カフカ短篇集 の商品レビュー
朝起きると虫になっていたって話しの「変身」が有名ですが 機械機械している「流刑地にて」も面白いですよ. 面白いのかすら迷ってしまいますが.
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掟の門 夜に 中年の一人者ブルームフェルト こま 橋 町の紋章 禿たか 人魚の沈黙 プロメテウス 真理を帯びて始まるものは、所詮は不可解なものとして終わらなくてはならないのだ。 たとえについて 万里の長城 短いほうが迫力がある。こま、橋がよかった。 長いのはまた今度読もう。
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その名の通り、カフカの短編小説を集めた作品 最初から順番に読むも良し その日の気分に合わせて好きな所だけ読むも良し インパクトは保証します
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カフカが笑えることを教えてくれたのはドゥルーズだった。本書におさめられた「バケツの騎士」では、厳寒の中石炭を買いに行くも貧しくて買えず、結果空っぽのバケツで空飛んでいくし、猫+羊のファンシーな(?)キャラ作ったと思ったら(「雑種」)、糸巻きみたいな形で、時にかさこそ動くよくわから...
カフカが笑えることを教えてくれたのはドゥルーズだった。本書におさめられた「バケツの騎士」では、厳寒の中石炭を買いに行くも貧しくて買えず、結果空っぽのバケツで空飛んでいくし、猫+羊のファンシーな(?)キャラ作ったと思ったら(「雑種」)、糸巻きみたいな形で、時にかさこそ動くよくわからんファニーなキャラも造形する(「父の気がかり」)。他にもチンパンジーがしゃべるは、変なマシーンは想像するはと、ずいぶん素っ頓狂。もちろん寓意的な解釈はできる。だが、それを超出するユーモアは確実にある。長篇・中篇よりも短篇の方がより如実にその傾向が現れている。
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おそらく現代の小説を読んでいる人が読んだら、単に謎本でしかないだろう。でもこの本がすごいところは、ちゃんと引き込ませてくれる、というところ。ここでの謎は、昔浦島太郎を読んだときに、なんで玉手箱をあけたらおじいさんになっちゃうの?と幼心にいだいた心境と似ている。そう、論理的にはには...
おそらく現代の小説を読んでいる人が読んだら、単に謎本でしかないだろう。でもこの本がすごいところは、ちゃんと引き込ませてくれる、というところ。ここでの謎は、昔浦島太郎を読んだときに、なんで玉手箱をあけたらおじいさんになっちゃうの?と幼心にいだいた心境と似ている。そう、論理的にはにはわからない、でも感覚的にはどこかつながっている。内面への入り口。
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カフカの長編は難解なものが多いが、短編ははるかにスッキリしていて、尚且つ面白いと思う。またこの小説を読むことで、彼の長編の根底にあるものが多少なりとも理解できた気がするので、カフカの長編に当惑してしまう人には、そういった意味でもお勧めできる。
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「橋」はとても印象に残った。色々な解釈ができるという意味で相対的真実という言葉が当てはまる作家だ。 ただ、本質は意外と単純だったりするんじゃないだろうか?
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一発目の「掟の門」にやられて、一人部屋の中で「カフカの馬鹿・・・!!!」とつぶやいたかどうかはともかく。彼の作品は最後の一行が見逃せない。散々考えさせられた上に、いきなり足元をすくわれる感じがグー。
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ボルヘスよりは面白かった。また暫く間を置いてから読むと感想が変わるかも。「流刑地にて」が一番面白かったと思います。
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うーむ。カフカが「実存主義者」と言われる理由がなんとなくわかる気がする一冊。この考え方はサルトルと共に構造主義によって葬られたが、カフカは主義として実在を謳ったのではなく、自身の作り出す現実(むしろシュルレエル、超現実か)のみに焦点を置いて物語を生成したのではないか。現実存在を本...
うーむ。カフカが「実存主義者」と言われる理由がなんとなくわかる気がする一冊。この考え方はサルトルと共に構造主義によって葬られたが、カフカは主義として実在を謳ったのではなく、自身の作り出す現実(むしろシュルレエル、超現実か)のみに焦点を置いて物語を生成したのではないか。現実存在を本質存在に対して優位なものと考えるのか、現実のあらゆるものを要素の構造体として理解するのか。この二つは少なくともカフカの作り出す世界においてはなんら矛盾しないように思う。カフカはただただ彼の作り出す現実を表現しているに過ぎないのだから、そこに余計な解釈は必要無いんじゃないかな。あえて「小説」カテゴリに入れることにする。何も考えないまま、空っぽの頭でワンダーランドを体感しよう。掟の門、夢、街の紋章がお気に入り。
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