鳥人計画 の商品レビュー
結局面白くてサクサク読めてしまうのが良い東野圭吾。 スキージャンプに馴染みがなく頭の中で想像するのが難しい場面もあったが、徐々に真実が判明していく展開が面白かった。 笑い飯が好きだからずっととりじん計画って読んでた。
Posted by
最後でパタパタっと謎解きが進んだり、ウィンタースポーツへの愛情だったり、東野圭吾を堪能できた。 最初から犯人がわかっていて(あらすじにすら書いてる)、動機を探る中で周囲の人々を描写するタイプのミステリー。 視点が変わっても違和感なくすいすい読める。 20年以上前のスキージャン...
最後でパタパタっと謎解きが進んだり、ウィンタースポーツへの愛情だったり、東野圭吾を堪能できた。 最初から犯人がわかっていて(あらすじにすら書いてる)、動機を探る中で周囲の人々を描写するタイプのミステリー。 視点が変わっても違和感なくすいすい読める。 20年以上前のスキージャンプ(当時はまだV字の黎明期直前)、リアルタイム少し前の時代だけど、楽しく読めた。
Posted by
スキージャンプというスポーツの中ではマイナーな競技が題材となっている 楡井が可哀想だった 犯人がわかったうえで物語は進んで行くが、やっぱり東野圭吾だな、、と最後は思った
Posted by
楡井が切ない。切なすぎる。天才がゆえに。 スキージャンプを題材に技術的観点からデータや装置が次々と登場するところが東野圭吾さんらしく感じました。例え理科系ではなくてもわかりやすく頭に入ってくるところが魅力的です。
Posted by
序盤から、読者にも警察にも犯人が分かった状態で進行していくミステリという形が斬新だった。 犯人と警察の両方向から推理していくのもおもしろい。でも、それだけ。
Posted by
東野圭吾さんといえば雪。 雪の中で展開するストーリー。珍しく、章立てされている。あの天才の本性はいかに?
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ガリレオ以外の東野圭吾は久しぶり。 東野圭吾は、 構成はすごいと思っても、 心理描写が浅いものが多い気がして、 あまりハマりませんでしたが、 その点この本は秀逸。 各人の心理の流れが自然で共感しやすく、 それが様々に絡み合っていくことで、 複雑な事件が構成されるという作りです。 真剣にスポーツに取り組む人たちの感情もよかったです。 恋愛感情とか湿っぽい感情よりこういう方が得意ということなのでしょうか。 被害者である変人の楡井も、 比較的常識人である峰岸も、 それを取り巻く人たちも、 それぞれの異なった苦悩がよく伝わってきました。 特に楡井のようなタイプの描写は難しいと思いますが、 すごく自然に書かれています。 アリバイトリックは、文章だけだとちょっと分かりにくいかな? でも図解するほど複雑な話でもないか。 そこがメインでは無いから別にいいか。という感じ。 早い段階で犯人が明かされるので、 犯人当てがメインではないわけです。 密告者は誰か、誰がどうやって真相を見抜いたのか…というのが謎解きのメインになります。 最後になって、 少しずつ真の真相が明かされていくのは、 さすが東野圭吾!!です。 一番最初のエピソードは、 事件にとってすごく重要な意味があるというわけではないけど、 あれがあることにより、物語に厚みが出た感じがしました。 あと、この作品が、 今より全然コンピュータが発達してなかった89年に書かれたということが驚き。 現代に書かれていたとしても全然不思議ではありません。 さすが理系出身。 ----------------ここからネタバレ---------------------- 最後に翔が人間味を少しだけ取り戻したというのも良かった。 夕子は、泰介がジャンプ界から手を引く事を条件に、 自首しないことになったのかな… 夕子を真犯人にするんだったら、 もう少し杉江家の内部の対立の様子を詳しく書いておいて欲しかったかな。 意外性があって面白かったけど、 ちょっと唐突な気がして。 楡井がすぐに峰岸が犯人と分かったり、 夕子が可愛がっていた犬で実験したというのが、 あまり楡井らしくなくて不思議ではある。 難しいこと考えてなさそうなキャラだったし。 後日談として、 峰岸がどうなったのか知りたかった。
Posted by
東野圭吾が生み出したスキーや雪に関わる様々な作品。雪の山荘などもあった。この時期、こういった作品をたくさん読む事があったため、「冬」のイメージが作者にはあった。 今作は、実はだいぶ昔、僕がミステリーに傾倒する前に、何かの拍子に手に取って読んだ記憶があった。(まだ東野圭吾と意図...
東野圭吾が生み出したスキーや雪に関わる様々な作品。雪の山荘などもあった。この時期、こういった作品をたくさん読む事があったため、「冬」のイメージが作者にはあった。 今作は、実はだいぶ昔、僕がミステリーに傾倒する前に、何かの拍子に手に取って読んだ記憶があった。(まだ東野圭吾と意図して読んでいないため、この作品がスターとだった事を後で気がつく事になる) スキージャンパーの話であり、事件も特殊で個性的なため、記憶の奥深い部分に残っていたが、内容が思い出せなかったが、数年後、東野圭吾にどハマりし、彼の作品と気がついて再読。 やはりテーマや設定については初期の東野圭吾にある尖に尖った内容だ。しかし、肝心の事件やトリックについてはあまり記憶に残っていない。最初は分からず読んでしまった。再読後、レビューに時間がかかったが、インパクトがあった反面、何故か普通に思えてしまった作品である。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中盤で犯人が判明と思いきや、最後にしっかりと意外性がありました。東野圭吾作品ではマイナーな本作ですがとても面白かったです。 科学でスポーツの限界に挑むことは間違っているのでしょうか。倫理観と意欲のせめぎ合いですね。この観点も面白かったです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
約30年前に書かれた東野圭吾の小説。 なんとなく、題名が好きになれなくて今まで読んでいなかった作品。 札幌が舞台で、題材はスキージャンプ。 初期の東野圭吾らしく、科学を駆使してスキージャンプの覇者になろうというのが、本作のメインテーマ。 まさしく、題名にあるとおり鳥人計画。 まだパソコンも普及していなかった時代にこれだけのものを書いたというのはさすが東野圭吾。 そして、本作は早々に真犯人が判明する。 真犯人を警察に密告したのは誰か?真の殺害方法は?そして犯人の動機は? これらの謎に迫るのが本作のストーリー。 最終的に、どんでん返しが待っており、ミステリーとしてもかなり面白く読めた。
Posted by
