華麗なる一族(下) の商品レビュー

山崎豊子(著者)

2015/02/24

つらい、くやしい、
最後まで勧善懲悪を期待したけど。

それにしても、山崎作品の登場人物名はユーモラスなものが多い。なんで？

2014/06/07

かくも度し難く描かれた人物像から、いかなるメッセージを享受すればよいのだろうか。けれん味もなく、一途に生きる者の信念を成就させないのは著者の型だが、この結末には馴染めない。そもそも、一族の設定において、あまりに理解を越えた人間模様なのだ。

2015/07/15

確かにバッドエンド？だけど現実としては得てしてこういうものなのかな、と。
正直半沢直樹よりも数倍面白い。
さぁ、実写を見て、
白い巨塔に手を出そうかな。。。

2014/03/16

結局一人の正直な人間の自殺で「華麗なる一族」は異常な生活から離脱できたような感じでした。
数年後の勧善懲悪っぽい未来が予測できて、それなりに救われたような気分になったよ。
山崎さんが描く人間の汚さは本当に勢いがあるねぇ…。

2014/02/24

やはり面白い。抜群の取材力に裏付けられているので、重みが違う。
…のだが、まったく救いのないラストにガックリ。バッドエンドは嫌いではないけれど、こう完膚なきまでいためつけられた鉄平が哀れすぎ。
主人公の万平が、最後まで好きになれなかったのも残念だった。その点、白い巨塔と違ったなあ。
とにかく98%は悪人、もしくは曲者ぞろいなので、フィクションとはいえ何となく社会不信になりそう（笑）

2013/12/22

長編にもかかわらず、寝る間を惜しんで一気に読んでしまった。仕事、家族、策略と情熱と。。。あらゆるものが詰まっている。働く男性はぜひ一度読んで欲しい。山崎豊子さんの他の作品も読みたくなった。

2013/12/01

ついに、山崎豊子氏の大作３冊「華麗なる一族」読み終えました。
長編を読むのは「１Q８４」ぶりでしょうか。
やはり読み応え抜群でした。
勿論ハッピーエンドではないので読後感は考えさせられましたが、
そこに山崎豊子氏の面白さがあるような気がしたので、
不幸にも報われない人物の多さが気になる方もいるでしょうが、
私はこれで良いと思いました。

改めて、ドラマの配役はぴったりだなぁと思う気持ちと、
詳細に描かれた小説が基盤となっているために、
ドラマ化・映画化をしても世界観が崩れないのだなぁと感じました。

もう一度、ドラマを見て色々と思い返したいと思います。
そして、もう一作山崎豊子氏の本を読みたいなと。
「運命の人」を検討中です。

2013/11/27

面白いは面白かった。動きがあったこともあり、全三巻の中では一番面白かった。ただ全体を通して、この内容なら、全二巻位にまとめてスピーディーな展開にした方が自分にはあっていたと思う。

2013/10/20

金融・省庁・鉄鋼。閨閥一族。
日本らしい、暗さとそのなかにも描かれている僅かなあたたかさ。
最後は万俵家のたどり着く先を描ききらないまま、崖に落ちるのを後ろから見送るような薄寒さ。

2013/09/23

『虚構』の価値観に覆われた現代社会の風刺にも思える。皆が描き求める華麗さの実体とは何か。人の不幸の上に築く、いわば欲望を追い求めて築いた華麗さは所詮、人生の本当の華麗さとは異なる。また大きなことを成し遂げるためには微細な犠牲でも時が経てば必ず落とし穴となる。
鉄平の死は同情を求める死ではない。与えた影響は大きいが、自殺そのものの根本は諦めである。男なら生きて復讐すべきである。