恐るべき子供たち の商品レビュー
コクトーの代表作。短…
コクトーの代表作。短いが濃密な世界がそこにある。
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残酷で気ままな子供た…
残酷で気ままな子供たち。詩人の書いた小説だけに、耽美でダークな描写も魅力。薄い本だけど濃い!
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この本には反抗的で…
この本には反抗的で残酷で透明な子供達が純粋な形で登場しているように思う。そう本来子供というものは残酷な生き物なのだ 成長と同時に痛みを知り 体を覆う棘が丸くなっていくんですよね
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とてもページ数は少な…
とてもページ数は少ないけど中身がとにかくすごい。著者がたったの3週間で書き上げたというのも驚異だ。「詩小説」と呼ばれる所以に頷ける一冊。
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映画化もされた有名な…
映画化もされた有名な作品。子供たちの悪意を耽美的に描いた名作です。
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残酷さであれ純粋さで…
残酷さであれ純粋さであれ、美しくないものに存在の意義はない、という強烈なメッセージを感じる詩的小説。幻想的で美しいです。
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子どもの本当の怖さが…
子どもの本当の怖さが随所に垣間見える作品。
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夢想は子供の特権であ…
夢想は子供の特権であるが、夢想に取り付かれた子供たちはときに恐るべき存在となる。
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この世の全てをそこに閉じ込めたような雑然とした部屋で暮らす姉弟と、二人に関わる男女との、ある種不可思議な暮らし、そしてその崩落とを描いた物語。 四人は物語の中で、社会からすれば「子供」とは言い難い年齢に達し、それぞれ結婚さえするが、本書の中では徹底して「子供」として、大人には測り...
この世の全てをそこに閉じ込めたような雑然とした部屋で暮らす姉弟と、二人に関わる男女との、ある種不可思議な暮らし、そしてその崩落とを描いた物語。 四人は物語の中で、社会からすれば「子供」とは言い難い年齢に達し、それぞれ結婚さえするが、本書の中では徹底して「子供」として、大人には測り難い、不可思議で、清浄で、猥雑で、一種不気味でさえある世界を構築している。 四人の中に生活と愛と恋とが時折影を落とし、そしてある日のとある一つの謀略をもって、幼くも美しい「子供」たちの世界は瓦解する……あるいはまた、完成したと言っても良いのかもしれない。 終盤になるまで、部屋と同様に猥雑で悪意に満ちていながら決定的な一打が放たれることはないという姉弟の関係性の描かれ方に辟易し、何を読まされているのだろうと感じていたが、しかし、終盤に描かれる姉弟の世界の美しさと排他性とに呑まれ夢中になった。今日まで残るのも納得の作品であった。
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読書会の課題本。後に映画化もされた原著者の代表作。密室に近い状況で、歪な関係を繰り広げる姉弟を描いた中編小説。独特な比喩や修辞が多く、詩的な雰囲気が感じられ、原文で読むとより一層楽しめるだろうと思った。
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