います。史実からの引用も多いので、私もこの本で高杉について深く知り、はまりました。 吉田松陰の誠実さ、高杉晋作の自由奔放さ・・・そして師弟そろっての常人から見たら狂気じみた行動・・・素敵だと...

吉田松陰・高杉晋作師弟を主人公にしたお話。 二人について知るならまずコレを読むべし!だと思います。史実からの引用も多いので、私もこの本で高杉について深く知り、はまりました。 吉田松陰の誠実さ、高杉晋作の自由奔放さ・・・そして師弟そろっての常人から見たら狂気じみた行動・・・素敵だと思います。 ほんっとに尊敬します。司馬氏の考察にも共感!!

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2009/10/04

吉田松陰、高杉晋作にしびれるならとりあえずこっから。 司馬さんはアンチも信者も規模が尋常でないが、もちろん彼も一人の人間であって全部を否定すんのも肯定すんのも危険と思う。 でも嘘にしびれたきゃ、こんなかっこいい嘘はそう、ない。 ちなみに司馬さんは久坂の評価は低いので、悲しい扱いに...

吉田松陰、高杉晋作にしびれるならとりあえずこっから。 司馬さんはアンチも信者も規模が尋常でないが、もちろん彼も一人の人間であって全部を否定すんのも肯定すんのも危険と思う。 でも嘘にしびれたきゃ、こんなかっこいい嘘はそう、ない。 ちなみに司馬さんは久坂の評価は低いので、悲しい扱いになっている。

Posted byブクログ

2009/10/04

何となく司馬先生ので今のところ一番好きです。 まず装丁がすてき! 吉田松陰と高杉晋作 純度の高い思想家と戦の天才。 なんか時代の流れが受け継がれてくっていうのがいいと思いました。

Posted byブクログ

2020/02/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

吉田松陰と高杉晋作の物語。 松陰は、その師である玉木文之進から、私情を一切捨てて、公のために尽くせ、と教えられ、それを頭の中で考えるだけでなく、実践に重きをおいて生きたひとである。実行の中にのみ学問があるという、陽明学的思想である。孟子的といってもいい。 それが必要だとなれば、武士たるものは断乎行うべきだ。それが成功するかどうかということを論ずるべきではない。こういう思想で松陰はペリーの乗ってきた軍艦に漕ぎ寄せるのであった。 攘夷、攘夷と念仏のように国中の志士がとなえているが、ことごとく観念論である。空理空論のあげく行動を激発させることほど国を破ることはない。世の事に処するや、人はまずものを見るべきである。実物、実景を見てから事態の真実を見極めるべきだ。 松陰は、松下村塾で教育をするつもりはなかった。松陰は書いている。一世の奇士を得てこれと交わりを結び、我の頑鈍(がんどん。わからずやなとこ)を磨かんとするなり、と。平凡な者でも松陰を磨いてくれる特質を持っている。百人やってくるうち、一人ぐらいは凡質からはるかに突き出た奇士がいるにちがいない。それを待っていると。松陰は知人に書き送っている。 そして、松陰は晋作という可燃性の高い性格に火をつけた。 松陰は思想家であった。思想とは要するに論理化された夢想または空想であり、本来は幻である。その幻を実現しようという狂信・狂態の徒がでてはじめて虹のような鮮やかさを示す。思想が思想になるには、それを神体のように担ぎ上げてわめきまわるもの狂いの徒が必要なのであり、松陰の弟子では久坂玄瑞であった。狂信しなければ思想を受け止めることができない。が、高杉晋作は狂信徒の体質を全く持っていなかった。晋作は思想的体質ではなく、ちょっかんりょくにすぐれた現実家なのだ。現実家は思想家と違い、現実を無理なくみる。思想家は常に思想に酩酊していなければならないが、現実家は常に醒めている。晋作と松陰のちがいはここであった。もちろん、坂本竜馬も晋作の部類である。ただ坂本竜馬とか他のいわゆる勤王の志士と違っているところは、藩主に対する異常なまでの忠誠心であった。ここで間違ってはいけないのは、長州藩はどうでもいいのである。つぶれようが。藩主は大事だということだ。高杉家が上士という家庭であり、また、晋作がいくら無茶なことをしてのけても、藩主は常におおめにみてくれて、寛大な措置を施した。世子の小姓にもなったこともあったであろう。だから、晋作は、藩が幕府と戦争して敗れたら、藩主を担いで朝鮮へでも亡命するとまでいったのである。勤王の志士の多くは藩主のお目見え以下の者が多かったため、藩主への忠誠心は薄く、脱藩して活躍していくが、晋作は違った。 晋作は開国し国を富まさなければならないと考えていたが、ただ開国するのではダメだとも考えていた。じゃあどうするか、それは、攘夷をやたらめったらおこない、外国と戦争をする。日本中をあげて浸入軍と戦う。山は燃え、野は焦土になり、流民はあちこちに増える。それとともに、規制の秩序は全く壊れ、幕府も何もあったものではなくなる。その攘夷戦争をやってゆく民族的元気の中から統一がうまれ、新国家が誕生する。それが革命の早道だと。海外から敵を迎えて大戦争をやってのける以外、全ての革命理論は抽象論にすぎないと。しかしそれは、民族そのものを賭けものにするという、極めて危険な賭博だった。負ければ侵入国の植民地になってしまうのだ。できると思った。アメリカもイギリスと戦い、独立した。七年も戦ってである。ただ、晋作は論理というものがなかっな。戦略であった。藩が討幕に立ち上がらないのであれば、立ち上がらせるだけた、と。 イギリス公使館への放火、松陰の遺骨の掘り出しと将軍しか通ることを許されていない御成橋の通行、白昼堂々の関所の無手形通行(関所破り)と、晋作のこの頃の行動は、゛狂゛の一字である。 動けば雷電の如く、発すれば風雨の如しである。 おもしろきこともなきよをおもしろく 全四巻

Posted byブクログ

2009/10/04

幕末の時代に世を動かす重要な存在となった長州藩。この本はその長州藩の中での思想的原動力となった吉田松陰と高杉晋作を描いた物語である。1巻は吉田松陰の物語。幕末少し前の時代の雰囲気とともに松陰の楽天的な姿勢、過激さ、勤勉さ、かつ和気をもった人を疑わない性格といったものが描かれている...

幕末の時代に世を動かす重要な存在となった長州藩。この本はその長州藩の中での思想的原動力となった吉田松陰と高杉晋作を描いた物語である。1巻は吉田松陰の物語。幕末少し前の時代の雰囲気とともに松陰の楽天的な姿勢、過激さ、勤勉さ、かつ和気をもった人を疑わない性格といったものが描かれている。

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