シェエラザード(下) の商品レビュー
この大袈裟で、偽善っぽくて、お涙頂戴を狙っている感じ。人生はこうも悲劇にも感動にも溢れていないよと疑ってしまうこともあるけど、好きです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
軽部と日比野と律子、そして弥勒丸にまた会えて、また別れてきた 切なく、悲しく、つらいけど、 最後は頑張って前を向いて生きていこうと思う小説 戦争は、始めるよりも終わらせる方が大変だと 弥勒丸に乗って亡くなった人たちの無念さ 残された人たちの悲しみと後悔 何度読んでも、つらい、悲しい よぉ~、そろ~、という掛け声が聞こえてきそう とってもお勧めの小説なんです
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終戦の日前日に下巻だけ読みました。 下巻だけでしたが十分面白く読めましたし、とても引き込まれました。決して面白い訳ではないですが、内容的には。 浅田次郎は、構成も人間性もとても素敵です。 一人ひとりの人間ドラマが重ね合わさって今がある。過去があって今がある。 タイムリーな本でした...
終戦の日前日に下巻だけ読みました。 下巻だけでしたが十分面白く読めましたし、とても引き込まれました。決して面白い訳ではないですが、内容的には。 浅田次郎は、構成も人間性もとても素敵です。 一人ひとりの人間ドラマが重ね合わさって今がある。過去があって今がある。 タイムリーな本でした。
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P379 第ニ次大戦中、連合国の潜水艦に撃沈された物資輸送船 弥勒丸 をサルベージする事に生涯をかける 生き残り乗船員 海軍中尉の良心。
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話の構造に厚みと奥行きがありつつ、人情譚を軸に展開していくので肩が凝らない ストーリーテラーです 弥勒丸の最後のシーンはしびれます
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上巻がテンポよく進んでいくのに比べ、下巻は終わりの方になるにつれ、話がくどくなっていく印象。無理矢理ページ数を増やしたのかな、と思ってしまった。少し読んでいて疲れました。 とはいえ、この本のストーリーは面白いと思う。
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面白かった。あっという間に上下巻を読みきってしまいました。 日輪の遺産や壬生義士伝と同様に、現在と過去の物語をリンクさせ、登場人物の独白という形で事実を浮かび上がらせていくスタイルです。かなり都合よくストーリが展開していきますが、それを上回る構成でした。 ストーリとしては、昭和...
面白かった。あっという間に上下巻を読みきってしまいました。 日輪の遺産や壬生義士伝と同様に、現在と過去の物語をリンクさせ、登場人物の独白という形で事実を浮かび上がらせていくスタイルです。かなり都合よくストーリが展開していきますが、それを上回る構成でした。 ストーリとしては、昭和20年に民間人2000人あまりと金塊を積んだ弥勒丸がアメリカの潜水艦によって沈められます。その引き上げをめぐってのストーリ展開となっています。 弥勒丸とはなんだったのか?なぜ民間船なのに沈められたのか?その悲劇の真相は?そして、なぜ、それを引き上げようとするのか? 時間軸が交差する中、語り手が変わりつつ、それらのなぞを解き明かしていきます。 弥勒丸に隠されていたストーリとはとても悲しい物語でした。さらに、下巻の終盤、弥勒丸が潜水艦に囲まれるシーン。海の男たちの誇りと覚悟。とても胸が熱くなるシーンでした。ここで終わってくれてもよかったんだけどな.. 本作には実在の事件を題材にしているそうです。 「阿波丸事件」はタイタニックを上回る2000人以上の方がアメリカの潜水艦に撃沈され命を落としています。 本作を通して、その事件を知ることになったこともとても貴重かと思います。 海の男たちの、いや、日本人の矜持と誇りを感じる物語! 「よォそろォー」 泣ける。 お勧めです。
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上下同じレビューです こんなにも美しい話を私はまだ知らなかったことを悔しく思うほど、すばらしい本でした。 物語は本当にあった海難事故をベースに、第二次世界大戦の後半に弥勒丸という美しすぎる彼女を引き揚げ作戦が軽部の元に飛び込んでくるところから始まります。 始め、私は上巻の裏の紹...
上下同じレビューです こんなにも美しい話を私はまだ知らなかったことを悔しく思うほど、すばらしい本でした。 物語は本当にあった海難事故をベースに、第二次世界大戦の後半に弥勒丸という美しすぎる彼女を引き揚げ作戦が軽部の元に飛び込んでくるところから始まります。 始め、私は上巻の裏の紹介からミステリーだと思っていたのですが……いやそう先入観をもって読んでましたが、それもそれでまた無垢なままで読むのとは違って面白いと思います。 私は最後から二番目の章からシェエラザードのピアノ演奏を聞き流しながら読みました。ぜひオススメします。
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客船をなぜ貴婦人と呼ぶのか知らないけれど、弥勒丸を気高い女性とするのはなぜかすんなりと納得させられてしまう、誇り高い海の男たちによってその姿があるからだろうか? その弥勒丸を、律子、百合子、シェエラザードといった強く美しい女性で象徴するので余計に運命の悲しさが辛い。 悲しいです。...
客船をなぜ貴婦人と呼ぶのか知らないけれど、弥勒丸を気高い女性とするのはなぜかすんなりと納得させられてしまう、誇り高い海の男たちによってその姿があるからだろうか? その弥勒丸を、律子、百合子、シェエラザードといった強く美しい女性で象徴するので余計に運命の悲しさが辛い。 悲しいです。 「よーそろー」という船乗りの言葉の語源がよい。 上巻とは別物くらい下巻は読みいった。
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律子の順一への恋心と、弥勒丸の生き様を重ねた辺りが個人的には、あまり好きではなかった。恋愛要素はいらなかった。弥勒丸や乗組員達の生き様は最後まで立派で圧倒されたが、感情移入しきれなかった。
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