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カフカ短篇集 の商品レビュー

4

116件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2009/10/07

ススメに従って意味を見出そうとせず読むと、まあ面白い。が、正直わからない話も多く…。雰囲気は空っ風。

Posted byブクログ

2009/10/04

いいですね。池内紀が選んで訳したカフカの短編集。カフカって普通「変身」しか読まないんだと思うけど、これあたりを読んでもいいかと思います。寓話集より面白かった。寓話集のところで、ダメだこりゃと書いているけど、でもそれはたぶん気分の問題のような気もします。でもカフカって、これと寓話集...

いいですね。池内紀が選んで訳したカフカの短編集。カフカって普通「変身」しか読まないんだと思うけど、これあたりを読んでもいいかと思います。寓話集より面白かった。寓話集のところで、ダメだこりゃと書いているけど、でもそれはたぶん気分の問題のような気もします。でもカフカって、これと寓話集を読む限り、結構同じようなのばっかな気がする。訳わかんない状況に巻き込まれた、から始まるのが半分くらいあるような。

Posted byブクログ

2009/10/04

(変身より)ある朝、主人公が目覚めると自分が巨大な虫になっていた。。と始まり、母親を驚かせ、仕舞いには父親に殺されるといったちょっとリアルな展開。醜い虫になったと言えど、主人公はその体内に生き続けているというのは自分の嫌な面や弱点を発見した時であり、皆が持つ2つの顔を映し出してい...

(変身より)ある朝、主人公が目覚めると自分が巨大な虫になっていた。。と始まり、母親を驚かせ、仕舞いには父親に殺されるといったちょっとリアルな展開。醜い虫になったと言えど、主人公はその体内に生き続けているというのは自分の嫌な面や弱点を発見した時であり、皆が持つ2つの顔を映し出しているように見えました。 大学の課題で読まされた一冊ですが、ふ、複雑。。。(汗)

Posted byブクログ

2009/10/04

短編集なので一つ一つの話も短く、軽く読めると思います。 短くてもカフカの魅力満載のおとなの童話。 カフカは難解?……とんでもない、何も考えずに読んどけ。

Posted byブクログ

2009/10/04

「カフカ的不条理」ってこんな感じかな、とイメージどおりのものが読めたのは「流刑地にて」で、ある意味安心して読める一篇。それにひきかえ「判決」「橋」「中年のひとり者ブルームフェルト」の不安定感といったらもう。特に「中年の…」は、「前半に出てくるものと後半に出てくるものが同じものを象...

「カフカ的不条理」ってこんな感じかな、とイメージどおりのものが読めたのは「流刑地にて」で、ある意味安心して読める一篇。それにひきかえ「判決」「橋」「中年のひとり者ブルームフェルト」の不安定感といったらもう。特に「中年の…」は、「前半に出てくるものと後半に出てくるものが同じものを象徴する」ことを狙っているような感じなんだけど、そのことについてあまりにも何の説明もないまま読んでいるこちらは放り出され、なのに表現やおはなし自体はとても明快で、それが逆に安易で小ざかしい解釈とかしちゃっていいのか、という宙吊り気分を見事に味わわせてくれます。余談ですが作中の「ブルームフェルト氏」はなんだかかわいい。

Posted byブクログ

2009/10/04

カフカは正直なところ変身ぐらしか読んだことなくて なんとなく小難しいイメージがあって避けてたんですけど 以前読んだ本にカフカの「掟の門」という短編の話が出てきて それがとても興味深かったので読んでみようと思っていて ようやく読んだんですけど 思ってたよりも全然読みやすかったのに驚...

カフカは正直なところ変身ぐらしか読んだことなくて なんとなく小難しいイメージがあって避けてたんですけど 以前読んだ本にカフカの「掟の門」という短編の話が出てきて それがとても興味深かったので読んでみようと思っていて ようやく読んだんですけど 思ってたよりも全然読みやすかったのに驚きました。 文章自体は平易で語られている内容も 常識はずれなものもあるけど難解じゃない。 ただ、それらが集合して一つの物語となった時に どう解釈していいのか悩んじゃうような 多面的なものが出来上がっている。 これはすげーな、と思いました。 明確なメッセージを明確に伝えることが文章だと 僕なんかは思ってるようなところがあったんだけど 何ひとつ確かなものがないかのようなカフカの物語は 読む人の数だけ物語が生じてしまうような そんな不可思議な魅力に溢れていました。 訳者の解説読んでみても 僕とはまったく違う解釈してたし(笑)。 でも、それでオッケーっていう。 読んだ人の思想的立場とか そういうものが物語に反映されるという意味では ある種の鏡のようなものかもしれません。 とりあえず今の僕の印象に残ったのは 「掟の門」「中年のひとり者ブルームフェルト」 かな。 訳者はカフカのイマジネーションの豊富さから 「現代のお伽噺」だと言ってるけど そういう風に見てみると また違った見方が出来て面白かった。 今まで避けてたのがもったいなかったなと思える作家です。 この本はほとんどが数ページからなる短編なので 読みやすいので小説なんか苦手って人にもお薦めです。

Posted byブクログ