フランクリン自伝 の商品レビュー
”「フランクリンの十三徳」が有名だが、巻末の付録「富に至る道」を興味深く読んだ。 暦のなかで毎日良い言葉に触れていたとしても、いざ欲望の対象が目の前に来ると、教訓が吹き飛んでしまうことをもシニカルに描いた小ストーリー。いろんな意味を感じる。 なお、十三徳については、小さな工夫が...
”「フランクリンの十三徳」が有名だが、巻末の付録「富に至る道」を興味深く読んだ。 暦のなかで毎日良い言葉に触れていたとしても、いざ欲望の対象が目の前に来ると、教訓が吹き飛んでしまうことをもシニカルに描いた小ストーリー。いろんな意味を感じる。 なお、十三徳については、小さな工夫が随所にあることを改めて認識した。 ・明確を期するために、少数の名称に多くの意味を含ませるよりも、名称は沢山使って、各々の含む意味はこれを狭く限定しようと考えた。(p.137) ・同時に全部を狙って注意を散漫にさせることはしないで、一定の期間どれか一つに注意を集中させ、その徳が修得できたら、その時初めて他の徳に移り、こうした十三の徳を次々に身につけるようにして行ったほうがよいと考えた(p.138) ・1つの徳をさきに修得しておけば、他のいずれかの徳を修得するのが容易になろうとも思ったので、私は前に挙げたような順序に徳を並べたのである(p.138) ※苦手な順ではなく、身につけやすくなるように。 ・最初の一週間は、節制に反する行為はどんな小さいことでもこれを避けるように十分に用心し、他の諸徳は格別に注意しないでなるように任せておき、ただ毎晩その日に犯した過失を書き込むことにしたのである。(p.140-141) ・こうして最後まで進んでいくと、十三週間で全コースを一と廻りし、一年には四回繰り返すことができよう。(p.141) 4週ずつを13個まわすよりも身につきそう。マンディーノ本との違いはここか。 自分なりの十三徳をつくって実践しよう。 1つめは「振返」。これを身につけると、先の習慣化に大いに資するはずだし、いまできていないことだから。 ※富に至る道は、ブログへ抜き書き(なんと103個も教訓が書かれていた)。 <関連リンクとして設定> <キーフレーズ> ★ある男があって私の近所の鍛冶屋から斧を買い、斧の表面全体を刃の部分と同じように光らせてくれと頼んだ。鍛冶屋は砥石の車輪を廻してくれるなら、望み通り光らしてやろうと(略) 「もっと廻しなさい。その中にだんだん光ってきますよ。これではまだ所々しか光っちゃいませんよ」 「そりゃそうだが」と男は言った、「私には所々しか光っていない斧が一番いいようだから」 私は多くの人の場合、こうであったろうと思う。彼らは私が用いたような方法を知らないために、このほかの徳不徳の点でよい習慣を身につけ、悪い習慣を破ることの困難に出会うと、これと戦うことを断念し、「所々しか光っていない斧が一番いい」と結論を下してしまうのである。(p.146) ※これ、ある。 ・事実、規律の点では、私の悪癖は矯正しがたいものがあった。年を取って記憶力が衰えた今では、この徳の不足を身にしみて感じている次第である。しかし、大体から言えば、私は自分が心から願った道徳的感性の域に達することはもちろん、その近くに至ることさえできなかったが、それでも努力したおかげで、かような試みをやらなかった場合に比べて、人間もよくなり幸福にもなった。(p.147) ※心から願った、が重要! この記述をしているフランクリン氏は79歳!! ・私は1つ1つの徳について、短い註釈を書き、その徳を持つことの利益と、その反対の悪徳に伴う害を示すつもりであった。そして署名は、『徳に至る道』とする考えであった。(略) しかし、この註釈を書いて公刊しようという私の考えはけっきょく実現されないでしまった。(p.148-149) ※「富に至る道」の続編の予定だった? 自伝を書くことを強く勧めてくれたベンジャミン・ヴォーン氏の手紙にも記載あり。(p.120) ・各会員は問題の提出その他ジャントー・クラブと同様な規則を持つ従属クラブをめいめい創設することに努める、ただし、ジャントー・クラブとの関係は知らせないでおくというのである。(p.163) ※「ある大規模な計画」がこれ。「人類全体の利益の見地」から「修徳同盟」を興す。 ※陰徳という意味で隠しているのかと思ったけれど、意見が広まるという実利を兼ねていたみたい。p.164の記述より。 <きっかけ> 人間塾 2015年4月の読書会課題図書となったため再読。 手元の本には2004/7/6読了、とのメモあり。(2004年4月24日 第64刷発行) →現在書店で販売しているのはおもに新版で、文字が大きくなりページ数も増えているみたい(上のページ番号は旧版のもの)”
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私が読書に目覚めたきっかけ。 最初の部分は冗長に感じられる所もあるが、とても知己に富んでいる。 ベンジャミンフランクリンは意外と面白い人なんだなぁ、、と思えるし、こんな人でも自分の欠点を治そうとして、でもうまくいかなくて、、でもここだけは気をつけよう、とか考えて生活してたのだな...
私が読書に目覚めたきっかけ。 最初の部分は冗長に感じられる所もあるが、とても知己に富んでいる。 ベンジャミンフランクリンは意外と面白い人なんだなぁ、、と思えるし、こんな人でも自分の欠点を治そうとして、でもうまくいかなくて、、でもここだけは気をつけよう、とか考えて生活してたのだなぁ…と思える。
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ベンジャミン・フランクリン。 健全な自尊心をもち、相当な読書好きで勉強をしたことがうかがえる。 何故この本が古典となったのか? その価値は青年に向けて、節制や勤勉や誠実であることの重要性を、一庶民であったフランクリンがそれらの特性を養いながら立見出身できたところにあるのではな...
ベンジャミン・フランクリン。 健全な自尊心をもち、相当な読書好きで勉強をしたことがうかがえる。 何故この本が古典となったのか? その価値は青年に向けて、節制や勤勉や誠実であることの重要性を、一庶民であったフランクリンがそれらの特性を養いながら立見出身できたところにあるのではないか。 良い本は行動を促す本だと思うが、 まさにこの本はそれだ。
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一度面倒を見てくれた人は進んでまた面倒を見てくれる。こっちが恩を施した相手はそうはいかない(190) 初めの百ポンドさえ溜めてしまえば、次の 百ポンドはひとりでに溜まる 金というものは本来繁殖力の強いものなのである(202) 本来の貧乏人一人にたいして、贅沢な貧乏人が百人(330)
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デール・カーネギーの『人を動かす』に記述のあったアメリカ資本主義のキーパーソンであるフランクリン自伝を手に取ってみた。恐らく原文ではとても素晴らしいことを書いてあるのだろうと思うも、自分には直訳風の日本語訳が合わずしっくりいかない。原文を読めるような語学力がないのが残念。中でも有...
デール・カーネギーの『人を動かす』に記述のあったアメリカ資本主義のキーパーソンであるフランクリン自伝を手に取ってみた。恐らく原文ではとても素晴らしいことを書いてあるのだろうと思うも、自分には直訳風の日本語訳が合わずしっくりいかない。原文を読めるような語学力がないのが残念。中でも有名らしい十三得を記す。毎日自問しこれを習慣化していくべしとの事。 いきなり食べ過ぎなワタクシである。 ≪十三得≫ 第一 節制…飽くほど食うな、酔うほど飲むな 第二 沈黙…駄弁を弄するな 第三 規律…物は場所を決め、仕事は時間を定めよ 第四 決断…なすべきことをなさんと決心しべし 第五 節約…浪費するな 第六 勤勉…時間を空費するな、益有ることに従え 第七 誠実…詐りを用いて人を害するな 第八 正義…他人の利益を傷つけるな 第九 中庸…極端を避け、激怒を慎め 第十 清潔…身体、衣類、住居の不潔を黙認するな 第十一 平静…小事、日常茶飯事に平静を失うな 第十二 純潔…性向に耽り頭脳を鈍らせ信用を失うな 第十三 謙譲…イエス、ソクラテスに見習え
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いかにベンジャミンフランクリンが偉大であったかが一読するだけでわかる。さすが意識高い系の元祖だけあってかなり自分に鞭を打ってより良い幸福を得ようとしていた。 また彼があみだした十三徳は素晴らしいものである。 1 節制 頭や体が鈍くなるほど食べないこと。はめをはずすほどお酒を飲ま...
いかにベンジャミンフランクリンが偉大であったかが一読するだけでわかる。さすが意識高い系の元祖だけあってかなり自分に鞭を打ってより良い幸福を得ようとしていた。 また彼があみだした十三徳は素晴らしいものである。 1 節制 頭や体が鈍くなるほど食べないこと。はめをはずすほどお酒を飲まないこと。 2 沈黙 他人あるいは自分に利益にならないことは話さないこと。よけいな無駄話はしないこと。 3 規律 自分の持ち物はすべて置き場所を決めておくこと。仕事は、それぞれ時間を決めて行うこと。 4 決断 なすべきことをやろうと決心すること。決心したことは、必ずやり遂げること。 5 節約 他人や自分に役立つことにのみお金を使うこと。すなわち無駄遣いはしないこと。 6 勤勉 時間を無駄にしないこと。いつも有益なことに時間を使うこと。無益な行動をすべてやめること。 7 誠実 だまして人に害を与えないこと。清く正しく思考すること。口にする言葉も、また同じ。 8 正義 不正なことを行い、あるいは、自分の義務であることをやらないで、他人に損害を与えないこと。 9 中庸 何事も極端でないこと。たとえ相手に不正を受け激怒するに値すると思っても、がまんしたほうがよいときはがまんすること。 10 清潔 身体、衣服、住居を不潔にしないこと。 11 冷静 つまらないこと、ありがちな事故、避けられない事故などに心を取り乱さないこと。 12 純潔 性的営みは、健康のためか、子供を作るためにのみすること。性におぼれ、なまけものになったり、自分や他人の平和な生活を乱したり、信用をなくしたりしないこと。 13 謙譲 イエスおよびソクラテスを見習うこと。 これらの徳を積むことによって彼は幸せになれると思っていた。
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自伝を初めて読んだ。 こんなに面白いものだったなんて。 まず、決して裕福ではない時代、そして家に生まれたフランクリンですが、 彼が彼自身または書物よって導き出した考えにより、 合理的に誠実に動き、苦難にあいながらもまたそうする事で己の人生を運び成功して行く様がとても感慨深く、...
自伝を初めて読んだ。 こんなに面白いものだったなんて。 まず、決して裕福ではない時代、そして家に生まれたフランクリンですが、 彼が彼自身または書物よって導き出した考えにより、 合理的に誠実に動き、苦難にあいながらもまたそうする事で己の人生を運び成功して行く様がとても感慨深く、感銘を受けました。 中でも有名な十三の徳はとても実行してみたく思ったし、似たような事を自分でもすでにしていたことから自分のやっている事に確信を持ちました。 知る 事に遅いという事は言いたくはないものですが、 やはり知るのが遅い事に悔いてしまう。 それだけ素晴らしい書籍であった。
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最近のフランクリン、マイブームに乗って読んでみた。あまりに昔の話しすぎるけど、現代でも役に立つことがある。変に13の徳目とかより、素直に自伝を読んだ方が良い。
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※このレビューにはネタバレを含みます
フランクリンは、1706年ボストンに生まれ、印刷業で立身、政治活動にも身を置き、アメリカ独立宣言書起草委員会にも名を連ねています。アメリカの駐仏全権公使としてパリに居住し、フランスともゆかりのある人物です。雷の研究や発明でも有名と、多才な人物だったようです。 自伝は長い期間をかけて紡がれていて、その時々の正直な思いが盛り込まれています。栄達のため、というよりはより良い人生を歩むための人生訓を後世に残しては、という周囲の人からの薦めもあった、と書かれています。 有名なのは、フランクリンの13徳、でしょうか。一週間ごとに一つの徳目に集中的に取り組むことを繰り返し、年4回転させ習慣づけることから13という数字になったようです。節制、沈黙、規律、勤勉、誠実といった項目は、日本人の道徳感覚と近く、すんなりと受け入れられるものばかりです。 「ものぐさは、錆と同じで、労働よりもかえって消耗を早める。一方、使っている鍵はいつも光っている」 「畑仕事で身代起こしたく思わば、鋤にせよ鍬にせよ、自ら使え」 といった言葉を読むに、フランクリンの自助(Self Help)の基本姿勢が良くわかりました。今の時代にも通じる金言が多く、アメリカ建国時の空気がわかるような気がしました。
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発熱で寝込んだ時に読み始めた。 もっと説教臭いのかと思っていたが、割と坦々とした内容であった。 時代を感じさせてくれるので面白く読めた。 言うならば、アメリカ開拓時代?の風景が想像されるような時代。 日本で言えば、戦後の昭和40年代から50年代ぐらい?として、勝手に映像化し...
発熱で寝込んだ時に読み始めた。 もっと説教臭いのかと思っていたが、割と坦々とした内容であった。 時代を感じさせてくれるので面白く読めた。 言うならば、アメリカ開拓時代?の風景が想像されるような時代。 日本で言えば、戦後の昭和40年代から50年代ぐらい?として、勝手に映像化して楽しめた。 偉人伝ではなく、あくまで自伝なので、業績は他をあたった方がいいかもしれない。 幼稚園時代に、ベンジャミンという人が凧揚げをしていた漫画は読んだ覚えがある。伊東四朗とかの流れだったのかも。デンセンマンとか。 ちなみに有名な十三徳もメモしておく。 十三徳 1.節制 飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。 2.沈黙 自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。 3.規律 物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。 4.決断 なすべきをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。 5.節約 自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。 6.勤勉 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし。 7.誠実 詐りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出ですこともまた然るべし。 8.正義 他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。 9.中庸 極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。 10.清潔 身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。 11.平静 小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。 12.純潔 性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、これに耽りて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。 13.謙譲 イエスおよびソクラテスに見習うべし。 [more] (目次) 少年時代 フィラデルフィアに入る ロンドンの一年半 印刷屋を開業す 勤倹力行時代 十三徳樹立 成功の道を歩む 社会的活動 軍事に活躍す 州民を代表して再び英国へ 富に至る道
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