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蘆屋家の崩壊 の商品レビュー

4.2

87件のお客様レビュー

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2010/03/18

シニカルな一人称で綴られた短編集。 お話としては各々別個の作品ですが、主人公は同一。 当該作家の作品は初読です。 文体と論理展開が非常に好みでした。 ホラーになりきらない、しかして謎多き怪奇現象が物語の主軸です。 主人公の猿渡と伯爵とあだ名される作家が 常世と彼岸の...

シニカルな一人称で綴られた短編集。 お話としては各々別個の作品ですが、主人公は同一。 当該作家の作品は初読です。 文体と論理展開が非常に好みでした。 ホラーになりきらない、しかして謎多き怪奇現象が物語の主軸です。 主人公の猿渡と伯爵とあだ名される作家が 常世と彼岸の合間を行き来します。 奇怪なできごとが当たり前のように書かれており、 恐怖がわきません。 不可思議をちょっと覗いてみたくなるような好奇心をあおられます。 その他、特筆すべきは食べ物の描写だと思います。 読めば蒟蒻が口の中で解ける感触や清水の柔らかさなどが蘇ります。 大変この本が気に入りました。 最近読んだ中でも面白さは一、二を争います。 同作者の他の小説も読んでみたくなりました。 別名で少女小説も書かれているそうです。

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2010/02/28

猿渡くんと伯爵のやり取りと距離感が非常に良い。一風変わった食への好奇心も満たされる。ミステリというよりは…幻想的?

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2010/02/24

この作家さんの文章のリズム、好きです。 同じ主人公が出てきますが、話自体は短編で読みやすいです。 まだコレしか読んだ事ありませんが、 「ラッコが貝を叩き潰すのは怖い」 「人の頭蓋骨も簡単に割ってしまいそう」 と主人公が考えてるシーンが笑えます。 どうも変な所に目がいってしまいます...

この作家さんの文章のリズム、好きです。 同じ主人公が出てきますが、話自体は短編で読みやすいです。 まだコレしか読んだ事ありませんが、 「ラッコが貝を叩き潰すのは怖い」 「人の頭蓋骨も簡単に割ってしまいそう」 と主人公が考えてるシーンが笑えます。 どうも変な所に目がいってしまいます。

Posted byブクログ

2010/02/09

ネットで見かけて表紙買い。 ホラーというか、じんわりくる怖さ。 体験したことない不気味さが漂って面白かった。 特に「猫背の女」は電車で読んでて衝撃のあまり思わず本を閉じてしまった。 しかし読んでいくにつれて何故かその不気味さが面白くなってくる不思議。 本当この作品はお気に入り。

Posted byブクログ

2009/12/29

文庫版の裏表紙に書かれたあらすじをみて購入。ホラーは苦手だけど面白く読めた。特に、猫背の女と埋葬虫が面白かった。人外のモノが出てくる話より、人が怖いほうが怖い。

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2009/12/23

京極堂シリーズの関口をもう少ししっかりさせたような主人公、猿渡と、主に謎解き役を担う、伯爵という綽名を持つ怪奇作家とのコンビが何とも絶妙。 そして肝心の筋も、限られた紙幅しかない短編でよくぞここまで、と驚嘆させる濃密なホラー。 登場人物のキャラクターゆえか、どこか飄然とした雰囲気...

京極堂シリーズの関口をもう少ししっかりさせたような主人公、猿渡と、主に謎解き役を担う、伯爵という綽名を持つ怪奇作家とのコンビが何とも絶妙。 そして肝心の筋も、限られた紙幅しかない短編でよくぞここまで、と驚嘆させる濃密なホラー。 登場人物のキャラクターゆえか、どこか飄然とした雰囲気は常に漂いつつも、怖い。 無駄な描写も足りない説明もなく、すべてが完璧とも思えるほどの怪奇譚揃いだ。 シリーズものではないようだが、ぜひとも彼らが動き回る作品をまた読みたいと思う。

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2009/12/08

やっとこさ読了。不思議そうな話が素直に不思議な結末で終わるので、腑に落ちる。変に肩透かしを食らいません。「埋葬虫」、良いなぁ~。目玉がぐるーり。

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2009/10/08

ファンタジーというよりも幻想怪奇小説。 素晴らしいです。 無駄な文章がひとつもありません。 世界にどっぷり浸れます。

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2011/04/25

食事をしながら読むと食欲が失せます。 そういう意味で,ダイエット本ですかね。 最後の話は思わず涙してしまいました。 多分,こういう経験をしている人は少なからずいるはず…。 ワタシ自身も含めて。

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2009/10/07

表題作の他に「猫背の女」「カルキノス」「超鼠記」 「ケルベロス」「埋葬虫」「水牛群」を収録。 初めての作家さんです。 こんな書き方をする人には初めて遭遇しました。 まったくもって厄介で 妖しいというよりは怪しいというべきか・・・ 幻想的というよりは奇妙というべきか・・・ もう気...

表題作の他に「猫背の女」「カルキノス」「超鼠記」 「ケルベロス」「埋葬虫」「水牛群」を収録。 初めての作家さんです。 こんな書き方をする人には初めて遭遇しました。 まったくもって厄介で 妖しいというよりは怪しいというべきか・・・ 幻想的というよりは奇妙というべきか・・・ もう気持ちよく振り回されました。 「水牛群」にはやられました。 この人の表現ってスゴイわ!! 続編の「ピカルディの薔薇」の文庫化を楽しみに待ちます♪

Posted byブクログ