シェエラザード(下) の商品レビュー
シェエラザードという題名で選んで読んでみました。 戦争の話で、泣ける感じかなと思って読み進めるも少し違って…でも、止まらなくて一気に読んでしまいました。 読み終えましたが、少し謎が残ってスッキリしない感があるような気がします。
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この時代は狂っていた。大きな力には抗えなかった。弥勒丸を愛し誇り高く生きた男たちが一時でも幸せであって欲しいと思った。モデルとなった阿波丸に乗船していた人たちは、どんな思いで乗船していたのだろうと考えずにはいられない。
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ネタバレ何度聴き返したか、重厚感溢れるシェエラザード。この悲哀、幻想、希望を胸に読み進める。連合国軍の弥勒丸に対する撃沈カウントダウンには、大本営参謀達の悪企みが見え隠れする。この参謀達の判断ミスで、台湾沖合で4発の魚雷を受け2300人と美しい彼女も当然の如く沈んだ。これを悲劇と言わずして何を悲劇と言うべきか!間近に迫る終戦、もう少しで彼女も助かったと思うが、残念ながらこの戦局が運命を変えてしまった。また律子のクールな決断は弥勒丸への尊敬と愛情を含んだものだったと理解した。ヨォーソロォー(宜しく、候)。
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内容(「BOOK」データベースより) 弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は五十余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べととも...
内容(「BOOK」データベースより) 弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は五十余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、戦後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ。
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書き方が日輪の遺産、壬生義士伝と似ているためどうしても三匹目のドジョウみたいな作品に思えてしまう。 先が予測でき、あまり引き込まれない
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タイトルに惹かれて借りたものの内容が好みではなかった。 この著者の時代物はよかったので今度はそっち借ります。
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シンガポールに寄航する弥勒丸には二千人の帰国者を乗せると言う。安導券を持つ弥勒丸は安全な航海が保障されている。シンガポールで積み込まれる積荷は軍機だという。それに二千人にも上る帰国者。軍はシンガポールが攻撃されると宣伝してるが、軍事的に見て、それはありえない。これらのことは何を意味するのか。小笠原機関に出向している土屋には分からなかった。
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戦争で失うものの大きさを痛感できる一冊です。現代に生きる若者と戦時中に生きる若者、状況は異なりますが、日本人の心根の描写が秀逸です。
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弥勒丸はその後上がったのか。 シンガポールに残った少年、白系ロシアの少女はその後どうなったのか。 宋はどのような経過で生き残ってきたのか。 律子はその後どこに向かっていったのか。 謎がいくつか残ったが、 複雑な人間模様を織り交ぜながら 興味深く読み終えた。
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上巻から続き、現代、弥勒丸、シンガポールの特務機関を舞台に、上海に向かう理由を明かしつつ、撃沈に向けて話が進む。 宋が正木中尉だとわかってくるあたりまでは、盛り上げあっていくが、宋視点の話になったところで一旦冷めてしまうのが惜しい。
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