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翔ぶが如く 新装版(一) の商品レビュー

3.9

120件のお客様レビュー

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2009/10/04

川路利良のポリス論など、明治維新初期の外遊組の衝撃の大きさが詳細に記述されており、 当時の知識も未成熟な状態で、よくここまで自分のものにできたなと感心する。 大久保利通の落ち着いて、「私が目を開けていては話しづらいだとうと思ったからです」といったコメントが好き。 あまり知らない明...

川路利良のポリス論など、明治維新初期の外遊組の衝撃の大きさが詳細に記述されており、 当時の知識も未成熟な状態で、よくここまで自分のものにできたなと感心する。 大久保利通の落ち着いて、「私が目を開けていては話しづらいだとうと思ったからです」といったコメントが好き。 あまり知らない明治初期の流れがよく分かり、大変ためになる。

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2009/10/04

革命軍の象徴として事業を成した大将、西郷隆盛は最終的には国賊者として終わった。西郷をそのように転換させた征韓論とは何だったのだろうか。夷(外国)を攘(はら)うことをスローガンにした革命後、日本は矛盾にも積極的に開国し、必死に欧米に追い付こうとする。欧米諸国を訪問した者達は、征韓論...

革命軍の象徴として事業を成した大将、西郷隆盛は最終的には国賊者として終わった。西郷をそのように転換させた征韓論とは何だったのだろうか。夷(外国)を攘(はら)うことをスローガンにした革命後、日本は矛盾にも積極的に開国し、必死に欧米に追い付こうとする。欧米諸国を訪問した者達は、征韓論は弱小日本には無理であることを痛感していた。また征韓論を唱える西郷は、革命後の不平士族たちの鬱憤を外征で抑えようという気持ちもあった。それに韓国を征することで、欧米からの防壁とすることを期待した。両論の確執は更に奥が深まっていく。 2008/02/20

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2009/10/07

西郷を殺した男として不当な評価をされる大久保利通をきちんと評価している。国家のために私情を一切捨てた大久保はすごいと思わせてくれた。 それでもやっぱり日本人は西郷好きなんだろうな。

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2009/10/04

知っているようで知らなかった西郷さん。今更ながら読んでみた。・・・・ビスマルク曰く大国はつねに武力解決しようとする。小国はあわれなものだ。国際公法は小国を守ってはくれない。小国がその自主の権利をまもろうとすれば、孜々としてその実力を培う以外にない。侵略国とは英仏のことである。かれ...

知っているようで知らなかった西郷さん。今更ながら読んでみた。・・・・ビスマルク曰く大国はつねに武力解決しようとする。小国はあわれなものだ。国際公法は小国を守ってはくれない。小国がその自主の権利をまもろうとすれば、孜々としてその実力を培う以外にない。侵略国とは英仏のことである。かれらは海外に植民地をむさぼり、しきりに強奪政策をおこなっている。わがゲルマン国は海外への野望はいっさいもたない。・・・・日本は江戸中期以後に各藩単位で清吏の風が確立し、清国や李氏朝鮮のように官僚体制そのものがどう仕様もない汚職体制であるというアジア的形態からまぬがれており、木戸孝允にとっては日本の官吏が汚職するなどは思いもよらぬことであったらしい。ただ官吏の独善に走って民意を汲みあやまることは国家をみだすもとである、という。

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2009/10/04

薩摩中心ですが、注目はやはり木戸。幕末以上に苦労人な気がします。 人民を愛する漸進的民権家の木戸が素敵だ!!そして明治政府のなかで政治家と いうより革命家な彼がいい。 陰で奔走していた博文もよかった。 明治といえど幕末の雰囲気がまだあったのだと感じます。 ただ薩摩がいかんせん中心...

薩摩中心ですが、注目はやはり木戸。幕末以上に苦労人な気がします。 人民を愛する漸進的民権家の木戸が素敵だ!!そして明治政府のなかで政治家と いうより革命家な彼がいい。 陰で奔走していた博文もよかった。 明治といえど幕末の雰囲気がまだあったのだと感じます。 ただ薩摩がいかんせん中心なので「長州来い!」と少しもどかしい。

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2009/10/04

不屈ながら、「維新って冬が終わって春が来た状態」だと正直思ってた。あぁ、なんて愚かな。 そんな単純なわけなかろー。 維新も列強相手によーやりましたわ。 国が続くか、滅びるか―。 現在まで日本が侵略されなかったことは誇りであるだろう。もちろん、この時期に日本のことを考えてく...

不屈ながら、「維新って冬が終わって春が来た状態」だと正直思ってた。あぁ、なんて愚かな。 そんな単純なわけなかろー。 維新も列強相手によーやりましたわ。 国が続くか、滅びるか―。 現在まで日本が侵略されなかったことは誇りであるだろう。もちろん、この時期に日本のことを考えてくれた人のおかげやなーってつくづく思います。

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2009/10/04

シリーズ全巻 西郷隆盛と大久保利通、新しい日本をつくるために尽力し、明治維新の功労者となった二人は、ともに薩摩人。 情と理、対照的な性格を持つ二人の友情を軸に、幕末から明治を鮮やかに駆け抜けた英雄たちのドラマ。

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2009/10/04

全10巻。 『竜馬がゆく』に並ぶ名シリーズ。 好漢西郷。。。 対称的な問題児桐野www こんなのが周りに居たらとんだとばっちり受けそうで困るネ。 しかし陰湿なところがなくサバサバしていて勇敢で、行動の善悪は別にして性格がかなり男前でかっこいい・・・。 作品の内容は結構切ないかなー...

全10巻。 『竜馬がゆく』に並ぶ名シリーズ。 好漢西郷。。。 対称的な問題児桐野www こんなのが周りに居たらとんだとばっちり受けそうで困るネ。 しかし陰湿なところがなくサバサバしていて勇敢で、行動の善悪は別にして性格がかなり男前でかっこいい・・・。 作品の内容は結構切ないかなー。 『竜馬がゆく』よりこっちのほうがのめり込んで読んでたかもしれない。 限りなく5つ星に近いです。

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2009/10/04

全10巻。「竜馬がゆく」を読み終わったあと、スグに読み始めました。西郷隆盛と大久保利通という人物の最後には何ともいえない気持ちに…「武士」がいなくなって何が残っていったのか、現代人はよく考えてた方がイイのカモしれない…

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2009/10/04

明治維新の後のお話。幕末の動乱をくぐり抜けた猛者たちのつくった明治政府、なかでも薩摩藩の動向を書いた小説です。 初代の大警視(現在の警視総監に相当する)川路利良は、洋行帰りの新知識として日本初の警察機関の発足に尽力しようと決心する。司法卿・江藤新平の配下ではあるが江藤と対立する大...

明治維新の後のお話。幕末の動乱をくぐり抜けた猛者たちのつくった明治政府、なかでも薩摩藩の動向を書いた小説です。 初代の大警視(現在の警視総監に相当する)川路利良は、洋行帰りの新知識として日本初の警察機関の発足に尽力しようと決心する。司法卿・江藤新平の配下ではあるが江藤と対立する大久保利通に身を寄せる川路。しぜん、こころから心服し、兄事していた西郷からも離れざるをえず…大好きな西郷どんが心配でたまらない川路。不穏な動きをみせる桐野利秋。大久保利通と木戸孝允の溝は深まり…征韓論で沸き立つ明治政府。しかしそれは波瀾の序曲でしかなかった…。木戸さんの記述がイイ。中背ながらよくひきしまった体、とか、洋服が似合うとか、言葉づかいが上品で眉目が涼やかで貴公子風、とかさvそしてやっぱり大久保さんとの仲の悪さに萌える。

Posted byブクログ