屈辱ポンチ の商品レビュー
人というのは他人同士…
人というのは他人同士かくも話が通じないものか。己の発した言葉が他人の腹のなかではどう捉えられるかわかったものではない。腹の中にイチモツ抱えた話の通じない人々によるどたばた喜劇(悲劇?)。短編二作。
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2つとも大好きです。…
2つとも大好きです。「けものがれ、俺らの猿と」は映画化もされてます。必読です。
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おもしろい。 「けも…
おもしろい。 「けものがれ、俺らの猿と」の方が印象深い。鳥肌効果だと思いますが。 これは一気にいけます。男性に読んでもらいたいです。
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すごくまじめに小説を…
すごくまじめに小説を書いているというのがよくわかる2編です。面白いです。
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表題作よりも永瀬正敏…
表題作よりも永瀬正敏主演で映画化された『けものがれ、俺らの猿に』は必読!
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わけの分からない作品…
わけの分からない作品だと思いました。けれど「けものがれ・・・」は音楽で言うと、激しいロックって感じがしました。いろんなことが瞬きする時間さえ与えずにおきていく(しかも奇想天外なことばかり)その中にも人間の汚いさや弱さや残酷さを惜しげもなく著した作品だと思いました。
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町田さん独特の文体、…
町田さん独特の文体、リズム、世界観が最後まで突っ走る中篇を二編収録。改行が全然無いのがつらい。
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これはどうやら今までの町田康とは一味違うようだ。なんと言うかもっと旅に出た感じ。それでも自分の好きな町田康節は健在!いやそれ以上に発散。 今回は今まで読んできた町田康と比べるとハマりきれなかったが、いつかハマる日が来るのだろうと思う。
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『くっすん大黒』でも思ったが、もう来るとこまで来て行き詰まったようなラストでありながらもどこか喜劇的に描いて終わるところにどこか救いを感じる。描かれていないその先のストーリーも、同じ文体で面白げに描かれるように何とかなるんだろうという気がする。 「けものがれ、俺らの猿と」では『...
『くっすん大黒』でも思ったが、もう来るとこまで来て行き詰まったようなラストでありながらもどこか喜劇的に描いて終わるところにどこか救いを感じる。描かれていないその先のストーリーも、同じ文体で面白げに描かれるように何とかなるんだろうという気がする。 「けものがれ、俺らの猿と」では『くっすん大黒』の時のように、またもや奥さんに出ていかれた男がなんとか仕事を引き受けるというスタートラインに立つも、登場人物だけでなくロケーションが狂っている。 赤と黒のツートーンカラーの大仏が鎮座する田舎の山の中に住む田島の狂人ぶり。貧乏の割にやたら酒や肉が出てきたり、特殊な猿を飼っていたり、数々の災難を逃れていく佐志だが、結局幾つもの積み重なった災難が積もって純喫茶どん詰まりエンド。やっぱり人は流されるまま、目先の利益だけで生きてはいけない。最後のは佐志が悪いよ。 「屈辱ポンチ」では結局未遂な感じで大事件は起きず、小さなバカ騒ぎを起こしつつ、なんとなく平和な終わり方をする。こういった、物語ってより日常で起こる些細な出来事をなんとかしようとして結局意味なく終わるみたいな話が多い。
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屈辱ポンチを読みたかったのに、いきなりけものがれ、俺らの猿とが始まったので驚き、表紙を見直してしまった。屈辱ポンチで間違いなかった。短編集だとは知らなかった。2編しか入ってないものを短編集と呼んでよいのか分からないが。中編集かな。 けものがれ、俺らの猿とは映画は知っていたが、町田...
屈辱ポンチを読みたかったのに、いきなりけものがれ、俺らの猿とが始まったので驚き、表紙を見直してしまった。屈辱ポンチで間違いなかった。短編集だとは知らなかった。2編しか入ってないものを短編集と呼んでよいのか分からないが。中編集かな。 けものがれ、俺らの猿とは映画は知っていたが、町田康の原作だとは知らなかった。映画は公開当時気になっていたが見ていない。町田康節炸裂のめちゃくちゃな話であり、面白いが意味がない。ラストは話のまとめようがなく放り投げた感じ。 屈辱ポンチの方はけものがれほどめちゃくちゃではない。前のめりで読ませる文章は変わらずで面白い。いろいろがどうでもいい気持ちになる。 保坂和志が解説を寄せていることに驚いた。対極の作風なのになと思ったが、何も起こっていないようで起こっているようで起こっていない感じは実は共通しているのではないかとちょっと思った。
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