カフカ短篇集 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全部読んだのかそうでないのか忘れてしまたんだけど(ひでえ)、同じ岩波の寓話集よりは比較的長い作品が多かったような気がします。 あとまだ読んでてわかるような作品とか……やっぱり読んでもよくわからん作品が多いとか……あああ。
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よくわからなかった。寓意を求めるあまり読書の面白みが半減。「掟の門」「橋」は面白く読めたが、全体を通してあまり深く考えずに自分の感性に従って読んだほうがよかったかも。再読するときは作品そのものを見てみよう。
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通読するのにかなりの時間を費やした。 「掟の門」「判決」「橋」このあたりは面白かったし、今の時代でも教訓を感じられる。でも、基本的には難しく、当時の時代背景を理解しなければ小説の内容を理解するのも困難。
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カフカの長編だと何となく冗長な気がしてしまうので、電車に乗っている僅かな時間でスッと読めるのが良い。ほの暗いシュールさが後を引く。
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掟の門 判決 田舎医者 雑種 流刑地にて 父の気がかり 狩人グラフス 火夫 夢 バケツの騎士 夜に 中年のひとり者ブルームフェルト こま 橋 町の紋章 禿鷹 人魚の沈黙 プロメテウス 喩えについて 万里の長城
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カフカを読む時は心身の調子が悪ければ悪いほど楽しめる。余分な装飾がこそげ落とされた文体は疲れた頭にも容易に染み込み、その世界観は理解できなくとも生の不条理が刻み込まれたこの身体が反応する。時に一、二頁で終わるその作品達はどこか不穏な空気を纏っているものばかりなのに、それでも不思議...
カフカを読む時は心身の調子が悪ければ悪いほど楽しめる。余分な装飾がこそげ落とされた文体は疲れた頭にも容易に染み込み、その世界観は理解できなくとも生の不条理が刻み込まれたこの身体が反応する。時に一、二頁で終わるその作品達はどこか不穏な空気を纏っているものばかりなのに、それでも不思議と安心感を感じられるのだ。カフカの描く物語は現実的でないものばかりだが、現実の暗がりに潜む痛みをを鮮やかに切り取ってくれている。それは今にも砕けそうなガラスのコップを支え合う感覚にどこか似ていて、とても美しく思えるのだ。
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フランツ・カフカ著。20篇収録の短編集。 これまでカフカの小説は「変身」しか読んだことがなかったのだが、予想通りシュールな話ばかりだった。簡潔で不可解な設定、哲学や暗喩を感じさせる文章、様々な解釈を生む謎を残した結末。これが、いわゆる「カフカ的」ということだろう。 だがそう...
フランツ・カフカ著。20篇収録の短編集。 これまでカフカの小説は「変身」しか読んだことがなかったのだが、予想通りシュールな話ばかりだった。簡潔で不可解な設定、哲学や暗喩を感じさせる文章、様々な解釈を生む謎を残した結末。これが、いわゆる「カフカ的」ということだろう。 だがそういうこと以上に、私はカフカに深いシンパシーを覚えた。それはカフカの小説が、単に「カフカ的」であることのみならず、あくまで庶民・労働者目線で書いているからだ。そして物語の背後に確かに感じる、強い諦観。笑えるようで笑えない話が多いのは、それを創作のエネルギー源としていたからだろう。 こういった特徴はカフカの生活が影響しているのだろうが、そういう意味では私は、彼の本が売れまくって彼が会社を辞める、なんてことにならなくてよかったと思わざるを得ない。
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「カフカはいぜんとして、見る位置によって形の変わる不思議なだまし絵とそっくりである」(解説より) 一度読んだだけでは理解できなくて(万里の長城は特に)、ページを何度も行き来して読み進めた。ひとつの主題に関して言及してるのではなくて、そのときそのときの話題で移り変わっていくから簡単...
「カフカはいぜんとして、見る位置によって形の変わる不思議なだまし絵とそっくりである」(解説より) 一度読んだだけでは理解できなくて(万里の長城は特に)、ページを何度も行き来して読み進めた。ひとつの主題に関して言及してるのではなくて、そのときそのときの話題で移り変わっていくから簡単に理解できるものでは無かった。想像力をフルで使う話ばかりだった。 流刑地にて、を薦められて読んだのだけど、私的に良かったのは、判決、火夫、こまかなぁ。
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シュールなギャグのように感じられるが、さまざまな情感と作者の人生観、思想が織り込まれている。 その描写、表現は、寝ているときにみる夢のようで、織り込まれた断片は読んだ人の認識や感性により、それぞれに取り込まれていくだろう。すばらしい。
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ある上司が、カフカが好きだと真面目に言うので。飲みに行かずにこういうことを言うので、当たり前だが、印象がよくなる一方。最近カフカに見える。
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