シェエラザード(下) の商品レビュー

浅田次郎(著者)

2009/10/04

う〜ん、やはりどうにも好きになれない･･･。しかし、やはりそこは浅田次郎。ラストの手紙は泣けますよ。

2009/10/04

（上）の続きであるが、内容にはまた人の生死や戦争と言った悲しい部分もあり、登場人物を丁寧に描いているから彼らが命を落とす場面になるとどうしようもない感情に襲われてしまう。
素敵な話である。

2009/10/04

1章の中で時代が混ざっていきます。色々裏が現れてきて楽しい。ちょっと中だるみ感ないでもなかったけど。けど私堀さんだと思ったよ。いや海の男じゃないからこそ、貴婦人にこだわったんだと思ったんだけど。

2009/10/04

ストーリーはいまいちだなあと思ったんだけどラスト。
豪華客船として生まれながら軍用船として徴収され、秘密の任務を帯びて巨額の金塊と多数の民間人を乗せた『弥勒丸』はしかし、その航路を阻む連合軍の潜水艦隊に待ち伏せされました。
死を覚悟した船員たちはその敵艦隊のただなかを、堂々と進んでいくのです。
そのとき船長が敵艦隊に向けて打った電文がね。

「本船は太平洋航路客船、弥勒丸。この英姿と美貌とを、心ゆくまでご覧下されたし。本船は横浜―サンフランシスコ航路の貴婦人、弥勒丸。紳士たるものはすべて登舷（とうげん）の礼をもって迎えられたし」

……泣くぜちくしょう(涙)。

2009/10/04

弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かつての恋人たち。謎の老人は五十余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。私たち日本人が戦後の平和と繁栄のうちに葬り去った真実が、次第に明るみに出る。美しく、物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、前後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ。

2009/10/04

「日輪の遺産」でも感じたが。この人の話の組み立て方はそーとー上手だと思う。
ある程度の結末はもうわかっているのに過去と現在を上手く描いていて話に引き込まれる。
しかもこれは実話を元にした話だとさ。
おすすめの一冊です。

2009/10/04

戦争という時代背景の中、病院船としての任務を負いながらも、豪華客船としての誇りを捨てない弥勒丸とその｢彼女｣に惚れ込んだ海の男たち。次第に明かされていく弥勒丸の運命、そして、その後に待ち受ける衝撃の結末…。
とても悲しい結末です。日本人の尊厳に問いかける、浅田次郎の表現力。素晴しいと思いました！超お勧めです！

2009/10/04

導券を掲げながらも許されない物品と人間の盾となるとは知らずに乗り込んだ民間人を乗せて運ぶ弥勒丸。船員達は反対するが軍に命令だと言われる。逆らえば殺させる・・・船長は乗組員達のことを思い承諾する。しかしそんなことは敵にとっくにばれていて・・・・・不本意な命令や運命にもてあそばれながら船員や乗り込んだ人々の運命が大きく変わってゆく・・・・・