後巷説百物語 の商品レビュー
あれーあれー。これで巷説シリーズを前、巷説、続、後と4冊読み返したけど。。。なにか漏れてるね?だって、又市と母の話をたしかに読んだ記憶があるのにどこにも出てこなかった。なにに出てくるんだっけ。。守袋かなにかでさあ、わが母だとわかるやつ。老婆になっても男引みたいなことをしててさ。あ...
あれーあれー。これで巷説シリーズを前、巷説、続、後と4冊読み返したけど。。。なにか漏れてるね?だって、又市と母の話をたしかに読んだ記憶があるのにどこにも出てこなかった。なにに出てくるんだっけ。。守袋かなにかでさあ、わが母だとわかるやつ。老婆になっても男引みたいなことをしててさ。あの話が気になって消化不良。これはもう、すっかり白髪隠居になった百介と、それとこの小夜?これっておぎんの娘?なんか、つながらないなあ。へんに、由良伯爵家と鷺のゆかりとか、タケナカノミコトの骨集めのさわりがでてきたりして、そういうのが又市の仕掛けがはじまりだったみたいなノリは、京極堂シリーズファンにちょっと嬉しいけども、うーん。巷説、又市が主役で出てくるやつでないと、ちょっと私はハマれないかなぁ。この一冊はフシギなんてなにもないんだという感触が強い。仕掛けで誰かが救われたかっていうと、そういうのもすっきりしない事例が多いし。うーん、、又市の母の話絶対読んだ気がするから、すごく消化不良。母の死をの第一発見者だよね?どこの本だったっけなあ。。それにお甲も読みかえせばどこかに出てくるとおもったのに。。うーん。またなにか誰かの謎が明かされる続編に期待。
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出版社/著者からの内容紹介 妖怪誑かしの小悪党、又市とその一味が活躍するシリーズ第3弾。 明治10年。巡査の矢作剣之進はある酒の席で珍奇な伝説を巡り、友人らと言い争いになる。収拾が着かなくなった剣之進らは、奇妙な隠居老人山岡百介の元を訪れた。百介は昔体験したという不思議な話を語...
出版社/著者からの内容紹介 妖怪誑かしの小悪党、又市とその一味が活躍するシリーズ第3弾。 明治10年。巡査の矢作剣之進はある酒の席で珍奇な伝説を巡り、友人らと言い争いになる。収拾が着かなくなった剣之進らは、奇妙な隠居老人山岡百介の元を訪れた。百介は昔体験したという不思議な話を語り始めるーー 恨みつらみに妬みに嫉みー。かくも人間は、闇を抱え続けて生きねばならぬのか。その深き業をやるせなく描く、圧巻のあやかし絵巻。いずれ行き着くは同じ場所。丁度、これが、百話目で御座います。あの大きな事件から数十年後。時代は江戸から明治へ。
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「続巷説百物語」で綺麗にカタがついたことだし、これ以上の続編は蛇足じゃなかろうかと危惧したものの、杞憂。百物語に始まり百物語に終わる、まさにこれぞ三部作といった感の美しいまとまり! ……あれ? だけど「前巷説物語」なんてものも出るの?(笑) 今回は以前までと時代背景が変わり、過去...
「続巷説百物語」で綺麗にカタがついたことだし、これ以上の続編は蛇足じゃなかろうかと危惧したものの、杞憂。百物語に始まり百物語に終わる、まさにこれぞ三部作といった感の美しいまとまり! ……あれ? だけど「前巷説物語」なんてものも出るの?(笑) 今回は以前までと時代背景が変わり、過去の回想物語という体裁。なのでまた仕掛けが入り組んでて、読み応えばっちり。過去の事件と現在の事件、ひとつで二度美味しいという贅沢なつくりに感服。ただし当然ながら、「巷説百物語」「続巷説百物語」をまずは読了していること必須。 今回最も印象的だったのは、やはり最終話「風の神」。「百物語と怪異の解釈」も興味深かったし。百介が初めて行う「仕掛け」にも感心。そしてあのラスト。このシリーズの最終話として完璧。 しかし完結したようにも見えて、謎も残ってるんだよなあ。又市の一番の大仕事とか(「続巷説」のあれじゃなかったのか~)。本当に百話いくまで終わらなかったりして。
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京極夏彦の「巷説シリーズ」第3弾。 先日「前巷説」を読み、読み返している最中です。 文体は百助の語り口調になっているという点で、シリーズの中ではちょっと違った印象を受けますね。 ここだけ(どこ?)の話、最初に読んだとき、又一ファンとしては、明治キャラたちのけんかのようなそうでな...
京極夏彦の「巷説シリーズ」第3弾。 先日「前巷説」を読み、読み返している最中です。 文体は百助の語り口調になっているという点で、シリーズの中ではちょっと違った印象を受けますね。 ここだけ(どこ?)の話、最初に読んだとき、又一ファンとしては、明治キャラたちのけんかのようなそうでない鬱陶しいやり取りは、なんとなく読み飛ばしてしまって、百助語りと小夜さんの突っ込み部分のみ、執着して読んでしまっていたので(苦笑)、今回は反省し、じっくり丁寧に読んでいます。 感想は読了後に。
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やっぱり京極さんはすごいなと思った一冊です。 本人が感じたことと他人が感じたことの不一致の話をここまで面白くできるのはすごいなと思いました。
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「巷説百物語」のシリーズもこれでおしまい。 「前巷説百物語」をすでに読んでしまったので、私にとってもこれが最後。 この巻だけ、江戸時代が終わり明治に入ってから。時代背景が変わっています。 そのせいか今までのものとはだいぶ雰囲気が違います。 「京極堂」シリーズに似てい...
「巷説百物語」のシリーズもこれでおしまい。 「前巷説百物語」をすでに読んでしまったので、私にとってもこれが最後。 この巻だけ、江戸時代が終わり明治に入ってから。時代背景が変わっています。 そのせいか今までのものとはだいぶ雰囲気が違います。 「京極堂」シリーズに似ている印象を受けました。 だからなのか読むのに時間がかかりました。今までは一気に読めたんだけどなー。 このシリーズ面白かったです。なかなか。
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書き方が変わっていくのがいい! 主人公が4人の男になったり、百介さんの独白になったり、 はたまた過去になったりと、 飽きさせない。飽きるヒマもなくドンドン話が進んでいって、 グイグイ引き寄せられる 本当にすごい。すごすぎる。 完成度が半端ない 感動通り越して驚愕です。
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直木賞を受賞した京極夏彦の代表作。 維新を経て明治に時代が変わり、巷で騒がれる奇妙な事件を解決しようとする4人の男たちと、彼らに知恵を貸す「一白翁」こと山岡百介のお話。 この時代になると「又市」達が生きてるのか死んでるのかも分からない状態だが、「山岡百介」のかかわる事件に「又市...
直木賞を受賞した京極夏彦の代表作。 維新を経て明治に時代が変わり、巷で騒がれる奇妙な事件を解決しようとする4人の男たちと、彼らに知恵を貸す「一白翁」こと山岡百介のお話。 この時代になると「又市」達が生きてるのか死んでるのかも分からない状態だが、「山岡百介」のかかわる事件に「又市」たちが関わっていたなごりがあったりして、それを懐かしむ「山岡百介」がなかなかせつない。
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泣きました。 「巷説」読み始めた頃は、正直これで泣くとは思わなかった。 でも・・・ラストは本当に泣けます。 「巷説」→「前巷説」→「後巷説」の順に読むのがおすすめです。
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見返し “恵比寿像の顔が赤くなるときは、恐ろしい災厄が襲う” 明治十年。一等巡査の矢作剣之進は、ある島の珍奇な伝説の真偽をめぐり、 友人らと言い争いになる。議論に収拾はつかず、ついに一同は、 解を求め、東京のはずれに庵を結ぶ隠居老人を訪ねることにした。 一白翁と名のるこの老人は、...
見返し “恵比寿像の顔が赤くなるときは、恐ろしい災厄が襲う” 明治十年。一等巡査の矢作剣之進は、ある島の珍奇な伝説の真偽をめぐり、 友人らと言い争いになる。議論に収拾はつかず、ついに一同は、 解を求め、東京のはずれに庵を結ぶ隠居老人を訪ねることにした。 一白翁と名のるこの老人は、若い頃、百物語開板のため、 諸国の怪異譚を蒐集してまわったほどの不思議話好きだという。 翁は、静かに、そしてゆっくりと昔の事件を語り始めた。 鈴の音とともによみがえる、あの男の声を思い出しながら。 「御行奉為−」
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