華麗なる一族(下) の商品レビュー
やっと読み終わった。 「華麗?なる一族」のお話でした。 面白くないわけではないんだけど、なんていったらいいのか、全体的に古さを感じてしまうのかもしれません。 ハラハラドキドキは感じません。 ある一族の骨肉の争いでした。
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毎日毎日、飲み会飲み会と凄いヴァイタリティだなと。 働きたくなくなりました。 上にいる人はこういう人ばっかりなのかな、と。 そして結局、国に勝つことはできないのかと。 マクロの視点とミクロの視点、どちらを優先すればいいんやろうと。 けど、ミクロを知ってしまったらマクロなことはできないと思う。 だからマクロから動かすのではなくて、ミクロから自然と発展をしていくことが一番いいのかなと。 とりあえず働くのが嫌になりました。
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再読。 皮肉にも、鉄平の死によって実子であることが判明するも、"小が大を食う"銀行合併を成功させた万表大介。華麗なる一族であるはずだった万表一家は、華麗であり続けることは難しかった。
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銀行合併をめぐり、かなりドロドロとした内容で、まさに「悪」と「善」 が対象的に描かれてますが、最後の場面で、登場人物の1人が「人間性を置き忘れた企業は、いつか、何処かで必ず゛躓く時が来るというのが、私の信条です」というセリフがあります。 リーマンショック前は日本の企業は、このセ...
銀行合併をめぐり、かなりドロドロとした内容で、まさに「悪」と「善」 が対象的に描かれてますが、最後の場面で、登場人物の1人が「人間性を置き忘れた企業は、いつか、何処かで必ず゛躓く時が来るというのが、私の信条です」というセリフがあります。 リーマンショック前は日本の企業は、このセリフと正反対の状況であった思います。 企業活動や営業活動も、理想論ではなく、今やこの考え方で活動しなければ、必ず躓くと思います。 その気持ちを大切にしていきたいと思います。
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少々偏見やステレオタイプが過ぎるように感じることもあったが、その分わかりやすいストーリー展開でかつ読み応えのある作品だった。巨大な闇の底には何も残らなかったような、虚無感のある結末が良い。
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上巻を読み始めてから1か月少々、ドラマで一度観ていたため人物像がイメージ出来たため読み易かった。 三巻読み通してみて、万俵大介のビジネス戦略は実に見事なものであった。「小が大を食う合併」たる常識外の構想を描き、上位都銀である大同銀行の構造的対立問題(生え抜き派VS日銀天下り派)を...
上巻を読み始めてから1か月少々、ドラマで一度観ていたため人物像がイメージ出来たため読み易かった。 三巻読み通してみて、万俵大介のビジネス戦略は実に見事なものであった。「小が大を食う合併」たる常識外の構想を描き、上位都銀である大同銀行の構造的対立問題(生え抜き派VS日銀天下り派)を上手に利用して対等合併に持ち込み、新銀行の頭取に就任するのである。そのために犠牲となった家族(阪神特殊鋼を利用された鉄平、閨閥結婚の犠牲者となった一子及び銀平、妻妾同衾を強いられた妻…)の悲しみや怒りの大きさはとてつもないものであるが…。 しかし、こうした万俵大介の野望も大蔵大臣による再合併の餌となってしまう儚さでこの作品は締め括られる。大介の勝利の美酒は一瞬だったという訳だ。 作品の舞台は昭和40年代初頭であるが、銀行再編や監督官庁の権益に絡む話など、21世紀の現在に読んでも十分に新鮮さを味わえた。携帯電話とインターネットが存在しないこと以外は現代社会と全く変わらない。 山崎豊子作品を他にもまた読んでみよう。
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やっぱり鉄平かわいそすぎ。そこまでやるか大介。企業人としての厳しさ以前に、この年にこのような銀行合併小説を書いた、山崎豊子の取材力に脱帽。
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父、万俵大介の計画に翻弄される万俵一家を取り巻く壮大なストーリーを絵が描いた、言わずとしれた名作。 長男の鉄平がかっこよすぎです。技術にこだわる鉄鋼マンに憧れて、鉄鋼会社に一時は行こうとした程。 閨閥結婚、鉄鋼、大蔵省、幾つもの都市銀行などは時代を感じさせてくれます。 父や兄弟の...
父、万俵大介の計画に翻弄される万俵一家を取り巻く壮大なストーリーを絵が描いた、言わずとしれた名作。 長男の鉄平がかっこよすぎです。技術にこだわる鉄鋼マンに憧れて、鉄鋼会社に一時は行こうとした程。 閨閥結婚、鉄鋼、大蔵省、幾つもの都市銀行などは時代を感じさせてくれます。 父や兄弟の心情がうまく書かれていて、非常に楽しめました。読みやすいです。そして、納得のいく最後のシーンは必見。
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凄いとしか形容の出来ない小説だ。 登場人物ほぼ全員が完全な肉食。己が欲望に忠実に突き進む。 そこに今流行りの草食系が入りこむ隙は一寸もない。 情や倫理観を投げうち、ひたすら自分の為に動く人達ばかりだからこそ、人生の儚さみたいのが如実に表されていた。 悪が善を食い尽くす、そし...
凄いとしか形容の出来ない小説だ。 登場人物ほぼ全員が完全な肉食。己が欲望に忠実に突き進む。 そこに今流行りの草食系が入りこむ隙は一寸もない。 情や倫理観を投げうち、ひたすら自分の為に動く人達ばかりだからこそ、人生の儚さみたいのが如実に表されていた。 悪が善を食い尽くす、そしてさらにその奥にはさらに巨大な悪がいる。 まるで社会の縮図の様な小説だからこそ、真面目に生きる姿勢を信じたくなりました。
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山崎豊子は面白い。ストーリーがしっかりしてて、もちろんあのリアリティーというか、緻密さというか。読んでて飲み込まれる。ただ、鉄鋼の事故だけはなんか、ほんの少しストーリーとして、違和感を感じた。それを差し引いても、最後の数ページは特によかった。面白い。
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