蘆屋家の崩壊 の商品レビュー
ホラー小説・・というか幻想小説かな。 短編集でこれほどの「驚き」を得たのは京極夏彦以来久々。 定職につかず偏屈だけどどこか憎めない「猿渡」と博識な小説家「伯爵」コンビが、事件に遭遇する。 最初は至って「まとも」にストーリーが展開していくが、物語が「真実」に直面したとたんに世界...
ホラー小説・・というか幻想小説かな。 短編集でこれほどの「驚き」を得たのは京極夏彦以来久々。 定職につかず偏屈だけどどこか憎めない「猿渡」と博識な小説家「伯爵」コンビが、事件に遭遇する。 最初は至って「まとも」にストーリーが展開していくが、物語が「真実」に直面したとたんに世界観が「暗転」する。それはもう唐突に。 その「もっていきかた」に読者は戸惑い、愕然とするだろう。おすすめ。
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初の作家さん。あまり怖さは感じなかった。一応ホラー? 「妖怪」や「霊」的なものが出てくるけど、犬、猫、狐は解るの。 でも蟹の話は何かが違うというか・・・。うまく言えないけど、ホラーっていうか怪物もの? 全然伝わらないと思うけど、とにかく連作なのに違和感があって何かビックリした。 ...
初の作家さん。あまり怖さは感じなかった。一応ホラー? 「妖怪」や「霊」的なものが出てくるけど、犬、猫、狐は解るの。 でも蟹の話は何かが違うというか・・・。うまく言えないけど、ホラーっていうか怪物もの? 全然伝わらないと思うけど、とにかく連作なのに違和感があって何かビックリした。 嫌いじゃないんだけどなー。 伯爵のキャラは好き。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんだろう、肌に合う、この文章と世界観?。 この人の他の作品も読みたくなった。 最初はあらすじにある内容に「あ~、こういうの私好きそうだな」とか思って読み出したけれど、魅力はそこではなかったような…。主人公の語り口調が気に入ったのか、その不可思議なストーリーに惹きこまれたのか。 後でもういちど読もうかな。
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異性を恋うる心の持ち主はなべて美しき獣にも好もしい異性像を見いだしうるし、もしも自分が獣であったなら、とその裏返しの妄想をかいま見る瞬間もありうるということだ。
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主人公猿渡と小説家の「伯爵」が織りなす綺譚。 コンビものとして続くのかと思いきや、意外な結末に。 かなりの情報量が詰め込まれているのにも関わらず、 ペダンティックな印象を受けないのは、 その整った文章と軽快さがあるからだろう。
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何だか不思議な気持ちになる・・ 個人的には「埋葬虫」がすき。 伯爵と猿渡の会話を聞いてると、豆腐が食べたくなる・・・
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こちらの方が生々しいので雰囲気は少し違うかもしれませんが、『家守忌憚』と似たものを感じました。 強いていうなら『家守忌憚』は不思議、こちらは不可思議な感じがします。
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中でも一番は「ケルベロス」。恋愛純愛異種愛。 「鋤焼どこ?」「台所」のやりとりはには胸がきゅんきゅん致しました。 「一緒に帰ってきました。これからはひとつの人生を生きようって」 私も慟哭した。 「水牛群」では読むのが苦しくなる程に同調してしまった。
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短篇集。一作一作テーマが蟹やら鼠やら虫やらで、B級ホラーの匂いは強いけど、それが平気なら面白いのでお勧め。 最後の水牛群が一番好き。
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ミステリなのか怪異ものなのかわからんまま読み終わった本。話によって状況の思い浮かべにくいものがあるのが難。この「いいかんじの気持ち悪さ」は「黒鷺死体宅配便」に通じるものがある(中味は全然違うけどね)。
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