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フランクリン自伝 の商品レビュー

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67件のお客様レビュー

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2018/10/14

アメリカの建国に大きな役割を果たしたフランクリンの自伝記。本人の自慢話(ご自身も認めていますが)が鼻につくところはあるものの、18世紀自分だけの力で財やネットワークを作り、謙虚かつストイックに生きている姿に勇気づけられます。それにしても翻訳が読みにくいのが残念!他の役者で読んでみ...

アメリカの建国に大きな役割を果たしたフランクリンの自伝記。本人の自慢話(ご自身も認めていますが)が鼻につくところはあるものの、18世紀自分だけの力で財やネットワークを作り、謙虚かつストイックに生きている姿に勇気づけられます。それにしても翻訳が読みにくいのが残念!他の役者で読んでみようかな。

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2018/08/01

個人的には科学者としての側面ばかり認識していたが、 本書を通して実に幅広く、かつ目覚ましい活躍をした人物であり また著しい立身出世を成し遂げた人物でもあるということを知った。 十三の徳については、その内容自体もだがいかにして身に付けていくか、ということの説明に大きな価値がある。...

個人的には科学者としての側面ばかり認識していたが、 本書を通して実に幅広く、かつ目覚ましい活躍をした人物であり また著しい立身出世を成し遂げた人物でもあるということを知った。 十三の徳については、その内容自体もだがいかにして身に付けていくか、ということの説明に大きな価値がある。 自分は俗物なのでなかなか実践はむずかしいが、それでも目指すものとして心においておくだけでもいくばくか違うだろう。

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2016/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 教養的読書。ベンジャミン・フランクリンといえば100ドル札紙幣に描かれているアメリカ合衆国建国に大きく貢献した人物として有名である。フランクリンは決して恵まれた家庭に生まれたとは言えず、植字工など苦労の多い時期を経験している。そこからの立身出世の物語はアメリカンドリームの原型なのだろう。フランクリンは自身で定めた「13の徳」の実践などから、勤労で実直な人物だったことが自伝から窺える。その影響は後にM.ウェーバーがプロ倫で資本主義の源流として言及したほどである。それだけの功績を遺した人物の自伝が現在でも読めることは大きな遺産だと感じる。

Posted byブクログ

2021/11/16

ベンジャミン・フランクリン(1706~90年)は、米国独立運動の中心人物として活躍し、米国建国の父の一人といわれるが、本書は、概ね50歳台までを自ら描いた半生記である。 フランクリンは、政治家としてのほかに、外交官、実業家、著述家、物理学者、気象学者として幅広い業績を残した万能人...

ベンジャミン・フランクリン(1706~90年)は、米国独立運動の中心人物として活躍し、米国建国の父の一人といわれるが、本書は、概ね50歳台までを自ら描いた半生記である。 フランクリンは、政治家としてのほかに、外交官、実業家、著述家、物理学者、気象学者として幅広い業績を残した万能人であったが、本自伝で語られる勤勉性、探究心の強さ、合理主義、社会貢献は、まさに建国直後の米国の理想的人間像を象徴しており、本自伝は米国のロング&ベストセラーの一つとなっている。米ドルの100ドル札の肖像が、ワシントンでもリンカーンでもなく、フランクリンであることからも、米国人にとっての存在の大きさがわかる。 日本でも、明治時代にサミュエル・スマイルズの『自助論(西国立志編)』とともに盛んに読まれ、また、福沢諭吉の『福翁自伝』に影響を与えたとも言われている。 本作品では、自らの体験が、失敗も含めて率直に語られているのだが、そのスタンスは常に前向きである。失敗についても、そこから何を学んだかが記されており、著者が、単なる回顧録としてではなく、後に続く若者へ伝えるものとして書かれたことがわかる。特に、道徳的完成に到達することを目指して作った「十三徳」では、「第一、節制~飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ」、「第四・決断~なすべきことをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし」、「第十一、平静~小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ」など、具体的なものから理念的なものまで、様々な心掛けが示されている。 また、本岩波文庫版では、自伝とは切り離されて出版され、主に勤勉と節倹の説いている『富に至る道』も付け加えられている。 自己啓発書としても、古き良きアメリカ的思潮を知る書としても読める古典である。 (2010年2月了)

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2015/12/14

信じる事と自分を自制すること それが己を高める第1の条件だと フランクリンは示してくれます 自伝ではありますが自分の思い描いたものを 手に入れるために勉強しますし 強い志を持つ同じような人が集まればいいなにかが生まれることを教えてくれます

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2015/07/05

「何か恩恵を受けると、その重荷を自分の肩からはずして、天なる神に押しつけようとするのがお坊さん連中のやり口だと知っているもので、それで君はあくまで地上においておくように工夫したというわけだね。」 ベンジャミンフランクリンの自伝。この本を読むと、彼がいかに自信家だったかわかる。は...

「何か恩恵を受けると、その重荷を自分の肩からはずして、天なる神に押しつけようとするのがお坊さん連中のやり口だと知っているもので、それで君はあくまで地上においておくように工夫したというわけだね。」 ベンジャミンフランクリンの自伝。この本を読むと、彼がいかに自信家だったかわかる。はじめの少年時代が面白かった。他にも、周囲の人を巻き込んだ企画を考えた際には、自分が発案者だと隠し勧誘したほうがうまくいったという話が良かった。また、新聞への寄稿は乗合馬車とは違い、人を選ぶという話、寄付を募る場合には世間でそれを話題にしてから行うのが良いとする話も参考になった。

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2014/11/02

13の徳を磨く方法や、どのような生涯を送ったのか、時代背景、どれも楽しかった。日常に生かすにはっていう視点を持って読めた。

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2014/08/04

p8 もしもお前の好きなようにしてよいと言われたならば、私はいままでの生涯を初めからそのまま繰返すことに少しも異存はない。 p9 私は多分、大いに自分の自惚れをも満足させることだろう。 中略 自惚れというものは、その当人にもまたその関係者にも、しばしば利益をもたらすと信ずるから...

p8 もしもお前の好きなようにしてよいと言われたならば、私はいままでの生涯を初めからそのまま繰返すことに少しも異存はない。 p9 私は多分、大いに自分の自惚れをも満足させることだろう。 中略 自惚れというものは、その当人にもまたその関係者にも、しばしば利益をもたらすと信ずるからである。

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2014/06/26

ベンジャミン・フランクリンは、日本ではあまり有名ではないが アメリカではThe Father of All Yankeesと呼ばれ アメリカ建国の父として非常にポピュラーな存在だ。 彼の肩書きは、印刷業者・ジャーナリスト・哲学者・発明家 ・慈善事業家・政治家・外交官・科学者・...

ベンジャミン・フランクリンは、日本ではあまり有名ではないが アメリカではThe Father of All Yankeesと呼ばれ アメリカ建国の父として非常にポピュラーな存在だ。 彼の肩書きは、印刷業者・ジャーナリスト・哲学者・発明家 ・慈善事業家・政治家・外交官・科学者・文学者と多岐に渡っている。 有名なシステム手帳のフランクリンプランナーも彼がルーツであるし 雷が電気である事を凧を使った実験で確認したのも、このフランクリンである。 フランクリンのマルチな活躍ぶりを支えていたのは 彼が一貫して主張している彼の"勤勉さ"である。 フランクリンは25歳の時に 道徳的に完璧な存在になるためにはどうしたら良いかを考え 下記の13の徳目を確立した。 フランクリンの13の徳目 1.節制: 頭が鈍るほど食べないこと。酔って浮かれだすほど飲まないこと。 2.沈黙: 他人または自分自身の利益にならないことはしゃべらないこと。つまらぬ話は避けること。 3.規律: 自分の持ち物はすべて置くべき場所をきめておくこと。自分の仕事はそれぞれ時間をきめてやること。 4.決断: やるべきことを実行する決心をすること。決心したことは必ず実行すること。 5.節約: 他人または自分のためにならないことに金を使わないこと。すなわち、むだな金は使わないこと。 6.勤勉: 時間をむだにしないこと。有益な仕事につねに従事すること。必要のない行為はすべてきりすてること。 7.誠実: 策略をもちいて人を傷つけないこと。悪意をもたず、公正な判断を下すこと。発言するさいも同様。 8.正義: 他人の利益をそこなったり、あたえるべきものをあたえないで、他人に損害をおよぼさないこと。 9.中庸: 両極端を避けること。激怒するに値する侮辱をたとえ受けたにせよ、一歩その手前でこらえて激怒は抑えること。 10.清潔: 身体、衣服、住居の不潔を黙認しないこと。 11.平静: 小さなこと、つまり、日常茶飯事や、避けがたい出来事で心を乱さないこと。 12.純潔: 性の営みは健康、または子孫のためにのみこれを行なって 決してそれにふけって頭の働きを鈍らせたり、身体を衰弱させたり 自分自身、または他人の平和な生活や信用をそこなわないこと。 13.謙譲: キリストとソクラテスにみならうこと。      フランクリンは、徳目を作っただけでなく この13の徳目を1週間に一つ身につけようと、表をつくってチェックした。 13週後にすべての徳目をやり終えたら、それを一番目から繰り返した。 この方法だと、1年で4回繰り返し13の徳目を身につける訓練ができる。 これがフランクリン・プランナーのルーツである。 フランクリンは、決して人間にとって善い事であるから勤勉を推奨しているのではなく 富や名声、個人の幸せを掴むのにもっとも近道だから勤勉を推奨する。この勤勉の姿勢こそ、見習うべきものである。

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2014/03/14

この様な自伝を読むのは、本当に久しぶりだ。人の一生を並走するという読書は、映画でいうロードムービーと同じで、自分がこれから何処へ行くのかを一緒に考えながら、読み進め流ことができる。人生の追体験の場を与えてくれる。国も、時代背景も異にしていても、通じる生きることの法則がそこには必ず...

この様な自伝を読むのは、本当に久しぶりだ。人の一生を並走するという読書は、映画でいうロードムービーと同じで、自分がこれから何処へ行くのかを一緒に考えながら、読み進め流ことができる。人生の追体験の場を与えてくれる。国も、時代背景も異にしていても、通じる生きることの法則がそこには必ず存在する。それを、より多く映画や書物から、より抽象度を高めて自分の人生を豊かなものにするかに役立てたいと思わせてくれる作品だった。 *付録として、掲載された「富に至る道」に出てくる格言が、古めかしいながらも、重い言葉として伝わってきた。 2014.03.14

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