翔ぶが如く 新装版(一) の商品レビュー
1?5巻読了。西郷下野、私学校、台湾出兵あたりまで。西郷隆盛という人間像を描き出すために、彼の周囲の人物、出来事を深く掘り下げている。印刷したい面の周囲を掘る版画のような描き方が非常に新鮮だった!
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8巻までぐらいは人物紹介などがほとんどで痛快さを感じないが、明治維新から日清・日露戦争前までの歴史観を埋める意味では読んでおく必要があり、西南戦争やその他の士族の変や乱がなぜ起こったのか再認識させられた。熊本城、田原坂の戦役は地元出身者には位置関係が把握でき、激戦の様子が手に取るように伝わってくる。 歴史の表舞台にあまり登場しない熊本協同隊(宮崎八郎)の奮戦が描かれており興味深い。 西南の役最後の激戦の地、城山には翔ぶが如くを手に、何度か足を運んだことがあるが、桜島が目前にあり雄大でいつも勇気をもらう。そして西郷隆盛も最後にこの桜島を目にしたのかと思うと時代の流れを感じると同時に、先人たちの残した軌跡の上に今の平和な時代があることを痛感させられる。 最後に司馬先生が4年数か月をかけて執筆された翔ぶが如くを史跡を訪ねながら読ませていただきましたが、最後まで西郷隆盛という人物のことが分かりませんでした。
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【MM198 mylibrary マイライブラリ・アウォード!2007 2008/1/30】 【第8位】『翔ぶが如く(1)~(10)』(司馬遼太郎著、文芸春秋、1975年) http://tinyurl.com/3dt4ry (コメント)大河ドラマにもなった司馬遼...
【MM198 mylibrary マイライブラリ・アウォード!2007 2008/1/30】 【第8位】『翔ぶが如く(1)~(10)』(司馬遼太郎著、文芸春秋、1975年) http://tinyurl.com/3dt4ry (コメント)大河ドラマにもなった司馬遼太郎の長編歴史小説の代表作。メインテーマは征韓論と西南戦争ですが、明治政府の誕生後の苦悩など、官僚制度の出発点なども随所に紹介されています。昨年『竜馬がゆく』を読んで以来、幕末・維新ものにどっぷり浸かってしまいました。昨年読んだものは、この『竜馬がゆく』以外のこれらの作品です。 参考:『竜馬がゆく』http://tinyurl.com/y66dce →マイライブラリ・アウォード!2006【第1位】 『最後の将軍-徳川慶喜』http://tinyurl.com/2494yp 『吉田松陰』http://tinyurl.com/2ylvz4 『燃えよ剣』http://tinyurl.com/ys8dm5 『世に棲む日日』http://tinyurl.com/2bk6v7 『花神』http://tinyurl.com/253xnc
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竜馬がゆくを完読し、西郷隆盛にすごく興味をもちこの本を購入。読んでゆくうちに、この話西郷・大久保がほとんど出てこないなとおもいつつ先に進むと、いきなり征韓論をめぐって西郷vs大久保攻防戦で、西郷隆盛のダメさぶり発揮。敬天愛人という考え方で、尊敬する人が多いこの人は、明治維新後はすっかり世捨て人になってしまっていて、たんなる革命家だったということでがっかりです。この先読もうかどうか悩んでいます。
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【69/150】以前読んだのだが、途中で挫折した本。そのときはちょっと分かりづらく感じたのだが、今回読むとそうでもない。 他の司馬作品をいろいろ読んできたからかなぁ〜。でもこのシリーズはまだまだ長い。
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長い! 途中まですらすらと快調だったが、司馬さん特有の細かい人物描写、戦闘場面の地理の不理解から9巻でばったり止まってしまい積読。結局足掛け数年。ようやく読了。感想を書く段になって最初の方の良い場面を忘れてしまった。情けない!ともに幕末を戦い、明治政府の立役者だった大久保と西郷、...
長い! 途中まですらすらと快調だったが、司馬さん特有の細かい人物描写、戦闘場面の地理の不理解から9巻でばったり止まってしまい積読。結局足掛け数年。ようやく読了。感想を書く段になって最初の方の良い場面を忘れてしまった。情けない!ともに幕末を戦い、明治政府の立役者だった大久保と西郷、朋友でありながら、意見の相違から対立、敵対。無念ながら西郷を討ち、同時に大久保も暗殺される。実にドラマチック。大物はどんどん消え去っていく。幕末から維新、征韓征台、日清日露戦争と国際社会へのデビューがなぜかねじれていく。外国との戦争は時期早といいつつ、戦争に突き進んでいく矛盾。この流れはとめる事のできない必然?昭和の2つの大戦に通じる歴史を検証するためにも明治を知る必要があると思った。
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幕末の物語は多いが、維新後から西南戦争までの西郷、大久保を中心とする物語。明治の近代化はこの後始まると言ってもよい。
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面白かったけど長かった、、、。戊辰戦争後~西南戦争までの話で、こんなに不安定な時代だったのは知らなくて勉強になりました。川路、西郷、大久保等々の偉大さに比べ、当時の偉人でも人によってはあっさりと小物扱いされるのが司馬遼太郎らしいですね。
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司馬遼太郎がはじめに「うかつに薩摩のことは書けない」と書いているが、うかつに薩摩のことは読めないという実感である。 それはは薩摩弁がたびたび登場するが、内容を理解しにくいのである。 しかしいろいろな人物の描写がかかれていて、読んでいて面白く、ときには吹き出して笑う箇所もある。とに...
司馬遼太郎がはじめに「うかつに薩摩のことは書けない」と書いているが、うかつに薩摩のことは読めないという実感である。 それはは薩摩弁がたびたび登場するが、内容を理解しにくいのである。 しかしいろいろな人物の描写がかかれていて、読んでいて面白く、ときには吹き出して笑う箇所もある。とにかく司馬遼太郎を信じ、前進あるのみである。
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川路利良が仏蘭西の列車の中でうんこを我慢しているところから始まるので、たまげる。司馬遼太郎幕末明治講談の一篇。作者による解説、人物評の開陳が多くて、なかなか話が先に進まない。
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