翔ぶが如く 新装版(一) の商品レビュー
司馬遼太郎の本で一番好きかも。 西郷隆盛という人間が俯瞰して書かれている(と思われる)点がいい。小説にありがちの架空の人間関係があまり登場しないのもいい。
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とにかく大久保卿が好きすぎて、読んだのはだいぶ前ですが本棚に入れておきたくて、代表で一巻を登録。佐賀の乱における野津少将も好きです。野津さんは兄弟でいい味だしている。
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全10巻。 10年くらい読むのを抵抗してた。 司馬先生が嫌いで。 ついに。 まあ。 逆に一番良かった。 過去に読んだ司馬先生の中で。 自分が司馬遼を嫌いな一番の理由は、 物語をほっぽって本人が出しゃばって来るとこ。 こっちは物語に入っていきたいのに、 その都度現実に引き戻され...
全10巻。 10年くらい読むのを抵抗してた。 司馬先生が嫌いで。 ついに。 まあ。 逆に一番良かった。 過去に読んだ司馬先生の中で。 自分が司馬遼を嫌いな一番の理由は、 物語をほっぽって本人が出しゃばって来るとこ。 こっちは物語に入っていきたいのに、 その都度現実に引き戻される。 小説としての物語が面白いだけに腹が立つ。 すごい騙された気分になる。 そんなにしゃべりたいなら物語なんて書かないで 学者みたいな論文を発表しろとずっと思ってた。 で。 これが一番良かったのは物語性が薄いとこ。 最初っからずっと筆者がしゃべってる。 中途半端に物語が入ってこないだけ そういう物として読めた。 あいかわらずこうるさいし、 閑談休話が多く、 とても好きにはなれないけれど、 そういう物として読んでるからそんなにイラッとはしない。 個人的に知りたかった西南戦争への経緯なども 今までで一番しっかり勉強させてもらったと思う。 また、時代が近い上に、史実に基づいて真摯に書かれているため、 自分はどうかという、やらねばという気持ちが、 焦燥とともに、すごくリアルに蓄積していった。 つくづく凄い時代、凄い人達だと思う。 前述したように、 やはり自分は司馬先生のこうるささは嫌いだ。 鬱陶しいし話も見失う。 でも今回は初めからその顔つきしてたから 騙された感は無い。
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「竜馬がゆく」読了後の次の司馬作品はこれを選びました。 第1巻は西南戦争と征韓論の原因の分析です。今のところ、面白いです!でも時代順的に「歳月」を先に読んでしまおうか悩み中。
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・2/2 2月に入ったからとか智の学校が始まったからというわけではないが、いよいよ全十巻の本作に挑むことにした.司馬遼太郎は久し振りだ.ほんだらけで高橋克彦の「時宗」全四冊セットを買ったせいもあるのかも.戦国時代以前を選ばなかったのは、特に最近明治時代の雰囲気に飢えているからかも...
・2/2 2月に入ったからとか智の学校が始まったからというわけではないが、いよいよ全十巻の本作に挑むことにした.司馬遼太郎は久し振りだ.ほんだらけで高橋克彦の「時宗」全四冊セットを買ったせいもあるのかも.戦国時代以前を選ばなかったのは、特に最近明治時代の雰囲気に飢えているからかもしれない. ・2/7 読了.
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全10巻中の第1巻。 ということで、話の導入部です。 明治になったばかりの日本。 江戸幕府とは違う、日本という国家をつくる幕末の壮士たち。 ちょっと、政治的な話とかが入ってくるので 幕末ものよりと比べると、動くことよりも考えること。壊すことより、興すこと。といった印象を受け...
全10巻中の第1巻。 ということで、話の導入部です。 明治になったばかりの日本。 江戸幕府とは違う、日本という国家をつくる幕末の壮士たち。 ちょっと、政治的な話とかが入ってくるので 幕末ものよりと比べると、動くことよりも考えること。壊すことより、興すこと。といった印象を受けました。 まだまだ、先が見えてこないので、感想はあまり書けないのでこの辺で。
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全10巻。いやー長い。そして読みにくさを感じた。説明多いしね。 でも読み終えた後の達成感は半端ない。 しばらく10巻並べて悦にしたってた。 内容も歴史が動く時は凄く面白かった。 そこだけ読むスピード3倍くらいなったし。 大久保さんが死ぬときは・・・目頭が熱くなりました。
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明治維新から、たぶん西南戦争あたりまで。 西郷さァと、その周りの人々。 学生時代に勉強してきた歴史、 いつも良い人、悪い人、 いい事、悪い事 を決めつけてきた。 そんな簡単じゃない事を思い知らされる。 そして、文句なしに面白い。 冒頭の川路さんのエピソードに驚きつつ、 これから...
明治維新から、たぶん西南戦争あたりまで。 西郷さァと、その周りの人々。 学生時代に勉強してきた歴史、 いつも良い人、悪い人、 いい事、悪い事 を決めつけてきた。 そんな簡単じゃない事を思い知らされる。 そして、文句なしに面白い。 冒頭の川路さんのエピソードに驚きつつ、 これからの長い長~いオハナシを、 じっくり楽しもうと思う。 ほんとに楽しみ。
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司馬さんの得意領域、幕末シリーズの薩摩論の1冊。 幕末の司馬作品は総じて評価が高いが、 本作品は評価が二分することが多い。 (西南戦争までが長い、などの理由) ただ、西南戦争前は徹底して 「西郷隆盛」という男の矛盾性というか 2重人格性をよく語っており、 「ごわす、ごわす」だ...
司馬さんの得意領域、幕末シリーズの薩摩論の1冊。 幕末の司馬作品は総じて評価が高いが、 本作品は評価が二分することが多い。 (西南戦争までが長い、などの理由) ただ、西南戦争前は徹底して 「西郷隆盛」という男の矛盾性というか 2重人格性をよく語っており、 「ごわす、ごわす」だけのイメージの 西郷隆盛の核心に迫っているのは 非常に興味深いところです。 恐らく推測ですが、司馬さんは最後まで 西郷という人物のことがよく分からなかったのだと思います。 革命家としての理性要素、 そして人を愛し最終的に自分の命を落とすまでに至った、 感情が横溢する矛盾性を最後まで整理しきれなかったのではないかと 思うのです。 (司馬さんは竜馬のような単純明快、突進系が好きですので) だた、この矛盾こそが西郷そのものだと、私は思っていますが。
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レビューの必要を待たない雄大緻密な名作。大河ドラマをのみ知っていたのでクロニクルで無い構成が意外だったが魔法のような巧みさで核心へと着実に迫って行く。 強烈な印象を残した箇所が2つ。 一つは西郷の師父ともいえる斉彬評。「龍馬がゆく」に於ける勝海舟評と同じく、この人の下で働いてみた...
レビューの必要を待たない雄大緻密な名作。大河ドラマをのみ知っていたのでクロニクルで無い構成が意外だったが魔法のような巧みさで核心へと着実に迫って行く。 強烈な印象を残した箇所が2つ。 一つは西郷の師父ともいえる斉彬評。「龍馬がゆく」に於ける勝海舟評と同じく、この人の下で働いてみたい、と夢想してしまう。 もう一つが巻末。 川路利良が妻沢子に思いつくまま単漢字を羅列させその中から西郷に相応しい字を選ばせるというシーン。重厚緻密なドキュメンタリイの為油断してしまったが不意打ちのような情感にやられてしまった。
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