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蘆屋家の崩壊 の商品レビュー

4.2

87件のお客様レビュー

  1. 5つ

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30過ぎてフリーター…

30過ぎてフリーターの主人公と小説家である「伯爵」の二人が不思議なことに出会う連作短編集。とびきり美しい文章と妖しげな雰囲気、そしてところどころにあるユーモアが魅力的。ぞっとするような話やエロティシズムただよう話に引き込まれる。

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主人公・猿渡と小説家…

主人公・猿渡と小説家の伯爵が遭遇する怪奇現象の数々。短編集でどのお話も強い印象を残しますが、特に「猫背の女」が…。

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伯爵と猿渡君 迷コン…

伯爵と猿渡君 迷コンビが怪事件に巻き込まれて云々・・といった進行の連作短編集である。コンビ(キャラ)が活躍する(というか本作は巻き込まれているのだが)怪異譚ということでは、あの『京極堂シリーズ』に似たテイストを持っているのかなと。個人的には“ストーカーもの”の大傑作といいたい『猫...

伯爵と猿渡君 迷コンビが怪事件に巻き込まれて云々・・といった進行の連作短編集である。コンビ(キャラ)が活躍する(というか本作は巻き込まれているのだが)怪異譚ということでは、あの『京極堂シリーズ』に似たテイストを持っているのかなと。個人的には“ストーカーもの”の大傑作といいたい『猫背の女』が大変良かった。

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最初から最後まで、と…

最初から最後まで、とにかく面白い。ホラーファン以外にお薦め。

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2024/08/22

「わかる」ポイントが絶妙で文章が楽しい。モンブランの瓶とか、タカアシガニが宇宙的で気持ち悪いとか。 2度見するような、今聞き捨てならないもの聞こえたが、これは夢なのか現実なのか?ともうちょっと説明して欲しいところで終わる。でも怖い話はしっかり解説すると萎えちゃうからこれでいいのか...

「わかる」ポイントが絶妙で文章が楽しい。モンブランの瓶とか、タカアシガニが宇宙的で気持ち悪いとか。 2度見するような、今聞き捨てならないもの聞こえたが、これは夢なのか現実なのか?ともうちょっと説明して欲しいところで終わる。でも怖い話はしっかり解説すると萎えちゃうからこれでいいのかもしれない

Posted byブクログ

2024/08/20

凄く好きな味がする 古き良き時代を感じながらも(でも実際はそれ程古い作品ではなくて後から驚いた)、ポップさがあってさくさく読める 主人公の考え事も興味深くて面白い 王道から少しだけ外れるような怪奇?不思議?小説大好きだなと改めて実感した 続きも読みたい

Posted byブクログ

2023/10/20

津原泰水作品としては3作目。最初に読んだのがホラーだったので、ちょっと警戒していた。この短編集もホラーで、怖いところもあるのだけれど、主人公の猿渡と相棒役の伯爵のキャラクターが良くて面白かった。一番怖かった「猫背の女」が、怪異というより人間の恐ろしさだったのも面白い。シリーズとし...

津原泰水作品としては3作目。最初に読んだのがホラーだったので、ちょっと警戒していた。この短編集もホラーで、怖いところもあるのだけれど、主人公の猿渡と相棒役の伯爵のキャラクターが良くて面白かった。一番怖かった「猫背の女」が、怪異というより人間の恐ろしさだったのも面白い。シリーズとして続刊があるらしいので、読んでみようかと思う。

Posted byブクログ

2023/07/16

美味い豆腐を食べたくて日本中を東奔西走。 けれど、毎回怪異事件に巻き込まれる。 怪しげな文体が恐怖に誘う。

Posted byブクログ

2023/02/22

定職についていない三十路の猿渡と小説家の伯爵(あだ名)が行く先々で怪奇現象に出会う短編小説集。 幽明志怪シリーズ1作目。 豆腐好きで知り合い、美味しい豆腐のためなら遠征も辞さない2人。怪奇現象に翻弄されている主人公と、どこか飄々としている伯爵コンビのキャラクターが良い。 単行本...

定職についていない三十路の猿渡と小説家の伯爵(あだ名)が行く先々で怪奇現象に出会う短編小説集。 幽明志怪シリーズ1作目。 豆腐好きで知り合い、美味しい豆腐のためなら遠征も辞さない2人。怪奇現象に翻弄されている主人公と、どこか飄々としている伯爵コンビのキャラクターが良い。 単行本、集英社文庫、ちくま文庫版と出ていて、収録作が微妙に違う。 (超鼠記(集英社文庫版のみ) 奈々村女史の犯罪(ちくま文庫版のみ)) シリーズとして続編もあるようなので、次巻も読んでみたい。

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2021/09/10

連作短編。怪異を引き寄せやすいフリーターと、怪しいモノに惹かれる怪奇小説家。豆腐好きで意気投合。表題作は、脳裏に『アッシャー家の崩壊』がよぎった。途中、豆腐グルメ紀行かと勘違いしそうになる場面もあるが、ほのぼのは見事に崩れて不気味さ一直線。そのくせ『カルキノス』の滑稽さに頬が緩み...

連作短編。怪異を引き寄せやすいフリーターと、怪しいモノに惹かれる怪奇小説家。豆腐好きで意気投合。表題作は、脳裏に『アッシャー家の崩壊』がよぎった。途中、豆腐グルメ紀行かと勘違いしそうになる場面もあるが、ほのぼのは見事に崩れて不気味さ一直線。そのくせ『カルキノス』の滑稽さに頬が緩み、『ケルベロス』で少し落ち着き、また油断しかけたら最後に『水牛群』という大物が待っていて、多分に情緒をかき乱された。

Posted byブクログ