後巷説百物語 の商品レビュー
…京極夏彦作港説百物語の第三作目。 前二作と違って視点がめまぐるしく変わる。が、一白翁(百介)の回想とともに懐かしい世界へとのめりこんでいく。 流石!と思ったのはこんなところに京極堂作品に繋がる布石があったということ。ファンとして思わずニヤリ。 でも読み込んだ分、読後感は突き離さ...
…京極夏彦作港説百物語の第三作目。 前二作と違って視点がめまぐるしく変わる。が、一白翁(百介)の回想とともに懐かしい世界へとのめりこんでいく。 流石!と思ったのはこんなところに京極堂作品に繋がる布石があったということ。ファンとして思わずニヤリ。 でも読み込んだ分、読後感は突き離されたような寂しさも。 …図書館から借りた後に一回読んでたことに気付くorz
Posted by
表紙の絵がすてき。 時代は明治維新後。巡査が伝説についての議論や面妖な事件に行き詰まると翁に相談に行く。どの事件も一見、妖怪が起こしたかのように思えるが実は人の錯覚や思いこみ。 「赤えいの魚」は島の異常さが怖くて、残酷で衝撃をうけた。でもこの本の中では1番。それと「手負蛇」の...
表紙の絵がすてき。 時代は明治維新後。巡査が伝説についての議論や面妖な事件に行き詰まると翁に相談に行く。どの事件も一見、妖怪が起こしたかのように思えるが実は人の錯覚や思いこみ。 「赤えいの魚」は島の異常さが怖くて、残酷で衝撃をうけた。でもこの本の中では1番。それと「手負蛇」の伝説が執念深くて気に入っています。笑
Posted by
シリーズでこの後巷説が直木賞取ったらしい。 しかし個人的には前作の『続巷説百物語』の方が好きかなあ。 ちなみに登場人物の渋谷惣兵衛が京極堂シリーズの木場刑事っぽくて好きだ。 ところどころで相変わらず泣けるのが巷説・・・。 ネタバレだが本作品で巷説シリーズが完結している。 だから『...
シリーズでこの後巷説が直木賞取ったらしい。 しかし個人的には前作の『続巷説百物語』の方が好きかなあ。 ちなみに登場人物の渋谷惣兵衛が京極堂シリーズの木場刑事っぽくて好きだ。 ところどころで相変わらず泣けるのが巷説・・・。 ネタバレだが本作品で巷説シリーズが完結している。 だから『前巷説百物語』がどう始まってくるのかまったく想像できない。
Posted by
2008.04.弟130回直木賞受賞作品.妖怪誑かしの小悪党、又市とその一味が活躍する赤えいの魚、天火、手負蛇、山男、五位の光、風の神の6つの話.不思議巡査の矢作剣之進と与次郎、正馬、惣兵衛が一白翁こと山岡百介の元に話を伺いにを訪れ、難題を解決する.779ページの超ボリュームでし...
2008.04.弟130回直木賞受賞作品.妖怪誑かしの小悪党、又市とその一味が活躍する赤えいの魚、天火、手負蛇、山男、五位の光、風の神の6つの話.不思議巡査の矢作剣之進と与次郎、正馬、惣兵衛が一白翁こと山岡百介の元に話を伺いにを訪れ、難題を解決する.779ページの超ボリュームでした.
Posted by
妖怪誑かしの小悪党、又市とその一味が活躍するシリーズ第3弾。明治10年。巡査の矢作剣之進はある酒の席で珍奇な伝説を巡り、友人らと言い争いになる。収拾が着かなくなった剣之進らは、奇妙な隠居老人山岡百介の元を訪れた。百介は昔体験したという不思議な話を語り始める――うらみつらみに妬みに...
妖怪誑かしの小悪党、又市とその一味が活躍するシリーズ第3弾。明治10年。巡査の矢作剣之進はある酒の席で珍奇な伝説を巡り、友人らと言い争いになる。収拾が着かなくなった剣之進らは、奇妙な隠居老人山岡百介の元を訪れた。百介は昔体験したという不思議な話を語り始める――うらみつらみに妬みに嫉み―。かくも人間は、闇を抱え続けて生きねばならぬのか。その深き業をやるせなく描く、圧巻のあやかし絵巻。いずれ行き着くは同じ場所。丁度、これが、百話目で御座います。あの大きな事件から数十年後。時代は江戸から明治へ。
Posted by
1月1日読。 だいぶ読むのに時間がかかりましたー。でもやっぱり面白いっす!次は「前」読もうと思います!
Posted by
巷説では一番好き。 過去のこととして語られる御行一味と百介のお話。 置いていかれた側の心情はともかく、置いていった側の葛藤や心中に興味はない。世の中、結果論。過程を評価するのは他人以外のごく少数のひとたち。 それが端的に出ている気がして、サッパリする。
Posted by
「巷説百物語」「続巷説百物語」で設定は終了しています。語り部的戯作者は、その後登場人物とは会わなかったで締めているのですから。 別メンバーで再開かなと思ったら・・ちゃんと仕掛けが(笑)舞台は幕末から明治に、戯作者は追想と事件を絡ませて謎を解いていきます。 このシリーズは面白かった...
「巷説百物語」「続巷説百物語」で設定は終了しています。語り部的戯作者は、その後登場人物とは会わなかったで締めているのですから。 別メンバーで再開かなと思ったら・・ちゃんと仕掛けが(笑)舞台は幕末から明治に、戯作者は追想と事件を絡ませて謎を解いていきます。 このシリーズは面白かったので、続の終わり方が残念でした。京極さんが前から計画していたかどうかは知りませんが、この「後」ですっきりした感じ(^_^)
Posted by
このシリーズでは一番好きな作品。直木賞受賞作です。 優しく暖かい、そんなお話たちでした。この本を読んで初めて、京極夏彦の作品は全てが同じシリーズなのだという事に気付きました。
Posted by
「巷説」「続巷説」と読み続けてこそ味わえる結末です。 泣けます。これ以上泣ける文章に出会うことは、恐らくないでしょう。
Posted by