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シェエラザード(下) の商品レビュー

3.9

118件のお客様レビュー

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金塊を積んだまま沈ん…

金塊を積んだまま沈んだ弥勒丸とそれにかかわる人物の謎が描かれている。

文庫OFF

2024/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第二次世界大戦の裏に、こんな悲劇があったなんで知らなかった。 序盤は、弥勒丸の引き上げの理由は、何か暗澹たるものなのだろうと思っていたが、読み進めるごとに、平和と船を愛した一途な男の想いとわかり、切なくなった。 特に、最後弥勒丸が敵に包囲されお手上げ状態になったときの絶望感たるや。 この物語のモデルになった阿波丸についてももっと知りたくなった。

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2023/11/26

そうだったのか…! 鍵は宋さんです。 一気に読めました。 単なる娯楽小説でなく、考えさせられる内容でした。 戦争って、何だったんでしょうね。

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2023/07/07

上巻の流れから急転直下の展開を予想したのだけれど、予想はハズレ土屋和男とシンガポールを舞台とした話に終始して脇をかためた感じだな。下巻というより、視点を変えたエピソード2という趣き。

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2023/04/30

じわっと感動が広がる作品でした。本書では犠牲者の方々の無念だけでなく、戦後も生き残った関係者たちの心境についてもなんとか読者に伝えようとしているのかと思いました。弥勒丸に乗船していて助けられた人、またシンガポールで弥勒丸の乗船名簿を作成していた軍人、またシンガポールで弥勒丸から下...

じわっと感動が広がる作品でした。本書では犠牲者の方々の無念だけでなく、戦後も生き残った関係者たちの心境についてもなんとか読者に伝えようとしているのかと思いました。弥勒丸に乗船していて助けられた人、またシンガポールで弥勒丸の乗船名簿を作成していた軍人、またシンガポールで弥勒丸から下船するロシア人密航者など、様々な立場で弥勒丸に関わった人たちの心境を描写しようとしていた気がします。弥勒丸関係者の中で生き残った人の多くはその後が描写されていますが、後日談が書かれていない何人かの登場人物について、これらの人々はその後どういう人生を送ったのか、どういう気持ちで送ったんだろうかと想像を巡らせました。あらためて実際に起こった「阿波丸事件」の犠牲者に祈りを向けさせていただき、また戦後も生き残った関係者の方々の気持ちにも思いが向かいました。

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2023/04/29

阿波丸事件をベースに書かれたフィクションと知りながらも、これが真実じゃないかと思えるくらい物語にハマりこんじゃった。 もちろん戦争体験はないけれど、これまでに見てきた写真や映像から映画を観ているように読み進んだ。 それにしても戦争とは何と理不尽で人の命の軽いことのか・・・。戦争小...

阿波丸事件をベースに書かれたフィクションと知りながらも、これが真実じゃないかと思えるくらい物語にハマりこんじゃった。 もちろん戦争体験はないけれど、これまでに見てきた写真や映像から映画を観ているように読み進んだ。 それにしても戦争とは何と理不尽で人の命の軽いことのか・・・。戦争小説の終わりは、やっぱり切ないね。

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2022/09/16

上巻の内容からは急展開して話が進んでいきます。 下巻はやはり船とともに海へ沈んでいった多くに方々のことを考えさせられます。日本がどんな状況に置かれているかも分からないまま、言われるがまま、船に乗せられ、なにも分からないまま死がやってきた。 この事件を、ようやく語ってくれた老人...

上巻の内容からは急展開して話が進んでいきます。 下巻はやはり船とともに海へ沈んでいった多くに方々のことを考えさせられます。日本がどんな状況に置かれているかも分からないまま、言われるがまま、船に乗せられ、なにも分からないまま死がやってきた。 この事件を、ようやく語ってくれた老人。語りたくない人はたくさんいるのかもしれませんが、やはり戦争を知らない世代になんとかして語っていって欲しいと思いました。戦後、平和と繁栄を手に入れた日本には、戦争に翻弄され死んでいった多くの命が足元に眠っていることを改めて感じさせられました。

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2022/06/03

購入済み 再読。 2002年に初版が発行されているのでおそらく20年近く前に読んだ作品だろう 読み始めてすぐに再読と気がついたが、悲しいかな起承転結ほとんど思い出せず、読み続けてみることに。。。 天晴れ浅田次郎! 本当に素晴らしい作品。 年齢、次節、世界情勢、こちら側のいろんな要...

購入済み 再読。 2002年に初版が発行されているのでおそらく20年近く前に読んだ作品だろう 読み始めてすぐに再読と気がついたが、悲しいかな起承転結ほとんど思い出せず、読み続けてみることに。。。 天晴れ浅田次郎! 本当に素晴らしい作品。 年齢、次節、世界情勢、こちら側のいろんな要素を加えるとこんなに作品にたいする気持ちが変わるものか?と驚く。 戦に大義も正義もない!の一節が心に響く。

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2021/12/15

王妃の館よりは、先を読み進めやすかったけど、日輪の遺産ほどの納得感はない。 日輪の遺産をよく思いすぎなのかな。自分の感想として、美化して思い込んでる? わたしには、浅田次郎作品は向いていないのかも。

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2021/02/05

栄光のパッセンジャーシップ・弥勒丸。 彼女の最後は涙なしには読めませんでした。 船員たちの気高さもまた泣けました。 今年読んだ中でもベスト3に入るほど面白かったです。

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